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【特集】仮面ライダーゆかりの“猿島”でチーム戦FPS!横須賀市が『VRChat』上で無料公開中

横須賀市が公開した無料オンラインFPSで、実在する猿島を舞台にチーム戦を戦って遊ぶことができます。

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赤のスカジャンは横浜市観光課でこの企画を担当した小山田さん。アバターは可愛いけど『VALORANT』を嗜むガチゲーマーらしい。黄色いスカジャンは、この日のスタッフを務めたえーすけ@『カソウ』舞踏団さん。さまざまな企業案件でお仕事をしてるそうです。

横須賀市の北東に浮かぶ猿島は、幕末からの首都防衛拠点であり、かつて東京湾要塞を構成する猿島砲台があった。

この猿島を舞台にしたオンラインFPSを、横須賀市が無料公開したという。その噂を確かめるべく、取材陣は猿島の奥地に潜入した……。

◆仮面ライダーのロケ地でFPSが遊べる

岸壁を掘って作られた迷路じみた通路。「ラピュタっぽい」とコスプレイヤー撮影の聖地にもなっているそうです。

今回紹介するのは、横須賀市が観光PRや情報発信の目的で『VRChat』上でオープンした「メタバースヨコスカ」の第2弾「猿島ワールド」です。明治から昭和初期にかけての要塞跡と、数十年の月日が作り出したファンタジックな景観を、フォトグラメトリを使ってリアルに体験できるVRのワールドとして再現しました。

通路の途中にある弾薬庫跡。交互に積まれたレンガは「フランス積み」と呼ばれる手法で、国内でもここを含めて数か所しか残っていない希少なもの。歴史的遺物をリアル体感できる形で保存するという意味でも重要な施策だと言えます。
猿島の砲台跡。横須賀市のWebサイトには「第一砲台が27cm加農砲2砲座2門、第二砲台が24cm加農砲4砲座4門などが備砲された」あるので、そのうちの1砲座なのでしょう。

そんな貴重な歴史的資産ですが、映画やドラマのロケ地としてもよく採用され、「仮面ライダー」シリーズでも繰り返し使われました。特に初代「仮面ライダー」第80話「ゲルショッカー出現! 仮面ライダー最後の日!!」では、ゲルショッカー日本支部の結成式が猿島の見張り台で行われたそうです。

ゲルショッカー日本支部の結成式の舞台にもなった猿島の「見張り台」。ちゃんと上に登れますし、青いジャンプスポットを使って、さらに空高く舞い上がることもできます。

猿島ワールドには「ゲームモード」が用意され、要塞跡を舞台にチーム戦のFPSを遊ぶことができます。ただし、自治体が銃器を使ったゲームを公開したら「戦争を賛美するのか!?」などとツッコミが入ることは必至です。そこで“霊力の光を放つ、霊験あらたかなサル”を使って撃ち合う仕様となっています。サバゲーならぬ“サルゲー”なのです。

ゲームには「時間制限モード」「フラッグ戦モード」の二種類があります。「時間制限モード」は光の玉(弾ではない)をどれだけぶつけることができるかを競います。少人数でも(1対1でも)遊べます。

「フラッグ戦」は最大5対5で遊べる戦略性のあるゲームで、マップ内のどこかにあるフラッグ(バナナ)を見つけ出し、相手陣地内にあるゴールに入れたら得点となります。今回はこのフラッグ戦を3対3で遊んでみました。

◆無料ゲームの割に、ガチに真剣に遊んじゃう

ゲーム開始前の組み分け。

島の入口にあるウッドデッキにゲームの説明と得点掲示板、ゲームモードセレクタなどが設置されています。テーブルの上に赤と青の5の箱があり、その箱にタッチするとゲームに参加できます。赤い箱にタッチすると赤チーム。青い箱なら青チームです。

ゲームが開始するとスタート地点に転送され、置いてある武器を確保します。「武器はないのか? 武器は?」と1話のアムロのセリフを叫ぶのは、ガノタのお約束。

ゲームが開始されるとスタート地点に転送されますが、武器はまだ持っていません。スタート地点に用意された武器(サル)を手に取ってから、フラッグ(バナナ)を探しに行きます。

バナナはマップの中にランダムに出現して浮かんでいる。

バナナはとても巨大なので、遠くからでも見つかります。バナナに最初に触った人がバナナ保持者となり、あとは敵陣奥にあるゴールを目指すだけです。

バナナを背負って、ゴールを目指せ!

