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コミカルメトロイドヴァニア『Clunky Hero』―「日本のプレイヤーのことをしっかりと考えて作った」【開発者インタビュー】

軽く遊べるメトロイドヴァニアです。

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コミカルメトロイドヴァニア『Clunky Hero』―「日本のプレイヤーのことをしっかりと考えて作った」【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Chaosmonger Studio開発、PC/Mac/Linux/PS4/XSX/Xbox One/スイッチ向けに1月26日に正式リリースされたコミカルメトロイドヴァニア『Clunky Hero』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、コミカルなファンタジー世界が舞台のメトロイドヴァニア。主人公ルーファスは、呪われてしまった妻と世界を救うため、バケツとホウキを装備して戦いの旅に出ます。ひと癖もふた癖もある雑魚やボスとの戦闘や、数々のアイテムによる主人公の強化、NPCたちとの楽しい掛け合いなどが特徴です。日本語にも対応済み。

『Clunky Hero』は、1,700円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Nicola Piovesan氏(以下Nicola)イタリア出身のNicola Piovesanです。今はエストニアに住んでいます。以前は映画監督をしていたのですが、2019年からはゲーム開発を行なっています。一番好きなゲームは、懐かしいという理由で『モンキー・アイランド』ですね。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

Nicolaゲーム開発をするようになったのはたまたまでした。私は「Robot Will Protect You」というショートアニメーション映画を作ったのですが、これがゲームコミュニティに大きな興味を持っていただいたのです。そのため、私は同じキャラクターと舞台を使い、『モンキー・アイランド』と同じジャンルのゲームを作ろうと思いました。

このゲームは2021年にリリースされた『ENCODYA』というもので、私のデビュー作になります(PCとコンソールに対応し、日本語にも翻訳されています)。

しかしこのゲームを作っている時、私は『Hollow Knight』にハマっていたのと、デビュー作で採用したサイバーパンクの世界から少し距離を置く必要があると感じていました。そうして、ゲームプレイ面では『Hollow Knight』と似ているものの、ユーモアとパロディに満ちているという、『Hollow Knight』とは別の方向とも言える本作の開発がスタートしたのです。クレイジーなファンタジーワールドを採用するというのは、『ENCODYA』のディストピアSFから距離を置くのにも良いものでした。

――本作の特徴を教えてください。

Nicola本作一番の特徴は、そのユーモアだと思います。このジャンル(メトロイドヴァニア)の多くのゲームは、めちゃくちゃシリアスで、ダークで憂鬱になるようなものばかりです。本作は、そのようなゲームを笑いものにするかのようにプレイヤーを笑わせ、たくさんのヘンテコな要素が登場するのです。

例えば、凍ったウナギを剣とした使ったことや、奥さんのパンティを装備して攻撃力を上げたりしたことや、聖なる7つのジャガイモを使ってゲートを開いたりしたことがありますか?

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Nicola上で私が書いたことを読めばわかるように、本作は軽いゲームです。それを楽しむためには、何も考えないことです。複雑なゲームではありませんし、バトルもシンプルで、ゲームプレイは誰でも遊べるものになっています。1~2時間も遊べば、操作方法やゲームの流れが理解でき、カジュアルゲーマーでも楽しんでプレイすることができるでしょう!

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Nicola上でも述べたように、本作は『Hollow Knight』から大きな影響を受けていますが、同じジャンルの他のゲームや90年代の一般的な2Dアクションゲームからも影響を受けています。他に大きな影響を受けたゲームと言えば、『オレっ!トンバ』ですね。映画ですと、本作のユーモアに影響を与えたのは「モンティ・パイソン」によるすべての映画です。カードゲームの「マンチキン」からも影響を受けていますよ。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Nicolaいいえ、ありませんでした。私のスタジオは以前から世界中のフリーランスの方々とオンラインで作業をしていたのです。そのため、パンデミックによる開発への影響はほとんどありませんでした。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Nicolaはい、日本の配信者の方に私のゲームを遊んでいただけると嬉しいです!

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Nicola私は日本が大好きです。もう2回旅行で行ったことがありますし、また近いうちにぜひ行きたいですと思っています。私が今開発中の新作『Soul Tolerance』は、札幌(と他のいくつかの北海道のエリア)を舞台にしたもので、日本文化からの影響がたくさんあります。これと同様、本作も日本のプレイヤーの皆さんのことをしっかりと考えて作りました。

本作はPCだけでなく、ニンテンドースイッチ、PlayStation、Xboxでもリリースされているので、お好きなプラットフォームで遊んでみていただけると嬉しいです!ぜひお楽しみください!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。


《Chandler》
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