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遊びの幅が豪華すぎて頭スパークしちゃう…!本格「D&D」体験楽しめる超絶骨太RPG『Baldur's Gate 3』プレイレポ

まだ序盤の筈なのに、全身に楽しさを流し込まれるかのような特濃プレイフィール。メインクエストそっちのけで探索が、脇道が、面白すぎるんです。その流れでゴブリンの拠点は滅ぼされました。

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遊びの幅が豪華すぎて頭スパークしちゃう…!本格「D&D」体験楽しめる超絶骨太RPG『Baldur's Gate 3』プレイレポ
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今回はLarian Studiosが、2023年8月4日にSteam/GOG.com/NVIDIA GeForce NOWにて、PC(Windows/Mac)向けに正式リリースした新作RPG『Baldur's Gate 3』をご紹介したいと思います。ちなみに国外PS5向けには23年9月6日を予定しています。

『Baldur's Gate 3』とは?

御覧ください、穏やかで平和な世界です。

本作は「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の世界を舞台にしたRPG。バリエーション豊かで重厚なストーリーをベースにしつつも、プレイヤーの選択によって仲間との関係性など様々な影響を与えることができます。

前作『Baldur's Gate II: Shadows of Amn』から20年以上ぶりのシリーズ最新作である本作は、もともと2020年10月より早期アクセスを開始しており、ユーザーからのフィードバックをたっぷりと取り入れながら今回ついに製品版リリースへと至りました。


本作はシリーズ過去作と繋がりはありますが、プレイしていなくても問題のない作りになっています。実際、筆者は今回がシリーズ初体験であるにも関わらず、そのこってりとした濃厚な味付けを全身に流し込まれて既に夢中でその楽しさに脳を焼かれています。

マップ内でアクセスできる場所、NPCとの会話やイベントがとにかく豊富で、「あれは何?これは何?」と抑えきれない興味から、ゴブリンのアジトを襲撃して壊滅させたりと好き放題遊んでいました。個人的に、世界の命運より手近の箪笥物色に無限大な夢を見ていますな。


そんな感じで脳がスパークしたプレイヤーがさらに続出したのか、一時期Steamでは同時接続数が59万人を記録するなど大変なお祭り騒ぎである本作……早速やってまいりましょう。

操作・設定・言語

本作はコントローラーおよびキーボード&マウスによる操作に対応しています。それによって画面内に表示されるUIも大きく変化するため、最初は戸惑うかもしれませんが、プレイ体験を損なうようなものではないので、好きな方を選ぶと良いでしょう。

筆者は当初コントローラーで遊んでいましたが、各情報へのアクセスのしやすさから、キーボード&マウスへと切り替えました。移動やカメラ操作に関しては前者ですが、とっさの動きなど直感的な操作がしやすいという点でも、個人的には後者のほうが好み。

その他設定項目については非常に細かく用意されており、アクセシビリティも豊富。流石早期アクセスでたっぷりとフィードバックを取り入れたゲーム……隙がありません。

ただし言語については、13種類に対応しているものの、記事執筆時点においては日本語は一切存在せず。何から何まで容赦なく英語なので、慣れていないプレイヤーにとってはそこが大きな壁になるかもしれません。

これは筆者の場合に限りますが、アイコンや数字などがわかりやすいため、プレイ自体に大きな支障は無かったものの、会話のニュアンスなど細かい部分を汲み取るのがちと大変……という感覚でした。将来的な対応を願ってやみません。

本編開始

さあ始まりました『Baldur's Gate 3』。先程と打って変わって地獄みてえなタイトル画面になりました。New Gameを選択すると、難易度を3つの中から選びつつムービーが始まります。

ちなみに難易度は、ストーリー体験重視の「Explorer」から、激ムズ大好きプレイヤー向けの「Tactician」、その中間の「Balanced」から成りますね。

ムービーがエグい

いやそれにしてもこのムービー……ハリウッド映画もかくやというレベルの物凄く豪華な作りですが、グロさとエグさもとんでもないことになっています。個人的には、卑猥よ!お目々よ!脳みそよ!って剥き出しじゃないのよ!とキャアキャア言いながらプレイしていましたが、同時に、予備知識無しにこれを食らったプレイヤーはここで脱落するんじゃないかと思ってしまうほどでした。

