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『Atomic Heart』は王道FPSアドベンチャーのいいとこ取り!メディア向け試遊でシビアな戦闘&世界を堪能してきた

PC版でゲーム冒頭やボス戦を先行体験! なかなかシビアな難易度で、終始ヒイヒイいいながらプレイしてました。

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『Atomic Heart』は王道FPSアドベンチャーのいいとこ取り!メディア向け試遊でシビアな戦闘&世界を堪能してきた
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2018年にトレイラーが公開されてから早4年。強烈かつ独特なビジュアルで世界中のゲーマーの興味を惹きつけた『Atomic Heart』が、この2月に発売されます。事前購入していたプレイヤーはさぞ首を長くして待っていたことでしょう。

その発売に先駆けて、都内某所でゲームメディア向け試遊会が開催されました。本記事では、そこでプレイできたPC版『Atomic Heart』発売事前プレイレポートをお届けします!なお、紹介するイメージ・動画や内容は、実際のゲームプレイとは異なっている場合がありますので、ご了承ください。

試遊会では、プレイの前にゲームの概要や世界観についての説明がありました。本作は歴史改変SF(Alternate History)と呼ばれるジャンルの、現実の歴史よりも科学技術が異様に発展した1955年の架空のソ連を舞台にしています。トレイラーを観ても分かる通り、ちょっとレトロな雰囲気と、奇想天外な超科学が合わさった世界観になっています。

ゲーマー的には『Fallout』シリーズを連想させられますが、本作では加えてソ連様式といいますか、共産主義建築・デザインがフィーチャーされているところが独特です。

主人公となるのは記憶の一部を失った特殊部隊エージェント「P-3」。パワーグローブに搭載されたAI「チャー・ルズ」と共に、ソ連の最高機密施設である「3826番施設」に向かうことになります。

待望の試遊は、空中都市である「チェロメ」の様子を映す場面からスタート。チェロメは超科学と人間が共存するユートピア的な場所で、いたるところに植林されていたりとエコな雰囲気もあります。

スターリン様式っぽい巨大建築のある街にはドリンク提供ロボットが飛んでいるなど、センス・オブ・ワンダーを感じられる光景が広がっています。ポスターやパッケージに描かれている「夢」とは、この世界のことを指しているのでしょうか。

冒頭で展開するのは、これから行われる任務の説明、そして世界観が解説されるパートです。これから敵になるであろうロボットたちが正しく動作している様も眺められ、フレーバーの理解にも役立ちます。

ロボットのデザインはどれも極めて独特で、可愛げがあるだけでなく、どこか不快感もある気味の悪い風体をしています。特に肩からなぞのチューブが出てるロボット(「エンジニア」と呼ばれるロボットのようです)がいい感じにキモくて素晴らしかったです。

前説が終わって戦闘可能なパートが始まると、まずは近接武器メインで立ち回っていくことになります。銃もすぐに手に入りましたが銃弾不足になりやすく、様々なアプローチで戦闘に挑め!という意図のあるバランス調整を感じられました。特に近接戦では、シフトキーで発動できる回避ステップが重要。相手の攻撃をうまく捌けないと、なんでもない雑魚との戦闘ですら普通に死にまくります。通常難易度でも、かなりシビアな戦闘バランスです。

また、相手が強い攻撃を発動する際には赤色の前兆アラートがあり、そのときにうまくステップを使うことがキモです。雑魚アンドロイドの強化個体とタイマンで戦うシーンでは、何回も死にながらこのゲームの基本的な立ち回りを覚えられました。近接装備では右クリック長押しで「溜め攻撃」を出せるのですが、「溜めとステップの併用」が可能なところは先に覚えておいてもいいかもしれません。

また冒頭のパートでは、マップ探索、ステルス、謎解き、そして戦闘を体験できました。少なくとも冒頭部はストーリー的にも経路的にもほぼ一本道ですが、細かく探索することで素材を獲得でき、武器MOD的なものを制作できました。

