インターネット黎明期のチャットサーバーを舞台に検閲者と戦え!可愛いドット絵のトップビューACT『Internet Generation(互聯網原住民 )』【中華ゲーム見聞録】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

インターネット黎明期のチャットサーバーを舞台に検閲者と戦え!可愛いドット絵のトップビューACT『Internet Generation(互聯網原住民 )』【中華ゲーム見聞録】

「中華ゲーム見聞録」第109回目は、インターネット黎明期のチャットサーバーを舞台にした、可愛いドット絵のトップビューアクションゲーム『Internet Generation(互聯網原住民 )』をお届けします。

連載・特集 プレイレポート
インターネット黎明期のチャットサーバーを舞台に検閲者と戦え!可愛いドット絵のトップビューACT『Internet Generation(互聯網原住民 )』【中華ゲーム見聞録】
  • インターネット黎明期のチャットサーバーを舞台に検閲者と戦え!可愛いドット絵のトップビューACT『Internet Generation(互聯網原住民 )』【中華ゲーム見聞録】
  • インターネット黎明期のチャットサーバーを舞台に検閲者と戦え!可愛いドット絵のトップビューACT『Internet Generation(互聯網原住民 )』【中華ゲーム見聞録】
  • インターネット黎明期のチャットサーバーを舞台に検閲者と戦え!可愛いドット絵のトップビューACT『Internet Generation(互聯網原住民 )』【中華ゲーム見聞録】
  • インターネット黎明期のチャットサーバーを舞台に検閲者と戦え!可愛いドット絵のトップビューACT『Internet Generation(互聯網原住民 )』【中華ゲーム見聞録】
  • インターネット黎明期のチャットサーバーを舞台に検閲者と戦え!可愛いドット絵のトップビューACT『Internet Generation(互聯網原住民 )』【中華ゲーム見聞録】
  • インターネット黎明期のチャットサーバーを舞台に検閲者と戦え!可愛いドット絵のトップビューACT『Internet Generation(互聯網原住民 )』【中華ゲーム見聞録】
  • インターネット黎明期のチャットサーバーを舞台に検閲者と戦え!可愛いドット絵のトップビューACT『Internet Generation(互聯網原住民 )』【中華ゲーム見聞録】
  • インターネット黎明期のチャットサーバーを舞台に検閲者と戦え!可愛いドット絵のトップビューACT『Internet Generation(互聯網原住民 )』【中華ゲーム見聞録】

中華ゲーム見聞録」第109回目は、インターネット黎明期のチャットサーバーを舞台にした、可愛いドット絵のトップビューアクションゲーム『Internet Generation(互聯網原住民 )』をお届けします。

本作は島叶遊戯によって、2022年10月20日にSteamで配信されました。本作のテーマとなっているのは、インターネット初期の、チャットサーバー内での住民たちのいざこざ。書き込みに対して検閲・削除を行うモデレーターたちと、その過剰な自治ぶりに反感を覚えるサーバー住民たちの戦いを描いています。

今でこそSNSで様々な人々と気軽につながれるようになりましたが、当時はネット上に用意された「場所」に趣味の合う人たちが集まるという形がポピュラーでした(インターネット以前にも「パソコン通信」というものがありましたが)。

運営ルールも自分たちで決めなければならなず、意見が合わなかったり、モデレーターの規制が厳しかったりなどで対立が起こり、人がどんどん離れていく事態に発展することもありました。本作ではそのような「人の離れたチャットサーバー」を舞台に、新参者の主人公とモデレーターの戦いを描いた作品になっています。

本作の内容ですが、見下ろし型のアクションゲーム。多彩なアクションで、迫りくる多数の敵を倒していきます。大きな特徴としては、敵も含めて可愛いドット絵のキャラたちが画面狭しと動き回ること。果たしてどんなゲームなのか、早速プレイしていきましょう!