しかし、当然ながら敵が攻撃して邪魔をします。サルから出る光の玉(弾)が当たる度にHPが減っていき、HPがゼロになると死亡。そうするとスタート地点でリスポーンするので、また武器を持って出撃します。

敵が撃ってきた!ここでもガノタのお約束「当たらなければ、どうということはない」。

通路のあちこちには青く光るジャンプスポットがあり、これを踏むと高くジャンプして通路の上に登って上から攻撃したり、ゴールまでの道をショートカットすることもできます。このジャンプスポットをいかにうまく使うかが鍵みたいです。

島内のあちこちにあるジャンプスポット。ゲーム以外でも使えます。
ジャンプスポットを使って通路の上の壁に登りました。ここから山越え、さらに海外線を回って攻めることも可能です。
ゲーム参加者は頭上にチームを示すマークが大きく表示されるので、待ち伏せは難しい。先に見つけて頭上の敵を撃破したところ。

狭い通路を撃ち合いながら敵陣まで突破するのはかなり運が良くないと難しく、ジャンプスポットを使って山越えしたり海岸線を回ったりして攻め入るのが良さそうですが、これも慣れてくると待ち伏せされる……。なかなか駆け引きが要素があるので、取材であることを忘れて真剣に遊んでしまいました。

ゴール前で待ち伏せか!?と思ったら、プレス向けのガイドさんでした(焦った)。無事ゴール!

◆ゲーミングPCがなくても、VRヘッドセットがなくても

どぶ板通りをモチーフにしたワールド。通りの向こうの宙に浮かんでいる戦艦三笠の中に入ることもできる。

猿島ワールドの凄いところは、ゲーミングPCがなくても、Meta Quest単体で遊べるようになっていることです。以前は『VRChat』の高度なゲームやリアリスティックなワールドを楽しむには、PCVRが必須と言われていましたが、開発技術の進化もあり、企業や自治体が提供するワールドなどはMeta Quest単体でも楽しめるものが増えつつあります。また、コスパの良いVRヘッドセットとして評価が高いPICO 4用の『VRChat』もリリースされました。

ゲームをせずに猿島の景観を楽しむだけならWindows PC用の『VRChat』もありますし、Android版の『VRChat』もβ版が一般公開されています。とりあえず、興味を持ったら『VRChat』内のWorld検索で「SARUSHIMA WORLD」を探してみてください。

メタバースヨコスカには「どぶ板&三笠ワールド」(DOBUITA & MIKASA WORLD)もあります。横須賀港周辺のどぶ板通りと戦艦三笠をモチーフに作られた近未来的なワールドで、海軍カレーのカフェやスカジャンのアパレルショップがあります。

大丸松坂屋のアバター「龍青」とコラボスカジャン。

そして、このワールドのために作られたオリジナルスカジャンを始めとする各種3DモデルをBOOTHで無料配布しています。また、猿島ワールドのオープンに合わせて大丸松坂屋百貨店とコラボし、同百貨店が販売しているアバター用のスカジャンデータの提供も開始されています(いまや大手百貨店やアパレルブランドが、VR用のアバターやアバター用衣装を販売する時代だって知ってました?)。


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《根岸智幸》

編集者、ライター、ソフトウェアエンジニア、メディアビジネス企画開発 根岸智幸

ITと出版とオタクの何でも屋。グルメや女性誌や芸能やBLマンガもやりました。キャンギャルやコンパニオンの写真も撮ったりします。
・インターネットアスキー編集長(1997-1999)
・アスキーPC Explorer編集長(2002-2004)
・東京グルメ/ライブドアグルメ企画開発運営(2000-2008)
・本が好き!企画開発運営(2008-2013)
・BWインディーズ企画運営(2015-2017)
・Webメディア運営&グロース(2017-)
著書
・Twitter使いこなし術(2010)
・facebook使いこなし術(2011)
・ほんの1秒もムダなく片づく情報整理術の教科書(2015)
など

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