隠れて敵に接近すればステルスキルもできるのですが、習熟度も低いため狙って行うことは困難。戦闘はかなり難度が高いため、囲まれると相当厳しいことになります。ステルスして進むのも難しく、常にHPギリギリの死亡直前という状態で、終始ヒイヒイいいながらプレイしていました。

また、試遊会では冒頭シーン以外にもプレイ可能な範囲があり、世界の広さを感じられるオープンワールドパートや『Portal』を思わせるパズルパート、そして巨大な機械と戦うボス戦パートも体験できました。

登場ボスのひとつは“メカメカしい動き”が面白く、回避ステップやジャンプで強力な範囲攻撃や体当たりを避けるなど、なかなかのやりごたえ。激しいアクションを求めるゲーマーなら、アドレナリン全開の戦闘をきっと気に入ると思います。最近のタイトルですと『スプラトゥーン3』のヒーローモード内ボス戦を彷彿とさせました。

また、冒頭以外のプレイでは使用武器も増えており、近接攻撃以外のバリエーションも体験できました。特にグローブを使った超能力的なアクションは爽快。リソースを使用しないクールダウン方式のため、弾丸に困りがちな本作ではかなり頼りになる……というか、頼りまくって進むことが大前提になると思われます。

オープンワールドパートではそこそこの広さを体感でき、探索要素に加え自動車を運転できるなどのギミックもありました(短距離ではありましたが)。

広い世界で漫然とプレイしていると、雑魚敵と無計画に戦闘してしまいがちなのですが、やはり増援を呼ばれないようにせねばなりません。枯渇しやすい銃弾はもちろん、回復手段が限られている体力面にも余裕がないので、ゲームに慣れるまでランボープレイは避けたほうがいいでしょう。

パズルパートは、戦闘で忙しいオープンワールドパートやボス戦と打って変わって静かで、三次元的な思考が必要となるものでした。今回プレイしたのは磁石の極性を切り替えることで地形を変化させながら進むエリア。とてつもない高難度ではないものの、この手のゲームに不慣れな方は詰まってしまうかもしれません。

総じて「シビアで難しい」と感じましたが、そのやりごたえはユニークで過酷な世界観に深くマッチしています。とはいえ難易度オプションは3段階から選択できるので、シングルFPSが得意でない方は簡単なところから『Atomic Heart』の世界を堪能していきましょう。

また、ゲーム内には「パスワードを探す」などの古典的な謎解きもいくつかあるようです。そんな要素も含めてざっくりと要約すると、『Atomic Heart』は「とにかくめちゃくちゃ斬新なゲーム」というよりは「王道FPSアドベンチャーのいいとこ取りなゲーム」だと感じました。

今回の試遊イベントは約4時間から5時間程度と若干長丁場ではありましたが、展開に飽きたりすることなく一気に遊び続けてしまいました。全体のプレイ感覚として最も似ているのは、やはり『バイオショック』シリーズ。ただ、戦闘の難しさやボス戦で要求されるアクションの忙しさは、より激しいものです。ストーリーも先が気になりますし、主人公“P-3”とグローブの“チャー・ルズ”のやりとりも軽妙で楽しく、キャラクターも魅力たっぷりです。

本作の最大の特徴はやはり世界観とそれにまつわる美術なので、トレイラーやスクリーンショットで気になったプレイヤーは“買い”だと思います。世界観設定をゲーム内で閲覧できるジャーナル的な機能もあったので、ストーリー読解も捗りそうです。ただ、繰り返しになりますが、結構難しくてシビアなバランスのゲームでもあるので、挑戦するには覚悟が必要ですよ……!

『Atomic Heart』は、PC(Steam)/Xbox Series X/S/Xbox One向けに2月21日発売予定。国内PS5/PS4版は4月13日に発売予定です。



《文章書く彦》
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