いきなり大量バンに巻き込まれる

主人公が「ハッピーオタクサーバー」に入ったところからゲームがスタート。画面中央の立ち絵が主人公ですね。ネットを巡っている時にこのサーバーを見つけ、暇潰しにアクセスしたとのことです。

サーバー内のあちこちでは爆発が発生しており、かなりのカオス状態。竜人姿の少女が逃げ回りながらも、主人公を歓迎してくれました。爆発はサーバー内での大量BAN行為を表しているようで、主人公たちは巻き込まれないようこの場を後にします。

マップ上部に文字通りの「掲示板」があり、別のエリアへ移動できます。本作はストーリー進行に合わせて、エリア間を渡り歩いていく「エリアクリア型」のゲーム。主人公の周囲に、次どこへ進むかを教えてくれる矢印が表示されるので便利です。

落ち着ける場所まで避難した主人公たち。竜人少女がいうには、「誰かがルールを破ったせいで、多くの人たちが巻き添えでBANされてしまっている」とのこと。悪いタイミングでサーバーに参加してしまいましたね。とりあえずサーバーの規約を読むよう言われました。

先程のエリアのマンホールから、新しいエリアに移動。いきなりスライムが襲ってきました。本作においての敵は「未読メッセージ」を意味し、それらをすべて読む(すべて倒す)ことでエリアクリアとなります。画面左上がHP、画面右には敵の残数が表示されています。

主人公のアクションですが、現在できることは「通常攻撃」「短距離ダッシュ」「緊急回避」の3種類のみ。攻撃のたびにクールダウン時間が入るので、連射ができません。敵が最後の1匹になると、矢印で位置を教えてくれます。

敵を一掃してエリアクリア!新しい攻撃アビリティ「ダッシュアタック」を手に入れました。「通常攻撃」をした後に「ダッシュ」をすると、近くの敵に向かって突っ込んでいきます。本作ではエリアクリアのたびに新アビリティを覚えていきます。

モデレーターを追え!

クリア後のエリアには、メイド姿の少女がいました。大量BANからここへ避難してきたそうです。友好の印にと、「エ〇画像があるんだけど見ませんか?」と言ってきました。喜んでそれに応じる主人公ですが……。

途端、空から巨大なFキーが降ってきました。メイド少女は避ける間もなく潰されて消滅。どうやらモデレーターによって削除されてしまったようですね。「まだエ〇画像を見てなかったのに」と悔しがる主人公。

人の形をした背景の木々。その内の一本に話し掛けることができました。メイド少女が消滅したことを言うと、「BANされたんだよ。最近、エ〇コンテンツは禁止になったんだ」とのこと。これら木々は、書き込みなどをしない「傍観者」を抽象化したものなのかもしれません。

いったん竜人少女の元へ戻りました。彼女は「シェンリー」と言う名前ですが、主人公は「竜王」と呼んでいます。メイド少女がBANされたことを伝え、モデレーターの居場所を尋ねました。モデレーターは「トェンコー」と言い、この近くにいるとのこと。

モデレーターを探すため、次のエリアに移動。白髪の少女がいましたが、モデレーターではありません。名前は「グーグー」。重要キャラになりたいようで、「ゲームの操作方法を教えてやる」と言ってきましたが、「出てくるタイミングが遅すぎる」と却下。モデレーターの居場所を聞いてみると、「場所はわからないけど、探してあげる」とのことです。

グーグーが去った後、戦闘が発生。今回は敵の種類も増え、飛び掛かって自爆攻撃を仕掛けてくる「爆発スライム」が追加されました。先程覚えた「ダッシュアタック」で対処していきます。

エリアクリア!ダッシュアタック後に攻撃をすると発生する「ヘビーアタック」を新たに覚えました。「アタック」→「ダッシュアタック」→「ヘビーアタック」とコンボがつながる形になりますね。

モデレーターとバトル!

