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「トラブルメーカーはもういない」ビジュアルノベル『彼方へ Far Away』開発元とパブリッシャーが対立―1年以上のブランク経て和解からの再始動へ

新タイトルの開発もあり、再始動に時間はかかりそうですが誠実な姿勢を示しています。

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「トラブルメーカーはもういない」ビジュアルノベル『彼方へ Far Away』開発元とパブリッシャーが対立―1年以上のブランク経て和解からの再始動へ
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Gratesca studioは6月14日、中国産ビジュアルノベル『彼方へ Far Away』の最新ニュースをSteamにて更新。前パブリッシャー・Thermite Gamesとの関係がこじれたため公式発表が行えなかったこと、同社との訴訟が終了し権利を取り戻したことを発表しました。

「トラブルメーカーはもういない」と題したアナウンスを更新したGratescaによれば、最後のニュース更新から1年以上も音沙汰がなかった原因は、パブリッシング契約を結んでいたThermite Gamesがその義務を怠り、自分たちでは直接リリース更新を行う権利がなかったためと説明。訴訟を起こした結果、Gratescaは以下の条件で和解に合意したとのこと。

・2023年4月17日以降、Grateca studioとThermite Gamesの契約終了
・Thermite Gamesから『Far Away』のSteam版権をGrateca studioに譲渡
・パブリッシング契約の終了に伴い、収益の一部をGrateca studioに返還
・Thermite GamesはKickstarterプロジェクトの返金およびプロジェクト終了の全責任を負う

Thermite Games主導で開発のコンソール版を拒否

4点目の『Far Away』Kickstarterプロジェクトとは、Thermite Games主導で始まった海外向けPC版/PS版/ニンテンドースイッチ版の開発および、ゲームグッズの製作のためのクラウドファンディングで49,415ドルを集めましたが、2023年3月22日の更新を最後に途絶え、支援者たちには何のリファウンドもなされていない状況です。KickstarterページではGratescaからより詳しい訴訟内容と、和解条件が長文で投稿されています。

Thermite Gamesが2022年9月までに発売すると約束したPC海外版は、遅延し現在も未発売に。同社が開発担当したPlayStation版とスイッチ版はクオリティにとうてい納得できず、Grateca側が発売を拒否したとのこと。
支援者にこれ以上の被害が及ばないよう裁判所の調停を経て、企画・制作・プロモーションを含むKickstarterプロジェクトの全責任をThermite Gamesが負い、支援者全員に対しThermite Gamesがすべての返金処理を行い、6月14日より15営業日以内に支援者の口座に全額を返金させるよう働きかける、というエンディングを迎えました。

Gratescaは支援者やゲームのファンを何年も待たせた結果、単なる返金という結果を招いたことを「このような事態を招いたことを深く反省し、罪の意識を感じています」と述べています。また、プロジェクト支援者全員にお詫びとして『Far Away』ゲーム本編と公式デジタルアートブックを提供するそうです。

今後の展望としては、海外PC版『Far Away』を本年第3四半期~第4四半期に発売を予定(英語版は無料実装)。PS版/スイッチ版についてはGratescaが新たに独自に制作を開始するようですが、現在は新作開発を手がけているため具体的なリリース時期にはコメントできないとしています。ただし、「コンソール版は必ず発売すること、進捗状況はこまめに発表していく点をお約束します」と決意表明をしており、支援者としてはさらに長く待たされることになりそうですが、プロジェクトの立ち消えは避けられそうです。

過去にはゲームにおけるクラウドファンディングブームとも呼べるような時期があり、資金を募ったはよいがプロジェクトが完全に空中分解したケースもありました(Kickstarterは製品の完成を約束するものではなく、あくまで投資です)。

しかし、最後にGratescaは「このような事件は二度と起こさない」、「プロ開発スタジオの姿勢とプロフェッショナリズムを皆様に示していきたい、何かプロジェクトについて不安があればコチラへ」と連絡窓口を示し、責任をまっとうしようとする姿勢を見せています。

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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《稲川ゆき》

プレイのお供は柿の種派 稲川ゆき

ゲームの楽しさに目覚めたのは25歳過ぎてからの超遅咲き。人やら都市やら、何でも育て上げるシミュレーション系をこよなく愛する、のんびりゲーマーです。

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