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キャリアモードで入口は広く、カスタムとグラフィックの奥が深い!シリーズ再構成に挑んだ最新レーシングゲーム『Forza Motorsport』プレイレポート

6年ぶりの『Forza』は今まで以上にモータースポーツの奥深さを感じさせてくれる一作に

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キャリアモードで入口は広く、カスタムとグラフィックの奥が深い!シリーズ再構成に挑んだ最新レーシングゲーム『Forza Motorsport』プレイレポート
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2023年10月10日、リアル志向のレーシングシミュレーションゲーム『Forza Motorsport』が発売になります。

シリーズ6年ぶりの新作であり順番では『8』に相当する本作ですが、あらゆる要素を最新の技術でゼロから作り直しており「シリーズの再構築」の意味を込めてタイトルからもナンバリングが廃されています。

今回はモータースポーツファンから大きな期待を寄せられながらスタートシグナルも点滅中の『Forza Motorsport』のSteam版を一足先にプレイ。注目の新モード「Builders Cup キャリア」モードを中心に、本作の内容をレポートいたします。

レース&ビルドで繰り返し楽しめる

本作から新登場のソロプレイモード「Builders Cup キャリア」は、その名の通り過去作における「キャリア」モードに該当する位置づけ。プレイヤーの分身となるアバターを作成し、世界中のコースを巡るレースシリーズでAIたちと対戦を繰り返していきます。

レースごとに表彰台を目指してベストを尽くすのはもちろんですが、走行すればするほどアバターの「ドライバーズレベル」と使用している車種の「マシンレベル」が上がっていく成長要素が大きな特徴です。マシンのレベルアップによって追加のパーツが解禁されるので次のレースにはよりパワーアップした機体で臨める仕組みで、レースに参加できる範囲内のパラメータで個性を追求できます。パーツの交換だけでなくタイヤの空気圧などを微調整する「チューニング」も可能で、これによって同じマシンでも乗り心地は大きく変わっていくことに。

レースシリーズによって参戦可能なマシンが限定されているのもポイントで、数戦走破すると次は異なる車種での挑戦が必要になります。ドライバーレベルは共通なのでどのレースを走っても成長させられますが、マシンは常に同じ車のレベルばかりが育ってしまうこともなく、自然と多彩な性能のマシンが楽しめるシステムに。レースによってレベルアップ、強くなった機体で栄光を掴み、そのノウハウを活かして新しいマシンと次の舞台へ……と、まるでRPGで少しずつマップをクリアしていくような流れで世界中の名車とコースに触れられるモードになっています。

とにかく色々なカスタムを試してみることをゲームも推奨

操作面やレースの内容については既に事前体験レポートも掲載されている通り、衝突によるペナルティやアシスト機能など調整可能な要素が多いので筆者のようにレースゲーム上級者ではないユーザーにも非常に親切な仕上がり。今回はPC版なのでゲームパッドもキーボードもプレイしてみましたが、それぞれ適した設定を見つけられれば、少し慣れるだけで綺麗なライン取りが実現できて爽快です。

レースでは1周刻みのラップタイムだけではなく短い区間で区切った「セグメント」のタイムも計測・評価されるシステムによって「前のラップよりこのS字カーブ自然に曲がれた!」と上達を実感できる楽しさもあり、上手く走れると経験値も獲得できるので一石二鳥。ソロプレイではスリップや激突をしてしまっても数秒間巻き戻せる「リワインド」機能で、ちょっとしたミスから記録が台無しになってしまう事故を防げるのも有難いです。

ピットではタイヤ交換や燃料補給など選択肢を選ぶだけで、あとは自動操作

もちろんハンドルを握ってプレイしたいコアプレイヤー向けには燃料やタイヤ消耗のリアルなシミュレートが可能で、天候変動によるピットインでのタイヤ交換など戦略的な駆け引きも充実。AIのレベルを上げて「エキスパート」ルールにすれば、細かなライン取りや一度のオーバーテイクにもかなりのヒリつきを感じられるでしょう。

