ネオンきらめくナイトシティに帰省。発売から約2年で『サイバーパンク2077』の世界はどう変わった? | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ネオンきらめくナイトシティに帰省。発売から約2年で『サイバーパンク2077』の世界はどう変わった?

久々にプレイすると新たな発見も……?

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ネオンきらめくナイトシティに帰省。発売から約2年で『サイバーパンク2077』の世界はどう変わった?
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発売から2年が経過し、2022年にはNetflixでアニメ「サイバーパンク エッジランナーズ」が公開されたり、パッチ1.5とパッチ1.6によって追加コンテンツも登場したりと、話題に事欠かない大作オープンワールドゲーム『サイバーパンク2077』。返金騒動などが起きていた発売最初期と比べると、ゲームプレイも大幅に安定してきました。

大型ダウンロードコンテンツである「仮初めの自由」が発表されたこともあり、「過去の大作」として目を離すにはまだ早過ぎます。今回の記事では発売当初『サイバーパンク2077』をやり込んでいた筆者がナイトシティを再訪し、調整または追加された要素や現時点でのプレイフィールを紹介していきます。

また、Game*Sparkでは『サイバーパンク2077』の再訪プレイレポートを2021年12月にも掲載済み。こちらも合わせてチェックして、本作の歩んできた道のりを辿ってみてはいかがでしょうか。



・追加要素について

2022年に起きた『サイバーパンク2077』の変化の中で、最も注目度が高かったのは間違いなくパッチ1.6「エッジランナーズアップデート」によるアニメ『エッジランナーズ』関連コンテンツの追加でしょう。『エッジランナーズ』の公開後、本作のアクティブユーザーが顕著に増えた件も記憶に新しいところ。「エッジランナーズ」主人公のデイビッド・マルティネスが着ていたジャケットが報酬になっている追加クエストもプレイできるようになりました。また、クエスト内部では「エッジランナーズ」の一部分を観ることもできます。

といってもクエストの内容はかなりささやかで、あくまでおまけという感じです(アニメ作中人物の名前が登場するのは嬉しい要素でした)。クエストそれ自体よりは、ルーシーの住んでいたアパートを探してみたり、ジャケットを着た上でフォトモードを楽しんでみたりなど、いわゆる「聖地巡礼」や「コスプレ」がメインの楽しみ方になるのではないでしょうか。

またアニメ関連の武器も追加されているので、それを探すのも面白いかもしれません。アフターライフでは「デイビッド・マルティネス」という名前のカクテルを飲むことも出来ます(カクテル自体は新世代機版が出たタイミングで追加されていた)。「エッジランナーズ」鑑賞後に訪れるナイトシティはまた違った風景に見えますし、「デジタル聖地巡礼」という感覚が非常に新しくて面白かったです。

アニメ関連以外では、Vの飼い猫である“ニブルス”も使えるようになったフォトモードのアップデートが嬉しいところでした。クエストが尽きたら実績埋めかフォトモードか周回プレイぐらいしか選択肢がない本作なので、フォトモードの充実はシンプルに「長く遊べるアップデート」と言えます。

パッチ1.6では「フィクサーからの依頼」クエストがいくつか追加されました。どれも短くあっさりしたものなのですが、クエストが増えることはいいことですよね。また新武器の追加など、ゲーム全体のボリュームは発売直後から考えると豊かになっていると思います。最新パッチではないですが、いろいろなところに部屋を借りれるようになったのが個人的には大変嬉しかったです。

先述の通り本作はクエストが尽きたらやることがなくなってしまうので、ランダムクエストがたくさんあるとか、クリア後(厳密にはクリア直前データですが)の金策などに困らなくなる生活要素が追加されると嬉しいなと感じました。っていうか、発売当時に本作をクリアしたあとにも同じようなことを感じていました。

やることが尽きる以上、新武器が追加されてもそれをメインで利用するような機会は周回プレイをしないと訪れないですし、また、部屋などを借りたところでほぼ使わないでしょうから、いまから新要素を新鮮な気持ちで触りたいプレイヤーはニューゲームで始めるのがよいでしょう。ただ、個人的には、本作をやり尽くしたプレイヤーが再プレイするタイミングがあるとしたら(よほど『エッジランナーズ』が好きとかでない限りは)今ではないと感じました。DLCの登場とともにランダムクエストやニューゲーム+が実装されると大変嬉しいのですが……。もちろん、PC版のプレイヤーはMODを利用して遊ぶという選択肢も大いにアリだと思います。

