今回は、八名木(ヤツナギ)氏が手掛けGamera Gamesが販売を担当しているPC向けタイトル『文字化化:序章』。本作は、異界に迷い込んだ少女が、何を喋っているのかわからない異形たちの言葉を解読して異界からの脱出を図る“言語解読×脱出ホラー×女性向け恋愛ADV”です!
って、恋愛ADV!?つまり、ホラーゲームに出てくるような人語を介さない化け物と恋愛するってこと?いやいや、そんな悠長なことしてたら殺されるでしょ!
◆謎言語を好き勝手に解読。牛丼食べに行こうぜ!
少女が目を覚ますと、そこは廃墟のようなさびれた場所だった。とにかく出口を探さないと……。
って、通路の先に這いつくばった人がいる?
マウスクリックで這いつくばっている人を選択できるようだが、どうせクリックした途端にワ~って襲ってくるんだろ!知ってるぞ!
クリックした途端、這いつくばり男がこちらに高速移動してきた!ほらもうやっぱり~!しかも謎言語を喋りながら……。
驚きのあまり、少女は意識を手放す。
少女が目を覚ますと、また別の場所に居た。今度はフードを被って斧を持っている男が現れた。
意を決してフードの男に近づくと……またしても謎言語で話しかけられる。
でっかい斧を持って殺意マシマシなところも怖いが、やはり言葉が理解できないのが一番不気味で恐ろしい。
本作は、異形の男たちの謎言語を、彼らの表情やジェスチャーから言葉の意味を推測し、自由に入力ができる。
たとえば、フードの男の手がプレイヤーに向いている時は「あなた」。
フードの男の方を向いている時は「私」といった具合に推測できる。
もちろん、これが正しい解読なのかはまだわからない。もしかしたら「来いよ」と言っているのかもしれない。確証を得るにはもっと会話を重ねる必要があるんだけど、この段階では適当に推測するしかない。
本当は「お前お腹空かない?」「牛丼食いに行こう」なんて言っているのかもしれない。何を入力するかはプレイヤーの自由なのだ。
こうするとほら、全然怖くなくなったね!
◆気になる異形系男子にあだ名をつけちゃえ!
フードの男との会話を終えて先に進むと、板切れに阻まれた通路と、普通のドアと、障害物によって封鎖されている通路を発見した。まずは真ん中のドアを開けてみようかな。
ドアの隙間から男が現れた。お、フードの男との会話で解読した単語が早速出てきたな!
「お前」に続く言葉はなんだろうか。これまでの会話から考えるとここは牛丼屋で、彼は店員さんなのかもしれない。となれば続く言葉は「いらっしゃいませ」だろう。
その後の会話でもここが牛丼屋だと想定した単語を入力する。
すると選択肢が現れたので、「牛めし大盛りでお願いします!」の意味を込めて笑いかけると……
心臓をもぎ取られて殺されてしまった。「牛めし大盛り!」と連呼されながら心臓を取られるなんて、古今例を見ない殺され方でBAD ENDを迎えた。
リトライして別の道を行くと、今度は喋る生首と対面した。にこやかな口が『ドラクエ』のスライムっぽかったのでそれっぽいセリフを入力してみた。「僕は悪い生首じゃないよ!」
這いつくばりながら高速移動してくる這いつくばり男に、巨大な斧を持っているフード男、心臓をもぎ取る隙間男、それと生首……。僕は彼らと恋に落ちることが出来るのだろうか。
生首に案内された先は拷問部屋で、そこには銀髪の男がいた。って、普通のイケメンじゃん。全然異形じゃないじゃん!
思い返してみると、顔のわからないフード男以外はみんな顔立ちが整っているし、言語さえわかれば仲良くなれるかもしれないな。
各キャラクターに自由に名前をつけられるので、親しみを込めてあだ名を考えてあげた。
一気に親しみがわいて、恋愛ゲームっぽくなってきたな。よし!
この後、ハイハインが再登場してゲームはそこで終了します。20分ほどでクリア出来ました。
最初こそは謎言語をノーヒントでどう解読すればいいか悩みましたが、開き直って思いついた単語を入力していけばいいんだと気付きました。プレイする人によってホラーにもギャグにもなっちゃうのが本作の面白いところですね。
本作は『文字化化』本編の序章の内容がプレイできるプロローグ版です。5人の異形系男子が顔見せした程度で、本格的な恋愛はまだ始まりません。2023年後半に本編第一章の配信が予定されているので、そちらを楽しみに待っています!
果たして少女は異形系男子と牛丼を食べに行けるのでしょうか……!
『文字化化:序章』は、PC(Steam)向けに無料配信中です。