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「私達が思いもよらないクレイジーなプレイを見せてほしい」―『オーバーウォッチ 2』開発者インタビューで新ヒーロー「マウガ」誕生秘話やロードホッグのリワークなど聞いた

「マウガ」の性能やどのようにして生まれたのか、ロードホッグのリワークについてなど、開発チームと語った合同インタビューの模様をお届けします。

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「私達が思いもよらないクレイジーなプレイを見せてほしい」―『オーバーウォッチ 2』開発者インタビューで新ヒーロー「マウガ」誕生秘話やロードホッグのリワークなど聞いた
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現地時間11月3日に開催されたBlizzCon 2023で、『オーバーウォッチ 2』の新ヒーロー「マウガ」が発表されました。 しかも、マウガを正式実装前に先行体験プレイできる初の試みも実施され、会場では大きな盛り上がりをみせています。

今回はそんな「マウガ」の性能やどのようにして生まれたのか、ロードホッグのリワークについてなど、BlizzCon 2023にあわせて実施された開発チームとの合同インタビューの模様をお届けします。


合同インタビューに応じてくれたのは、左からリードヒーローデザイナーのアレック・ドーソン氏、ヒーロープロデューサーのケニー・ハドソン氏、シニアキャラクターアーティストのラカン・カマッシュ氏。

ーー 新ヒーロー「マウガ」の評判はどうですか? バランス調整の予定は?

ハドソン氏プレイヤーの皆さんが思いもよらないプレイをするので月曜日のオフィスはきっと楽しいことになるでしょうね(インタビューはマウガ配信2日目の土曜日に実施)。 会場でのアンケートやオンラインでの評判をみるとポジティブなので喜ばしいですが、オンラインで問題点も指摘されているので月曜日は大変かもしれません。

ドーソン氏メイのアイス・ウォールを使ったクリップ見ました?(笑)

ハドソン氏まだ試したことはないですがきっと楽しいですね(笑)

ーー マウガがヒーラーに頼りすぎじゃないかという声がありましたがいかがですか?

ハドソン氏そうは思いません。 アビリティの「カーディアック・オーバードライブ」を使うことでダメージ軽減とライフ回復が付与されます。 パッシブ効果でも炎上中の敵にクリティカルヒットを出すとライフが追加されます。こうすることで耐久力があります。もちろん、ヒーラーがいる場合はそれはボーナスです。マウガをプレイするなら、常に突進して両方のチェーンガンを撃ち続けるだけではないということを学ばなくてはいけません。 カバーを使って距離を取ってチェーンガンを撃って戦うことだってできます。

カマッシュ氏今はまだ体験プレイがはじまったばかりで突撃したい人が多いですが、時間が経つにつれてマウガの理解度が高まるはずです。

ドーソン氏マウガのチェーンガンの出来にはとても満足しています。 左側の「ガニー」で敵に火をつけ、右側の「チャチャ」でクリティカルダメージを与えることで、パッシプ効果の一時的なライフ追加を獲得できます。 そして両方を同時に使うことで大ダメージを与えられますが、それにより弾の散布が増えるので近距離は得意だけど遠距離は苦手というのが特徴です。 とても気に入っています。

ーー マウガが他のタンクと違う点をご説明ください。

ドーソン氏:マウガは戦場で高いダメージを与える脅威かつヒットスキャン型タンクと見なしています。 他のタンクと比較して、マウガが飛行中のヒーローにどのように対処するかを検討しました。他のタンクにも対空中の選択肢はありますが、マウガほど焦点を当てたものはありませんでした。 D.Vaは空中に飛んでファラを攻撃できますが、彼女は再び地上に戻らなければなりません。マウガはヒットスキャン型のタンクになることで、飛行できるヒーローへの対処法を持っています。

ーー シーズンが始まる前にヒーロープレビューを提供するのはとてもいいですね。今後も継続しますか? それともBlizzConの特別な計らいですか?

ハドソン氏ヒーロープレビューを行えることに非常に興奮しています。マウガのプレビューが今週末に重なったのは幸運でした。 今後も可能であれば続けたいですね。

ーー 昨日のマウガ発表の際に筋肉の動きについてお話していましたね?

カマッシュ氏その質問をしてくれてありがとうございます。 技術チーム、特にジョン・カーンが、筋肉システムを実装するのに驚くほどの仕事をしました。例えば、現在のヒーローは腕を動かすと、二頭筋の側面、三頭筋の側面などを手動で変更しなければなりませんでした。新しい筋肉システムでは、マウガの腕の位置に基づいて筋肉がリアルなように自動で反応します。例えば、腕を上げると二頭筋が収縮します。また、腕を下げると三頭筋も同様に自動で動きます。 これにより、マウガのアニメーションがより自然に見えるようになります。マウガが初めての試みです。

ザリアにも同様のものがありますが、彼女のは二頭筋のみです。一部は手動の作業が必要です。しかし、マウガでは技術チームがそれをほぼ完全自動化し、リアルな身体のように動作します。

ーー 筋肉システムでヒットボックスに影響ありますか?
ドーソン氏ヒットボックスはそのままです。

ーー マウガのタトゥーには意味がありますか?

ハドソン氏サモアのリーダーであり戦士として戦場に立っていることを表しています。

ーー マウガの制作にあたりアドバイスは受けましたか?

ハドソン氏著名なサモア・タトゥーマスターからアドバイスをいただきました。 プレゼンテーションでお披露目したグレーのスケッチも彼の作品です。 EメールとZoomでなんども素晴らしいやり取りをして、私たちを大いに助けてくれました。

カマッシュ氏マウガのキャラクターアーティストたちは、サモアの方々にとってタトゥーがどれだけ大切か理解しているので、自分たちがスケッチしたタトゥーデザインをラファウ氏に送り、ラファウ氏が仕上げたタトゥーをそのまま移植するほど誠実に作ることにこだわりました。

ーー マウガをゲームに登場させるまでにどれくらいかかりましたか?

