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「実績もないのに」と新体制に海外から批判―『レインボーシックス シージ』世界大会で日本を含むアジア勢の枠が増える【UPDATE】

批判を撥ねのける結果が求められる勝負の年

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『レインボーシックス シージ』の競技シーンを運営する「BLAST」は、2023年の新たなフォーマットを発表。2022年と比較して大きく変わる内容の一部には、「日本や韓国からの出場チームが多すぎる」と海外から批判も飛び出しています。

2023年における国際大会は、2つのシーズン(ステージ)ごとに行われる「Major」と、それぞれのステージやMajorで獲得するグローバルポイントの上位チームが参加する、年間王者決定戦「Six Invitational」の計3回です。

まず、アジアを中心に一部の地域は細分化され、なかでも日本は独立した地域として認識されました(APAC NORTHは消滅)。Majorへ出場するのはこれまでと同じEU・NA・LATINの12チームと、APACやMEMAなど細分化されたリージョンの12チーム、計24チームがMajorへ出場するのです。

これにより、日本からは3チーム(フェーズ1へ2チーム・フェーズ2へのシードが1チーム)が出場できるようになりました。これまではAPAC NORTHとして「まずは日本チームが国際大会へ出場できるかどうか」という段階から息をのんでいた日本からすると嬉しい変更ではあります。

しかし、Majorへ出場する24チームのうち、実に9つの枠をAPAC地域が占めることを意味し、一部では“多すぎる”と批判も飛び出しているのです。

eスポーツディレクターのWei Yue氏は「APAC地域はもう存在しない」と批判を一蹴し、年間王者を決めるSix Invitationalへのポイント計算は緻密に行われているため結果としてパワーバランスは顕在化するものである考えいるようです。なお、公式発表では今後のパワーバランスを考慮して枠は増減する可能性があることを示唆しています。

そして、批判の一因には「実績」も含まれます。

これまで競技シーンにおいてAPAC地域のチームが国際大会で躍進したことは片手で数えられるほどしかありません。Six Invitational 2019における「野良連合」や、「DWG KIA」など、何度かベスト4まで勝ち進むこともありましたが、お世辞にも実績をあげられているとは言い難い結果です。日本チームに限った話では、CAGこと「CYCLOPS athlete gaming」が幾度となく世界大会へ出場していますが、未だに一度たりともプレイオフへ進出することができていません(本当に本当に惜しいところまでは行ったし、メンバーを変えて挑んだ先日のSix Invitationalも、頭角は見えていた)。

過去DWG KIAでプレイしていたRIN選手は、この批判は“当たり前”とし、公式キャスターであるともぞう氏も“理解はできる””としています。

しかし、両者が投稿しているように、裏を返せばこの枠の増加によって日本・韓国、APAC地域のチームが世界で戦えることを証明するチャンスが訪れたと考えられます。

また、これまでは地域リーグに属するチームのみがMajorに出場していたのに対し、日本からオープン予選を勝ち上がることで、アマチュアチームがいきなり国際大会に出場することも、(他の日本リーグチームを倒す必要があるとはいえ)理論的には可能です。

世界の壁を乗り越えられる日本チームが現れるのか、それとも批判の通りだったのか、マイナーリージョンにとっては“結果”が求められる一年となるでしょう。

なぜ?『シージ』世界大会へ日本などが多くの枠を得る―「実績もないのに」と新体制に海外から批判

《Okano@RUGs》
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