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絵画のような優美なグラフィックを実現。新型ゲーミングスマホ「REDMAGIC 8 Pro」で『大航海時代 Origin』をプレイしてみた

先月日本国内向けに発売されたゲーミングスマホ『REDMAGIC 8 Pro』は、もしかしたらこのシリーズ初めての「実用的な製品」かもしれません。

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絵画のような優美なグラフィックを実現。新型ゲーミングスマホ「REDMAGIC 8 Pro」で『大航海時代 Origin』をプレイしてみた
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先月日本国内向けに発売されたゲーミングスマホ「REDMAGIC 8 Pro」は、もしかしたらこのシリーズ初めての「実用的な製品」かもしれません。

今までのナンバーがダメな製品だった、というわけではありません。筆者も所有している「7 Pro」は、最大165Hzのリフレッシュレートを有する怪物でした。絶え間なくグラフィックが動くバトロワゲームには、まさにもってこいの1台です。

しかし、弱点もありました。それは「7 Pro」の高スペックの源であるはずのプロセッサーです。

結論から書けば今回の「8 Pro」は、プロセッサーに起因する問題を解消した製品と言えます。

前作の問題点

REDMAGICシリーズの前世代モデル「7」及び「7 Pro」に内蔵されていたプロセッサーは、Snapdragon 8 Gen 1でした。

これは2022年当時の他のゲーミングスマホやハイスペックモデルがこぞって採用していた製品で、ダントツの処理性能を誇る……という評判ではありましたが、一方で「Snapdragon 8 Gen 1は失敗作」という評判も経ってしまいました。

その理由は、発熱問題です。

プロセッサーとは常に熱を発するものではありますが、もちろん限度があります。その限度に近づくとプロセッサーは自動的にスペックを落として冷却を始めるのですが、Snapdragon 8 Gen 1の場合はそうなってしまうまでの時間がかなり短い(つまり、すぐに熱くなってしまう)ことで知られています。実際、筆者も「7 Pro」で『マインクラフト』をプレイ中に「どうしてこんなに熱くなるの!?」という事態に何度も遭遇しました。

REDMAGICシリーズの製品は、筐体内部に冷却ファンを搭載しています。これを最強レベルにして回しても、長時間のプレイになると皮膚が低温火傷してしまうのではと心配になってしまうほどの熱が発生します。そうしたこともあり、「7」と「7 Pro」には外付け冷却ファンも用意されていました。

新型プロセッサーの発熱性

此度の「8 Pro」のスペックは、前作を完全に上回っているわけではありません。たとえば、リフレッシュレートは120Hzに留まっています。「7 Pro」は165Hzだったことを考えると、大幅なスペックダウンと言わざるを得ません。

また、カメラ性能も画素数で言えば「8 Pro」のほうが下回っています。三眼レンズであることに変わりはありませんが、前作は64MP+8MP+2MPだったのに対し、今作は50MP+8MP+2MPという構成。

しかし、「8 Pro」のインカメラは完全にディスプレイに隠れてしまう「アンダーディスプレイカメラ」。一体どこにインカメラのレンズがあるのか、画面の電源をつけているうちは肉眼で判別できません。このアンダーディスプレイカメラにより、ベゼルがより細くなりました。なお、「8 Pro」のディスプレイサイズは6.8インチFHD+です。

そして筆者が特に驚いたのは、目に見えて……いや、肌で感じて明らかに改善された発熱性。

ファンを回してさえいれば、1時間を超えるゲームプレイでも前作のようなアッチッチ状態にはなりづらいんですよ!

今作採用のプロセッサーは「Snapdragon 8 Gen 2」。これはGen 1の弱点を大幅改善した製品で、要するに“それなりに長時間走ってもなかなか音を上げない中長距離ランナー”。Gen 1は優秀な800mランナーでしたが、Gen 2は800mだけでなく1,500mや場合によっては3,000mにも対応できる選手……と言えばいいのかな?

筆者のヘタクソなたとえよりも、まずはプレイしてみましょう!

『大航海時代 Origin』をプレイしてみよう!

今回はこの「8 Pro」で『大航海時代 Origin』をプレイしてみました。

配信されたばかりのこのゲームについては、実は別のプレイレポを書いています。そちらの記事でも言及していますが、『大航海時代 Origin』は都市間を船で移動するために費やす時間が非常に長い! この移動はスキップできない仕様です。

そしてこのゲームは常時オンライン接続を要求するため、プロセッサーにも容赦ない負荷がかかってしまいます。そのような場合、最初から冷却ファンのついているゲーミングスマホがどんなに心強いか!

そして『大航海時代 Origin』を「8 Pro」でプレイすると、グラフィックの優美さに初めて気づかされます。まるで1枚の絵画のような世界が、どこまでも広がっているのです。「8 Pro」のディスプレイの最大輝度は1,300nitsで、これは前作の700nitsを大きく上回っています。なるほど、だからこんなに華やかな色調になってるのか! あたかもフェルメールの絵画を思わせる鮮やかさです。

『大航海時代 Origin』が16世紀ヨーロッパをビジュアル面で丁寧に再現しているという点は下馬評通りですが、「8 Pro」を導入すればよりゲームの世界に没入することができます。

ヘッドフォン端子も内蔵

「8 Pro」の「ゲーミングらしさ」は、3.5mmヘッドフォン端子が内蔵されているという点にも表れています。

最近ではワイヤレスイヤホンもゲーミング対応ができるようになったとはいえ、無線である以上はどうしても遅延が発生します。このあたり、有線式イヤホンのアドバンテージと言えます。これを利用するための端子は、ゲーミングデバイスなら絶対に欠かせません。

そしてREDMAGICもうひとつの伝統であるショルダートリガーも、しっかり搭載されています。『荒野行動』や『PUBG Mobile』、そして5月にサ終してしまう『Apex Legends Mobile』でも、俊敏なショットを実現するトリガーがあれば今まで以上の大活躍も見込めます。

ただし、注意点も。REDMAGICシリーズはその構造ゆえに防塵・防水対策を施すことができず、「8 Pro」も水や粉塵は厳禁。あくまでも室内で使用するものと割り切り、どっしり構えてプレイしましょう。間違っても風呂場に持ち込むなよ!


「REDMAGIC 8 Pro 12GB+256GB / Matte」は販売価格103,800円(税込)で販売中。「16GB+512GB / Void」モデルは3月中旬以降出荷予定で、予約注文を受け付けています。


《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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