難しいルールほど報酬が大きくなる

そして腕前を磨いたら挑戦したいのがマルチプレイヤーモード。レースの長さや制約の異なる複数のイベントが同時に開催されているので好みの環境で他のプレイヤーと競い合えますが、今作では安全運転が大きく評価されるシステムに。あまりにもルールを破って安全性評価が下がってしまうと一部のレースには参加すら不可能という厳しさなので、強引なバトルは禁物です。

マルチプレイヤーのルールもイベントごとに予選ラウンドが開催され、その結果によってスキルレベルと安全性を評価して本戦のマッチングへと進む流れに。ぶっつけ本番よりもパフォーマンスが出しやすく、コースやマシンによる得意不得意がその都度マッチングに反映されるのも良いバランスに繋がるのではないでしょうか。

圧倒的なこだわりはハイスペックでこそ

『Forza Motorsport』は本格レースシミュレーターでありながら短時間で遊べるモードや操作アシストなど、入門プレイヤーへの間口も広くデザインされている印象です。800種類以上のアップグレードが使用できるというカスタマイズ要素でもパラメーターが及ぼす影響がしっかり説明されており、外見も自分好みに弄れるのはやはり大きな魅力です。過去作からファイル移行も可能であり、渾身のデザインを作り直さずに済むという方も多いのでは。

とりあえずスパくんデカールを試作。接触によるダメージもしっかりと表現されている

万能性を捨ててハンドリングやドリフトに特化させた性能を追求する尖ったカスタムも可能ですが、全てをゼロから学んで調整するのはなかなか大変。そんな場合は自動でバランスの良いチューニングを選んでくれる機能もあり、モータースポーツの知識が少なくても置いて行かれることなくプレイできるのではないでしょうか。

レース中のアドバイスや各種解説が親切設計

そうした“入りやすさ”が光る一方で、やはり本作の大きな特徴は圧倒的なこだわりとリアル感でしょう。100台以上の新登場を含む500台以上の実車と20種のコースは、やはりモータースポーツへの関心がある方が楽しめるのは間違いなく、天候や時間帯によってコースの雰囲気が変わるだけでなく、路面に摩耗したタイヤが残ることでグリップ力が変化するなど、シミュレーターとしてのこだわりが随所に光ります。リリース以降にも最新車種からちょっと懐かしいスーパーカーまで特定のマシンをフィーチャーしたゲーム内イベントを開催予定とのことで、好きな車が登場している方ならそれ一台をじっくりカスタムして走らせているだけでかなりの時間楽しめるのではないでしょうか。

そして何より『Forza Motorsport』は対象ハードを絞って開発することでグラフィック面でも高いクオリティを追求しており、シリーズで初めてリアルタイムレイトレーシングを採用した映り込みや反射の表現は圧巻の一言。

自動で適切なグラフィック設定を探してくれるベンチマーク機能もあるので筆者の平凡なPCでも動作は非常に快適でしたが、やはりある程度のFPSや描画は犠牲にせざるを得ません。本作のポテンシャルを最大限に引き出すためのGPU推奨スペックは「GeForce RTX 4080」と、かなりの性能を要求されます。Xbox series X|Sユーザーはもちろん、ハイスペックPCのユーザーはTurn 10 Studios渾身の最新表現をその目で確かめてみていただきたいと思います。

チューニングによる細かな変化を体感するのは難しいスパけど、鮮やかなグラフィックの愛車でレースするだけでも爽快感は格別スパ!

  • タイトル:『Forza Motorsport』

  • 対応機種:PC/Xbox series X|S

  • 記事におけるプレイ機種:PC

  • 発売日:2023年10月10日

  • 著者プレイ時間:5時間

  • 価格:Standard Edition 9,680円
       Deluxe Edition 11,880円
       Premium Edition 12,980円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの


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《ハル飯田》

よく遊び、よく喋る関西人 ハル飯田

1993年、大阪府生まれ。一旦は地元で公務員になったものの、ゲームが好きすぎて気付いたらフリーライターに。他メディアではeスポーツ選手や競技シーンの魅力を発信することに注力したり大会でキャスターを務めたりもするのだが、インサイド&ゲムスパではもっぱら好きなゲームについて語ることで安らかな気持ちになっている。

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