今回は、505 Gamesから発売の『Crime Boss Rockay City(クライムボス:ロッケイシティ)』のPlayStation 5版。本作は、90年代の雰囲気を漂わせるロッケイシティで、敵対組織との縄張り争いや強盗で資金を稼ぎ、犯罪組織のトップを目指すクライムアクションFPSです。

ドンパチ系のFPSは、Xbox 360時代に初めて触れてどハマりしていたジャンルだったのですが、ここ最近はすっかりご無沙汰で、歴戦の猛者(自称)だった僕も今ではほとんど初心者と変わらない腕前になっています。
果たしてそんな僕が犯罪組織のトップの座につけるのでしょうか……!
◆ロッケイシティで犯罪組織のトップを目指せ!

主人公“トラビス・ベイカー”が犯罪組織のトップの座につくまでの物語を描いたキャンペーンと、強盗や略奪などのミッションがサクッと遊べるクイックプレイ、短いストーリーをソロや協力プレイで楽しめる都市伝説の3つのモードが用意されている。キャンペーンからプレイしてみよう。

いきなりピンチな状況からゲームスタートだ。トラビス・ベイカーは仲間とともに銀行を襲ったものの、警官に包囲されてしまっているようだ。脱出用のヘリが到着するまで、警官の猛攻に耐えなければならない。

操作方法は一般的なFPSのゲームと変わらないと思うんだけど、このジャンルのゲームをプレイするのが久しぶりなので、まずはボタンの確認からだな。

そんなFPS初心者仕草をしているせいで、あっけなくやられてしまった。

死の間際に見るのは、宿敵保安官のしたり顔。

ベイカーの人生は終わりを迎える……はずだったが、突如時間が巻き戻り始めた!

何日、何年巻き戻ったのか定かではないが、どうやら仲間を集めて犯罪組織を結成しているところらしい。

提示された目標の中の「ロッケイシティで新しい人生を始めろ」と「裏社会で繋がれるように右腕を雇え」はクリアした。次は「大量のキャンディーの確保」だ。
◆チームメンバーとともに略奪開始!

キャンディー(意味深)の配達中に、ラッパーたちに強奪されてしまった。そのラッパーたちは敵対組織“ヒエロ”の人間で、ベイカーはチームの仲間とともにキャンディの奪還に向かうのだ。

ここから本格的にロッケイシティでの犯罪生活が始まるぞ。敵対組織の縄張りを奪ったり、強盗で金品を奪ったりしながら、ロッケイシティで犯罪組織のトップの座を狙っていく。

各ミッションには、操作キャラクター以外に最大3人のNPCを連れていける。今はまだ組織の実働部隊はベイカーを含めても2人しか居ないので、ボス直々に出動だ。

ミッションが始まると専用のマップに移動し、指示された目的に従って行動する。お、こちらに気づいていない敵を発見!背後から近付いてステルスキルだ!

死体をそのままにしておくと発見される恐れがあるので、死体を鞄に詰めて持ち運ぶことも可能だ。

鞄に詰められた死体袋はやけにコンパクトで怖い。

お、僕が大好きなピッキング要素もあるじゃん!こりゃ良ゲー認定だな!

忍び込んだ先でキャンディーを発見。目的のブツを鞄に詰めて、車まで運べばミッションクリアだ。

ミッションをクリアしてレベルが上がると、ベイカーや仲間の能力が増やせるのか。今回はダメージ量を増加させるビーストモードを取得したぞ!
◆死んだらループしちゃった、って巻き戻しすぎ!

ロッケイシティにはベイカーを含めて5つの組織が存在し、それぞれの縄張り内でランダムにミッションが発生する。どの場所で強盗や略奪を行うかは自由だけど、一度ミッションを受けたキャラクターは、日を跨がなければ基本的に再度受注ができない。

そりゃ日に2度も3度も強盗に行くのはしんどいよな。そんな時は新たにチームメンバーを雇えばいいんだけど、雇用にもお金がかかる。ハンドガンしか持っていないベイカーに新しい武器も買ってあげたいし、お金の使いどころに悩んでしまう。

強盗などで手に入れた電子機器やハーブなどのブツは、日によって売値が変動するので、高く売れるタイミングまで寝かせておいた方が良さそうだ。高額な武器や仲間を雇うためにも、しばらくは節約しとこうっと!

そんなケチケチ生活を送っていたせいで、豆鉄砲みたいなハンドガンで強盗に挑んだベイカーは、6日めにあっさり撃ち殺されてしまった。
「やれやれ、このミッションをリトライか」なんて余裕をこいていたが……まさかの1日めに時間が巻き戻されちゃった!戻りすぎ~!

レベルアップで得た能力は引き継がれるけど、これまでに稼いだお金も、苦楽をともにしたチームの仲間も無かったことになってしまった。こいつはなかなかハードだぜ……!
◆チームの仲間と違って兵隊には代わりが居る……!

死んで初日にループしたベイカーは、その後も何度も何度も死を繰り返していた。チームメンバーだけで出動すればベイカーは死なずにすむが、それではレベルアップが出来ずに能力が得られないのだ。

ある程度盗んだらさっさと逃げればいいのに、欲をかいて時間をかけている内に特殊部隊まで出動する事態に陥って、結局蜂の巣にされてしまっていた。

強盗や略奪でお金を稼いでいるだけでは、このロッケイシティでトップの座にはつけない。敵の縄張りに攻撃を仕掛けたり、こちらの縄張りを防衛しながら陣地を広げていくのだ。

チームメンバーには武器を持たせたり昇格させたりといったカスタマイズが可能だけど、縄張り争いをするのは名も無い兵隊たちだ。

死んで減った兵隊たちは、消耗品のように補充される悲しき存在だ。

なんてセンチな気分になりつつも、操作している兵隊が死んだらまた別の兵隊の操作に切り替わるので、死んだら終わりのベイカーとは違って気楽でいいな。あ、弾薬が無くなったからリロード(死んで操作キャラチェンジ)しよっと!
キャンペーンや協力プレイモードを含めて30時間ほどプレイしています。
ゲーム全体の難易度変更が無く、ベイカーが死んだら初日に巻き戻るハードな仕様なこともあって、キャンペーンはまだクリア出来ていません。オープンワールドのようにフィールドを移動してゲームを進めていくのではなく、拠点から受注するミッションを選ぶと、専用のマップに自動で移動してくれます。僕はサクサク進められたので気になりませんでしたが、人によっては少々物足りなさを感じるかもしれません。
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)