圧倒的グラフィックのインディーSTGが目指したものは、なんと武装したUber Eats !『ARMED EATS』プレイレポ【デジゲー博2022】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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圧倒的グラフィックのインディーSTGが目指したものは、なんと武装したUber Eats !『ARMED EATS』プレイレポ【デジゲー博2022】

TwitterですさまじいグラフィックのSTGの画面を見せていた注目作は、なんと普通のSTGではなく食事配達ゲームだった!?

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圧倒的グラフィックのインディーSTGが目指したものは、なんと武装したUber Eats !『ARMED EATS』プレイレポ【デジゲー博2022】
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新型コロナウィルスが蔓延して以降、人間が接触しての感染を避けるための新しい生活様式として、オンラインでの食事配達サービスが活況を呈しました。なかでもUber Eatsの利用は大きく広まり、コロナ禍で利用された方も多いんじゃないでしょうか。

現実がそんな風に変わりますと、クリエイティブにも影響が出てくるものです。でもまさか、Twitterでよく見かけたすごいグラフィックのシューティングがUber Eatsに影響を受けたゲームデザインになっているなんて予想していなかったですよ。『ARMED EATS』とは、そういうゲームでした。11月13日に開催されたデジゲー博2022にて展示された本作は、普通のシューティングではなかったのでした。

敵を倒しながら周囲を探索し、食料を作って配達する

あらためてTwitterでゲームの情報をフォローしているなかで、上記のようなすさまじいグラフィックを誇る開発中のシューティングの動画がタイムラインに流れてきたという方は少なくはないんじゃないでしょうか?

筆者は初見では横スクロールで綿密に書き込まれたキャラや背景、軽快にショットで爆発する敵などなど「圧倒的なグラフィックによる、オーソドックスなシューティングなのかな」と思い込んでいました。デジゲー博2022で直接触るまでは。

実際に『ARMED EATS』のブースに行ったら面食らいましたね。なんとゲームのルールに上記の写真みたいに「フードチップを集めて料理を作ろう!」とある。えっ? シューティングなのに、ヴァニラウェアの『朧村正』みたいに料理していくというゲームだったの? と驚かされ、開発のRamune氏にゲームデザインについて伺ったとき、冒頭のようなUber Eatsに影響を受けた旨を教えてくれたのでした。

実際に試遊してみると普通の横シューティングじゃありません。もちろんリズミカルなショットやサブウェポンで戦う基本系はありますし、ロックオンレーザーや必殺技といった派手な攻撃も用意されています。

その基本操作の上でマップ上を探索し、敵やオブジェクトを破壊しながらフードチップというアイテムを集めて料理を作ってゆくことが目的なのです。上下左右を移動しながらフードチップを求めて戦うゲームプレイは、ある意味でメトロイドヴァニアの手触りすらあります。ほとんど触ったことのないシューティングになっていたと感じました。

マップを探索して効率よく料理を作り、要所で届けるゲームプレイはまさしく『ARMED EATS』というタイトル通り戦うUber Eatsだったと言えるでしょう。難易度も今回の試遊バージョンではなかなか高く、何度もゲームオーバーになりながら少しずつ配達がうまくなる実感を得ていくものだったと感じました。

類のないシューティングをたった一人で開発する

ここまですごい作りこみに、開発のRamune氏にチームで制作されているかを伺ったところ、なんと「ぜんぶ一人で作っています」という解答が。

どうして一人でここまで作れるかの背景には、かつて日本一ソフトウェアの『夜廻』や『ラピス・リ・アビス』を開発していた経験があるとのことでした。メジャー企業のタイトルですが、Ramune氏は「それらも数人のチームで作っていたんですよ」と多くの開発ポジションを兼任して制作していたとも答えてくれました。その経験が、『ARMED EATS』の作りこみを生み出す基盤になっているのは間違いないでしょう。

全方位的にすさまじい作りこみを見せる『ARMED EATS』。Ramune氏のTwitterでは開発の進捗を動画でアップすることも多く、本作の続報を追いたい方はフォローがおすすめです


《葛西 祝》

ジャンル複合ライティング 葛西 祝

ビデオゲームを中核に、映画やアニメーション、現代美術や格闘技などなどを横断したテキストをさまざまなメディアで企画・執筆。Game*SparkやInsideでは、シリアスなインタビューからIQを捨てたようなバカ企画まで横断した記事を制作している。

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