・バグ/プレイフィールについて

発売後しばらくはハチャメチャにバグっており、不具合に遭遇せずプレイすることなど不可能という感じの本作でしたが、さすがに派手なバグはかなり減っています。筆者がプレイしていたころはそこら中にドロップした武器類が浮遊していましたが、そういった不具合に遭遇する機会も減りました。

とはいえバギーな要素はまだ残っており、死体が変な方向に折れ曲がったり浮いたりすることはありましたし、街を歩いていたらいきなりゴミ袋が爆発(!?)して飛び散ることもありました。おそらく接触系の判定がバグってるのだと思われます。まあ、でも、大規模なオープンワールドゲームとしては、許容範囲内のバグり方だと思います。

運転のアップデートも、比較的「滑り」が減ったような印象を感じました。プレイフィールは発売当時に比べると快適になっていて、再プレイしていく中で違和感を覚える場面はなかったですし、「普通に遊べるオープンワールドゲーム」になっています。筆者は本作のことが発売当時からお気に入りでしたが、当時はかなり環境を選ぶ印象でした。現時点では安定していることもあって、ようやく他のゲーマーにオススメできるタイトルとなったと言えます。


「エッジランナーズ」の影響もあり、ナイトシティを久々に再訪するのはなかなかエキサイティングな体験でした。発売当時のことを振り返る楽しみもありましたし、やがて来るDLCにも大きな期待を持てます。しかし先述のとおり「既に本作をやり尽くしたプレイヤーにとって、充分な量のコンテンツ追加があった」とは言えないでしょう。

発売から2年、さまざまなアップデートが配信されてきましたが、やはりその本質は(CDPR側からも言及されているとおり)「修正」にあり、コンテンツ追加はそこそこ……という印象です。大きい声で「普通に遊べるようになった」と言えるだけで大きな進歩なのだと思いますが、PC版プレイヤーとしては当時から「バグは多いがまあ遊べる」という感覚だったので、さまざまなアップデート追加を経た現時点でも「大きくは変化していない」という感想になりました。

このあたりは個人の感覚にも依るところでしょうが、アップデートが来るたびにちょっとずつ遊ぶよりは、ギュッと詰め込まれた追加要素をまとめて遊ぶほうが個人的には好みです。

久々に再訪したナイトシティは美しく広大で、情報量が強烈でした。2023年現在においても、このマップの作り込みは他に類がないと思います。このマップでもっと様々なことをしてみたいし、現状のコンテンツ量では「もったいない」と感じられてしまいます。

クリア済みのプレイヤーにとって「再訪は“今”ではない」と述べていましたが、「エッジランナーズ」で本作に興味を持った新規プレイヤーにとっては今がベストであるとも思います。DLC登場前のひとまず完成したバージョンを遊べますし、バグが減ったりプレイフィールが改善している点の恩恵をフルに味わえるはずです。セールで取り扱われる機会が増え、割引率もなかなか高くなってきてますから、コスパよくAAA級のゲーム体験を味わえるのではないでしょうか!


ワールド・オブ・サイバーパンク2077 (G-NOVELS)
¥4,400
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《文章書く彦》

「ラジオ善意X」聴いてね 文章書く彦

好きなガンダムは∀ガンダム、好きなマンガはレベルE、好きな映画監督はポール・トーマス・アンダーソン、好きなゲームジャンルはオープンワールドものとローグライク(ローグライト)、好きな昆虫はカマキリ、好きなバンドはFUGAZI、好きな作曲家は浜渦正志、好きな小説家はカート・ヴォネガット・ジュニアと舞城王太郎、好きなラッパーはポチョムキン、好きな焼酎は鳥飼、好きなルフィが言ってない言葉は「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!(ドン)」、好きな笑い男が書いてた言葉は「or should I?(だが、ならざるべきか?)」。

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