ゲームって、性格が出ますよね。会話の選択肢を選ぶときに悩む時間から、戦闘でどのような振る舞いをするかというもの、果ては究極の選択を迫られた際にどっちを選ぶかなどなど……自分でも意識しないような本性が現れることもあります。
筆者は既存キャラのロールプレイをするのが好きですが、自キャラを作らなければならない作品では「ムカつくやつには厳しく、良いやつには優しく」をモットーにプレイすることが多いです。
そんなプレイヤーの性格がわかってしまうのが、PLAYISMより11月14日に配信された『Refind Self: 性格診断ゲーム』。開発は、言語解読ADV『7 Days to End with You』で知られるLizardryが手掛けています。本記事では、11月12日に開催された「デジゲー博2023」にてプレイできた試遊版のレポートとPLAYISMのブースレポートをお届けします。
主人公はアンドロイド?不思議な世界が舞台
「性格診断ゲーム」と聞くと、なんだかシンプルに質問を繰り返すだけなのかな……と思ってしまいますが、実際にはそうではありません。
プレイを開始すると不思議な頭のキャラクターが現れます。このキャラによると、どうやらプレイヤーは自分が何者かわからなくなってしまった存在であるそう。そこでプレイヤーは、およそ100年前に開発されたという「Refind Self」という古の性格診断ゲームをプレイして、自分がどんな人間なのかを確かめるようです。
ゲームを始めると、主人公である謎の少女が現れます。背中にゼンマイをつけた彼女はどうやらアンドロイドであるようで、自分を作った博士はすでに亡くなってしまったようです。
基本のゲームプレイは、横スクロールのアドベンチャー的なもの。キーボードで左右に移動して町を探索し、物を調べたりNPCと会話したりします。町は寂れた雰囲気がただよっていて、どこか哀愁を感じさせます。
すこし進めると、バッテリー不足にあえぐ小さな人(ロボット?)と、小さな人にバッテリーを取られてしまい苦しんでいる大きな人が現れます。元の持ち主に返してあげるか、未熟な者にチャンスをあたえるか、そもそもの争いの種を断ち切ってしまうか……。まさに究極といえる選択を迫られます。
筆者は、小さきものにチャンスを与える選択をしました。代償として大きなものは死んでしまったようですが、本当にこれでよかったのでしょうか……。製品版では、選択後にオンラインで他のプレイヤーがどれを選択したか確認でき、自分の選択は少数派だったのか、多数派だったのかを知ることができます。
「性格が出るといっても、ちょっとした選択だけで判断されるだけじゃないの?」などと思っていたのですが、主人公以外の少女がでてきたり、ラーメンを食べて博士との日々を思い出したり……と、意外にも奥深い世界設定が築かれていることに驚かされます。
性格診断も選択に悩んだ時間やどのオブジェクトをチェックしたかなど一挙手一投足が細かく記録されていて、しっかり性格を測ってくれそう。ちなみに筆者は「ソロプレイヤー」タイプで、道徳にかなりの比重が置かれていました。喜んでいい……のかな?
試遊版ではひとつの性格のみでしたが、製品版では5つの性格が診断されるそう。あなたは自分の本当の性格……知っていますか?
『Refind Self』は「デジゲー博」の中でも大人気で、長蛇の試遊待機列が。ピーク時には1時間待ちになるほどの盛況でした。
PLAYISMブースでは試遊以外に加えて、グッズ販売も展開していました。ディストピア世界で門を防衛する『溶鉄のマルフーシャ』のジオラマアクリルスタンドや、意味不明言語で話す男子と交流する『狂気より愛を込めて』のSNS風アクリルフォトカードが販売されていました。
加えて、最近発売されたばかりのコズミックホラーRPG『恐怖の世界』の限定版も。ゲームソフトに加えサントラやマスキングテープ、そして「破滅値メーター」の缶バッジキーホルダーが……。すでにスイッチ版を持っている筆者ですが、思わず2本目となるPS4版を購入してしまいました。このグッズはズルいよ……!
『Refind Self: 性格診断ゲーム』は、PC(Steam)/iOS/Android向けに配信中です。