さらにエリアをクリアしていき、空中からの踏み潰し攻撃「リープスラム」をマスター。ヘビーアタック後にR2ボタンで発動します。どんどん技が増えていくので、使いこなすのが大変になってきました。

シェンリーの話だと、サーバーオーナーとモデレーターは仲が悪く、先日も口論していたとのこと。モデレーターの居場所をつかんだグーグーは「代わりに倒してやる」と言い残し、どこかへと消え去ってしまいました。

主人公も後を追い、秘密部屋にいるモデレーターのトェンコーを発見。「エ〇画像とメイドちゃんを返せ」と迫りますが、トェンコーは何のことかわからない様子です。許可無しに部屋へ立ち入ったことに怒り、攻撃を仕掛けてきました。

ボス戦スタート!敵は瞬間移動を使い、遠距離からのファイヤーボール攻撃を仕掛けてきます。こちらもダッシュアタックやリープスラムなどを使いつつ、間合いを詰めての応戦。画面下の黄色いバーが敵のHPですね。

敵のHPが減っていくと、攻撃も段々と熾烈なものに変わっていきます。と言うか、多数のファイヤーボールを放ってきて、かわすのが困難。

トェンコーを何とか撃破したところ、「エ〇画像やメイドを削除したのは自分じゃない」とのこと。サーバーのモデレーターは一人では無いため、完全に人違いだったようです。先程、グーグーもここへ来たとのことで、かなり迷惑している様子。

いったんシェンリーとグーグーの元へ戻ります。グーグーは先程トェンコーに挑み、返り討ちにされたので泣いています。そもそも人違いだったため、また一からモデレーター探しをしなければなりませんね。

戦闘を挟んで次のエリアに到着。そこにはBANされたはずのメイドちゃんの姿が!トェンコーに復活させてもらったようです。ここはトェンコーの経営するショップで、戦闘で使えるバフアイテムをアンロックできます。トェンコー自身は、「職場にふさわしくないコンテンツ」も投稿できて、自由に討論可能なサーバーを目指している様子。モデレーターも一枚岩では無いようですね。

戦闘時に、攻撃を仕掛けずに逃げ回るキャラが登場。倒すとバフアイテムを落とします。4つまでストックでき、十字キーの上下左右で発動可能。スピードアップや攻撃強化など、様々な効果があります。

戦闘アビリティがかなり増えてきました。コンボ攻撃が多いため、手順を覚えるのが結構大変。とにかく攻撃手段の多いゲームなので、上手く使いこなしていきましょう。

新たなモデレーターの登場。規律を重視する彼女は、新参者が増えることを快く思っていないようで、シェンリーに対して愚痴を言っています。シェンリーは5年前のサーバー立ち上げ時からのメンバーですが、モデレーターになることよりも、衰退の一途をたどるサーバーをもう一度盛り上げるため、新人を増やそうと考えています。果たしてサーバーの未来はどうなるのか、続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。

懐かしさを覚えるドット絵バトルアクション

本作は、インターネット黎明期のチャットサーバーや掲示板での、管理体制に対する住民たちの諍いを上手く抽象化してゲームに落とし込んだ作品です。当時そのような活動をしていた方がプレイすれば、「そんなこともあったな」などと懐かしさを覚えることでしょう。一部の人たちがルールを厳しくしていき、それによって人がどんどん離れ、新人も入りにくくなって衰退するという負のループが描かれています。

ドット絵も可愛く、ぬるぬる動くので、見ているだけでも楽しい作品です。一発食らっただけで即死する「死にゲー」みたいなステージもありますね。本作は日本語サポート無しですが、アクションパートをプレイする分には問題無いかと。ただストーリーが面白いので、内容も理解できた方が良いでしょう。今後の展開に期待したいと思います。

製品情報

『Internet Generation』
開発・販売:島叶遊戯
対象OS:Windows
リリース日:2022年10月20日
サポート言語:中国語(簡体字)、英語
通常価格:2,050円
ストアページ:https://store.steampowered.com/app/1556980/_Internet_Generation/
※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字・繁体字を日本の漢字に置き換えています。

Amazonギフト券 チャージタイプ(直接アカウントに残高追加)
¥5,000
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《渡辺仙州》

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top