補強と開通で射線を管理する面白さ…10年目に気づいた『シージ』の魅力、『レインボーシックス シージ エックス』初心者が挑戦 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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補強と開通で射線を管理する面白さ…10年目に気づいた『シージ』の魅力、『レインボーシックス シージ エックス』初心者が挑戦

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補強と開通で射線を管理する面白さ…10年目に気づいた『シージ』の魅力、『レインボーシックス シージ エックス』初心者が挑戦
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2015年12月1日にサービス開始したUbiSoftの人気FPS『レインボーシックス シージ』。10周年を迎えたことで『レインボーシックス シージ エックス』として生まれ変わりました。

ラペリングシステムの刷新や、新モード「デュアルフロント」の追加など、様々なアップデートがなされましたが、一番の目玉はゲーム自体が基本無料になったことです。

良い機会だったので、まったくの未経験者である筆者が、経験者の友人に引っ張られながら、初『シージ』を体験してきました。

壁を壊してダイナミック侵入! 10周年でも新感覚なFPS体験

今更説明するまでもないかもしれませんが『レインボーシックス シージ エックス』は5vs5のマルチプレイヤーFPSです。

プレイヤーは、各国の特殊部隊から選ばれた「オペレーター」となり、攻撃側・防衛側に分かれて戦います。ゲームは準備フェイズとアクションフェイズに分かれており、攻撃側はドローンでの索敵、防御側は壁の補強や罠の設置などが行えます。

攻撃・防衛のどちらも戦略的に立ち回る必要があったり、オペレーターごとに強い個性があったりとユニークな点は多いですが、なによりもマップの環境を利用できるところが本作の最大のフィーチャーでしょう。

壁にほんの少し穴を開けて油断している敵を狙い撃ったり、床をぶち抜いて上からハチの巣にしてやったり、相手チームが壁を破壊してくると睨んでその裏に罠を設置したりと、思いのままに戦場をコントロールすることができます。

……というあたりまでは何となく知っていたのですが、いざ自分で遊んでみると、最初はなかなか思うように環境を利用するところまで行けません……!

ドアの向こうに敵がいるんじゃないかとビクビクして、誰もいない方向をいつまでも見張ったり、逆にがっつり見張られているドアを堂々と通って撃ち抜かれたりしてしまいます。

流石に10年も経っていると、ちゃんと動けるプレイヤーばかりなので、ちょっと申し訳なさも出てきます……。

そこで、経験者の友人からアドバイスをもらいました。最初は設置型の能力を持ったオペレーターを使ってみるのが良いとのこと。

なので、溜まったポイントでROOKをアンロック。彼の能力であるR1N「ライノ」アーマーは、とりあえず置いておけば味方がそこから防弾チョッキを得ることができるというもの。これでなんとなく役に立てた気がします。

また、防衛側はひとまず階段を見守っておけばいいというアドバイスももらったので、そこを重点的に監視しました。ギリギリのところからリーンをして廊下の向こうを睨んでいるだけで、何となくFPSを楽しんでる気分になれますね。

撃ち合いに負けてキルされても、味方プレイヤーやカメラを眺めることで、他のプレイヤーたちがどんな動きをしているかがわかります。

続いて、攻撃側では経験者の友人にくっついて回ることにしました。友人曰く、今回は二階の補強壁を壊してエントリーしたいが、壁の後ろにある電磁罠が邪魔で入れないとのこと。そこで自分が持ってきていたEMPグレネードを投げ込み、罠を無効化してすぐさま友人が壁を破壊、ふたりで同時に押し入って拠点を制圧することができました。なるほど、こうやってやるのか……。

このあたりの罠と無効化の手段のメタ対応はカードゲーム的だなとも感じました。ひとつずつ覚えていけばどんどん頭に入っていく気がします。

徐々にラペリングのやり方や、顔の出し方もわかってきて、だんだんと『シージX』の醍醐味に触れられました

1ラウンドの短さがクセになる 他のFPSとはまた違った味わい

本作のクイックマッチは、BO5(先に3ラウンド取ったほうが勝ち)で、1ラウンドはオペレーターの選択が30秒、準備フェイズが45秒、アクションフェイズが3分間と、非常にスピーディーです。リスポーンはありませんが、キルされた後も監視や報告とやることはたくさんあるので、そんなに暇ではなく、常にチームで戦っている感覚があります。

筆者はよく『Apex Legends』や『フォートナイト』といったバトルロイヤル系のタイトルを遊ぶのですが、それらに比べるとキルタイムもかなり短いです。ほぼすべての武器でヘッドショット一発でキルされてしまうので、何をするにしても慎重になります。その緊張感たるや……最初のうちはどんな物音も敵のいる合図に聞こえてしまい、お化け屋敷かというほどおっかなびっくりです。

特に良かった点は、その挙動の重厚感です。オペレーターたちは特殊部隊員ではあるものの、あくまで地に足のついた人間。とんでもないアクロバティックなんてできないので、しっかりと構えて引き金を引かなければ、弾は当たりません。そのもどかしさと重たさがなんともクセになります。オペレーターの見た目も、派手すぎず、でも個性がちゃんとあって好きですね。

他にも、オペレーターのアンロックが次々できるところも素晴らしいなと思いました(初期オペレーターはアンロックのたびに毎回かっこいいカットシーンが流れるのも素敵!

「次のマッチはこれを試そうかな?」と毎試合必ずワクワクできるポイントがあるのは良いですね。代わりに、別の対戦モードのアンロックは比較的ゆっくりなので、ゲーム自体に慣れていくスピードはしっかり調整されており、そのあたりのお膳立てもバッチリです。

なかなか慣れない点としては、自キャラがどれくらい相手から見えているかがわからず、正面の撃ち合いで一方的にやられてしまうところです。本作はピークしてくる相手を決め撃ちするのが強いようなので、なんとか早いところその感覚を掴みたいと思います。

初心者ながらしばらく遊ばせていただきましたが、流石は10年も愛され続けているタイトル……ゲームシステムから世界観、サウンドにキャラクター性、バランスに至るまで隙がないタイトルだと感じました。ちょうどこのタイミングでプロゲーマーたちが初心者向け動画をたくさん投稿してくれているので、それを観てもっともっと腕を磨きたいと思います!


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ライター:各務都心,編集:みお


ライター/ 各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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編集/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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