キャラクリがバリエーション豊か

そんなフルスロットルでプレイヤーを振るいにかけてくるムービーを乗り越えるとキャラクタークリエイト画面に移ります。ここではオリジナルである7人または、種族をはじめとする各要素を自由にカスタマイズしたキャラクターを選択できます。脱がs……いや能力値まで本当に細かく設定が可能ですが、個人的にオリジナルセブンに興味を持ったので、今回は彼らの中から一人を選ぶことにします。

画面左側に表示される「Play Introduction」を選択すると、ちょっとしたムービー(?)が流れて、彼らがそれぞれ自己紹介を始めます。この人、Steamストアページでいい感じに小首をかしげた笑みを浮かべて、チャラい系の若い兄ちゃんかと思ってたら(誤解)、実際はもう少しトリッキーな性格のセクシーキャラでした。

どのキャラクターも甲乙つけがたいのですが、女騎士に並々ならぬ興味を持っ……語りかける姿に惹かれたため筆者は「Shadowhert」を選択しました。やましい心はありません。

チュートリアルで基本を学ぶ

さてさてカタツムリがどうにかなったみたいな敵の船から脱出すべくチュートリアルが始まります。本作はカットシーンひとつとっても非常に丁寧なんですよね。

相手との会話も選択肢が細かく用意されており、本当に制作に気の遠くなる時間が注ぎ込まれたことがうかがい知れます。ストアの説明によればこういったシネマティックは174時間を超えるそうです……。

いま、画面上ではサークル状のアクションホイールが表示されていますが、これはこの時点で筆者がコントローラーでプレイしているからであって、あとの方ではキーボード操作に切り替わるため、またUIがガラッと変わります。

本作は見下ろし型の視点にミニマップが完備されているためか、これだけ豪華に作り込まれたマップであっても、割と迷うこと無くするする先へ進めます。また出入り口(ゲート?)付近は発光していたりと、アクセシビリティにも配慮したデザイン。舞台設定的に、こんな生物的なグログロ施設内で床に光る誘導パネルというのはちょっと面白いかもしれませんが……!

これはもう少し進んだ先での画像。

道端にあるオブジェクトで輪郭がハイライトされたものは、近づいて調べたりアイテムを物色できたりします。キャラクターにはそれぞれ所持可能な重量に上限があるので、注意しつつ根こそぎ奪い取りましょう。

戦闘だ!

敵との戦闘は、移動中のフィールドからシームレスに移行。ターン制で進行し、敵味方の行動順は画面上部中央に表示されます。このアイコン、ダメージを受けるごとに下から赤いゲージがせり上がって残体力を示してくれるので個人的にわかりやすくて好きです。なお倒れたりするとグレーになります。

戦いの基本は、「攻撃射程範囲」と「残り移動可能距離」をベースに、「敵との位置関係」にも気を配ることが大切です。ショートダガーを振りかぶっても、1回の行動ではマップの端まで移動はできず、そこを敵の弓矢で射抜かれるのがオチ。

また各種攻撃にも成功率が割り振ってあり、仮にそれが70%であっても外れる時は見事に外れるので祈る気持ちと緊張感があります。じゃあ横を通りざまに斬りつけて逃走する……とやっても、敵の射程範囲を通過する時は自動で攻撃が飛んでくることもあるので、駆け引きが大事になってきます。

武器の性能、キャラの性能を組み合わせることでいかようにも戦えますが、単純に殴る撃つの力押しでは足りない場面も出てきます。スペルによる攻撃でデバフを交えるのも有効ですが、特に攻撃の属性などによる敵との相性は、ダメージの通り方にも影響が出てきます。そんな時は「Examine」から対象のステータスを確認し、戦闘を有利に進めることを心がけると良いでしょう。

こちらも、もう少し進んだ先での画像。

先頭に勝利すれば経験値が手に入り、もちろん一定値が貯まればレベルアップ!

探索だ!

