11月12日に秋葉原で開催されたデジタルゲームの展示・即売会「デジゲー博 2023」。今回はゲムシャリコ氏が開発の壁キックローグライト『Well Bound』とD.S.W.GAMEsのダークアクション『Primland The Magus』の試遊レポートをお届けします!
操作は1ボタンだけ、でも難しくて何度も遊べる!カエルの壁キックローグライト『Well Bound』
ゲムシャリコ氏(@gameshalico)が開発している壁キックローグライト『Well Bound - 地上を知ったカエル』はタイトルの通り、カエルが主人公。井戸の中で過ごしていたカエルはある日、地上から落ちてきた絵本によって外の世界の存在を知り、憧れを抱くようになります。そして地上を目指すべく、カエルは登るたびに形が変わる不思議な井戸をジャンプで進んでいきます。
操作はいたってシンプルで、ジャンプするためのクリックのみ。空中でもう一度クリックすることで2段ジャンプも可能で、壁に張り付いたり、敵を踏みつけたりしながら、どんどん上を目指して登っていきます。
カエルにはライフが設定されており、井戸に設置されているトゲに触れたり、敵にぶつかってしまったりするとライフが減少するほか、足場を掴めずフィールド外まで落下してしまうとゲームオーバーになってしまいます。
敵やオブジェクトの配置バランスが絶妙で、時には壁や足場でタイミングを見計らう必要があったり、一度ミスしてしまった時のリカバリーが難しかったり……というような場面にも遭遇します。
しかし、テンポよくジャンプして進めた時の爽快感や、「さっきよりも進んだぞ!」という達成感もしっかりと楽しめる作り。クリックのみという操作性と相まって、「うわー!もう一回!」と何度もトライしたくなるような、手軽に遊べるカジュアルさが本作の大きな魅力といえるでしょう。
本作は「GC甲子園」にも出場しており、現在はα版を無料でプレイ可能です。
世界もキャラクターも丁寧なドット絵で表現!ダークな2D ACT『Primland The Magus』
続いてご紹介するのは、D.S.W.GAMEsが開発中で、2024年に登場予定の2Dアクション『Primland The Magus』。今回の展示ではSteam Deckを使ったプレイアブルデモも用意されていました。
本作ではジャンプや3段のコンボ攻撃、しゃがみといったアクションを用いながら道を進み、フィールドに眠る「遺物」を回収します。遺物には所有者の記憶が刻まれており、それぞれの所有者に関連した遺物を集めていくことで、さらなるスキルのアンロックが可能となっています。
このほかにも、フィールドの「相」を切り替えることで氷の足場が出現したり、逆に氷が溶けて進めるようになったりという、ステージギミックの変化も見られます。
また、プレイアブルデモ版ではチュートリアルのほか、ストーリー、ボスと戦えるボスモードなど幅広く用意がなされていました。今回の試遊では強力な範囲攻撃を繰り出してくる「ロスト・ファリエス」と戦えるようになっており、筆者も挑戦してみましたが……あと少し、というところであえなく敗北。
プレイしてみての感想ですが、やはりなんといってもドットのグラフィックが素晴らしいです。ダークな世界を表現するステージの外観はもちろん、キャラクターや敵、そしてそのモーションのひとつひとつがしっかりと表現されており、丁寧に作り込まれていると感じます。
ステージやボスとの戦闘でもさまざまなギミックが用意されており、横スクロールのアクションながらも単調になりにくいような工夫が凝らされているのも良いポイントです。
『Well Bound』と『Primland The Magus』はともにシンプルな「とっつきやすさ」を感じられる作品でありながら、それでいて奥深さを感じられるデザインを持っています。製品版の情報や、さらなるアップデートにも今後注目です!