ハドソン氏彼はファンにとってだけでなく、開発チームにとっても好きなキャラクターでした。色々なアビリティのアイデアがあったため、彼は少し時間がかかったと言えます。あるアビリティは異なるアーキタイプに適合し、他のヒーローを生み出しました。アビリティをちゃんと作り上げて、最終的に彼がいまのようなヒーローになるまでに少し時間がかかりましたが、彼はファンと開発チームのお気に入りですから、ちゃんと楽しめる確実な出来に仕上げたかったのです。

ドーソン氏実は元々のマウガは地面に足がついていないヒーローへの攻撃は全てクリティカルヒットになるキャラでした。「オーバーラン」もぶつかった相手が打ち上げられるようになっていたので、突進して振り返って一斉射して倒すようなヒーローです。 それはそれで面白かったんですが、現在の仕様に落ち着きました。

ーー マウガの胸にあるのはなんですか?

ハドソン氏マウガは過去に戦闘で負傷したので、サイバネティックな心臓を移植しました。しかし、心臓のメンテナンスと強化にはお金がかかります。 そんなときにドゥームフィストがマウガと出会って感心し、タロンにスカウトして全ての費用をカバーしています。 そのため、マウガはカーディアック・オーバードライブが使えるようになったんです。

ーー マウガと合わせるならどのヒーローを使いますか?

ドーソン氏マウガのアルティメットの「ケージ・ファイト」は、お気に入りのアルティメットの一つです。彼の周りの敵を閉じ込めるんですが、リーパーのアルティメットととてもよいコンボをしていました。 敵に逃げ道がありませんからね。 だから私ならリーパーですね。

ハドソン氏私ならライフウィーバーですね。 長距離ヒーラーに背中を預けつつ突撃したいですね。

カマッシュ氏私はソルジャーがいいです。ソルジャーを使うと敵がすぐに倒そうと向かってきます。 そこでマウガと一緒に戦えば生存率が上がると思います。

ーー 今回発表されたHanaokaマップはクラッシュ専用のマップですか?

ドーソン氏はい。『オーバーウォッチ』にあったハナムラは象徴的なマップの一つでして、『オーバーウォッチ 2』で復活させたらきっとゴージャスな作りになるだろうと思い制作しました。

ーー サポートが全体的にナーフされましたが、それがゲームにどのように影響するのでしょうか?

ドーソン氏ちょうどナーフを実施したばかりですね。 ナーフの目的は他のロールが後衛を攻撃し、サポートを確実に撃破する機会を増やすことでした。

ーー ロードホッグの調整予定はありますか?

ドーソン氏まもなくお話できるとてもエキサイティングなリワークがあります。 ロードホッグのタンクとしてのゲーム内での位置を向上させるリワークです。 彼に味方を守る柔軟性を持たせます。 新しいアビリティもあります。 すぐに詳細をお話できますよ。

あと最近、ゼニヤッタの不和のオーブもマウガやリワークされるロードホッグのようにヒットボックスが大きいタンクが戦いやすくなるように調整を加えました。

(*ロードホッグのリワークが日本時間11月15日(水)のアップデートで配信されることが判明しています。)

ーー アナの計画もお聞かせください。

ドーソン氏:特に対ヒーラーについてですね。彼女のバイオテック・グレネードのクールダウンを増加させましたが、彼女の性能は引き続き調整していく予定です。

ーー LE SSERAFIMとのコラボスキンがAI作ではないかという声がありますが本当ですか?

カマッシュ氏(うなだれながら)あそこまで美しく素晴らしいスキンを制作するまでに多くの労力と時間がかかっているので、そのような声があるのは本当に悲しくなります。 きっとどんなアートもどうしてもAIと疑われてしまう時代が来てしまったのでしょう。

ドーソン氏あのアートの1ピクセルもAIではありません(笑)保証します。

ハドソン氏ピーター・リーが実際にあのアートを手掛けており、彼はBlizzardの優れたアーティストの一人で、私は彼の作成した素晴らしいコンセプトアートのファンです。

カマッシュ氏:今日のパネルに掲載された素晴らしいアートをご覧になったでしょう。私達のチームは長い時間をかけてスキルを磨いてきました。

ーー 日本のファンへのメッセージをお願いします

ドーソン氏日本のプレイヤーの皆様、ありがとうございます。日本のプレイヤーベースはまだ成長を続けていると思います。『オーバーウォッチ 2』 では、日本からの情熱がどれだけ高まったのかを見られたのが本当に素晴らしい経験でした。

ハドソン氏日本のように情熱的で成長し続けているコミュニティを持てたことがとても幸せです。 本当にまた日本に旅行したいです。以前行った時にたくさん写真を撮ったんですよ(笑)

ドーソン氏私も4月に旅行したばかりで写真ばかり撮っていました(笑) 春の日本は本当にとても美しかったです。

カマッシュ氏日本の皆さんがマウガで私達が思いもよらないクレイジーなプレイを見せてくれるのが待ち遠しいです。 日本に旅行するのが待ちきれません。

ドーソン氏もう私達3人で一緒に日本に行って『オーバーウォッチ 2』で遊ぼう!(笑)

新シーズン前に新ヒーローを先行体験させるという新しい試みにより、開発陣だけでは洗い出せなかったマウガの問題点や改善点も見つかったことで、正式実装時にはバランス調整がされているかもしれません。 今後もヒーロー先行体験の実用化に期待したいところです。


『オーバーウォッチ 2』はPC(Steam, Battle.net)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに配信中。シーズン8は日本時間12月6日より開始予定です。

《いーさん》
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