チュートリアルも終わり、地上世界へ降りてきました。本作はオープンワールド……ではないものの、各フィールドはなかなかに広く、そして施設内に至るまでよく作り込まれています。

マップを開くと、自分が訪れた場所は円形に影が払われて周囲の様子を確認できます。またクエスト目標などのマーカー以外に自分のカスタムマーカーも打てるため、迷子にはなりにくいと感じます。

またこのように「Waypoints」という名のワープ地点がいくつか用意されているので、マップ内の移動がしんどいといったこともある程度は軽減されていますね。

しかし……ただでさえやれることが多い本作において、そんな至るところに気になるポイントやオブジェクトを置いてもらっちゃったら、筆者のような探検の心を忘れられないわんぱくプレイヤーはいちいち足を止めてしまい永遠にメインクエストが進まないことでしょう。進みませんでした(ありがとうございます)。

もちろんクエストは本筋に関わるもの、キャラクターに関わるものなど分類分けされて、現在の進捗状況と次に取るべき行動がまとめられているので、ちょっとど忘れした時など確認できて大変便利です。倒した敵しかり物色の限りを尽くして懐をぱんぱんにふくらませる筆者。装備品によっては見た目も変わるのでちょっとオシャレに決めたいときなんかこの帽子を被っちゃったり。

仲間だ!

そんなマップのあちこちでは、NPCが仲間に加わるイベントが発生します。

本当に個性豊かなキャラクターばかりで、後述のキャンプではちょっと色気を感じるようなやり取りもあるので、そういう方面が好きなプレイヤーも満足なことでしょう。

仲間はパーティに最大4人で構成する可能で、それより多い余剰人数はキャンプで入れ替えを行います。ともあれ戦闘はやはり数で最初の有利を取れますので、なるべく早い段階で仲間を集めるのが賢明です。近距離と遠距離どちらにも隙がない編成でいきたいところ。

そのキャンプはこちら。戦闘が連続すると、前のダメージが残ったままで全体的に疲労が溜まってしまいます。そんな時は項目から休息を選んで云々しますが、キャンプにすればガッツリ休むことで全快できます。

その際に多少のアイテム消費がありますが、次の冒険の下準備ができる貴重な時間ですし、個人的には一日の終わり/切り替わりを感じることができる、まさに「ロールプレイ」の時間帯であるため大好きです。

拠点だ!

イベント(?)を経てゴブリンの群れを八つ裂きにした筆者一向。

軽率な行いで危険を呼んだNPCに、拠点の責任者が大変な剣幕で怒っています。そこで表示される会話選択肢は、間に入って止めるか、見守るかなど様々。筆者はおもむろにダイスを振って……、

この責任者を殴り飛ばすことで場をおさめました。

拠点の中では装備品を取り扱う店舗など様々な施設が用意されており、また同時にNPCイベントも存在します。誰に話しかけても基本的に何か進行するので、正直なところ隅々まで細かく物色して味わいたい筆者のようなプレイヤーにとっては時間がいくらあっても足りない……!

なおここで捕まったゴブリンを助けようとして拠点の各地で戦闘という名の騒動を引き起こしたので、一度ロードし直して、代わりに途中で見つけたゴブリンのアジトを滅ぼしにいったのが筆者です。

おわりに

ダイスの気まぐれで、変なところで解錠に成功したりするため、大筋となるストーリーを追いかけつつもところどころで予想外の展開を見せる本作。そこがまた面白く、時に笑い、時にヒィヒィ言いながら敵の猛追を振り切りったりとドラマを見せてくれます。

というか序盤も序盤なのにこんなに濃密な体験ができてしまって良いのでしょうか!?となるくらい楽しんでいる筆者。思いついたことはだいたい試せるし、それが元で事件に発展したりしますし、結果的に美味しいアイテムが手に入っちゃったりしますし、本当に面白いプレイフィールです。

ただ惜しむらくは、やはり現時点における日本語非対応という点。ここからは、極めて個人的な経験に基づく勝手な意見であると前置きしつつ……英語に壁を感じて手を出しづらいかもしれませんが、意外とプレイしてみたら感覚的に理解が進んで遊べてしまうということはあったりします。

筆者も最初の英語は『Halo 3』と『GTA:LCS』で学びました……ともあれもし興味がある人は、あえてエイヤッとプレイし始めてみるのも良いかもしれませんね。

スパくんのひとこと

しょっぱなのグロさでふるい落とされる人もいる筈スパ、でもそれを乗り越えて、この世界の中でロールプレイする楽しさはNo.1スパ!

  • タイトル:『Baldur's Gate 3』

  • 対応機種:PC(Windows/Mac)

  • 記事におけるプレイ機種:PC(Windows)

  • 発売日:2023年8月4日(製品版リリース)

  • 著者プレイ時間:2.5時間

  • サブスク配信有無:記事執筆時点では、無し

  • 価格:8,499円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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