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令和に“コマンド型ADV”は通用するのか? 『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』で、その真価に触れる【プレイレポ】

令和という時代に、コマンド型ADVを楽しむという選択肢を与えてくれた『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』のプレイ感に迫ります。

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もうじき8月が終わりを迎えますが、ゲーム業界の夏はまだまだ終わりません。今月は月末に話題作が集中しており、恐ろしい連続殺人事件に挑む『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』も、8月29日に発売されます。

本作は、ファミコン時代に始まったADVシリーズの最新作。久しぶりの復活に期待が高まる一方、久しぶりの完全復活に一抹の不安を感じる人も少なからずいます。

オーソドックスなコマンド型ADVは、この令和6年に通用するのか。その疑問と向き合うべく、発売日に先駆けて配信されている体験版をプレイし、本作の実体や手触りに迫ってみました。なお、今回は序盤(第2章)までの内容に基づくプレイレポとなります。

■『笑み男』がなぜ話題に?『ファミコン探偵倶楽部』の歴史と歩み

『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』の体験版について触れる前に、本シリーズを軽く紹介します。

まだ年号が“昭和”だった1988年に、今も名作として語り継がれている『ファミコン探偵倶楽部』の記念すべき1作目『消えた後継者』(ファミコン)が幕を上げ、華々しい活躍を見せました。

その翌年には、続編の『ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女』(ファミコン)が登場し、こちらも好評を博します。また1997年には、 スーパーファミコンのサテラビューに『BS探偵倶楽部 雪に消えた過去』が配信されたほか、リメイク版『うしろに立つ少女』(スーパーファミコン)を1998年に発売し、こちらも話題となりました。

しかし、以降の展開はかなり大人しくなり、ゲームボーイアドバンス向けに移植されたり、バーチャルコンソール版が配信された程度に留まりました。特にバーチャルコンソール版は、今はもう新規購入ができず、名作へのアクセス手段はひどく限られてしまいます。

その状況は、令和も3年目に突入した2021年に大きく変わりました。基本的なストーリーを引き継ぎつつも、グラフィックやUIなどを一新した1作目と2作目のリメイク版が、ニンテンドースイッチ向けに登場。大きく手を入れた作品としては、リメイク版『うしろに立つ少女』から数え、23年振りの新展開となりました。

ですが、シリーズの躍進はまだ終わりません。冒頭でもお伝えした通り、2024年8月29日に、『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』が発売されます。リメイクや移植ではない完全新作は、1997年の『雪に消えた過去』から数えて、実に27年越しの展開となります。

ファミコン時代から続く人気シリーズはいくつもありますが、27年もの時間を経て完全新作が作られるのは、非常に稀な事態です。文字通り夢のような現実に、ファンはもちろん多くのゲームユーザーにも驚きと衝撃を与えました。その話題作が、いよいよ発売を迎えようとしています。

■『笑み男』の幕開けに、“時代が追いついた”感を覚える

こうした背景を持つ『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』が、一体どのようなゲームに仕上がっているのか。気になる人も多いことでしょう。歴代作品を楽しませてもらった筆者にとっても、ライターという立場だけでなく、ひとりのファンとして非常に気になる作品です。

発売日が待ちきれずに体験版をダウンロードし、さっそく本作を立ち上げてみました。まずタイトル画面ですが、舞台であろう街並みを背景に、タイトルロゴをシンプルに配した作りになっており、全体的にシンプルです。

もちろん画像はきめ細かいものの、色数が抑えられているためか、どこかレトロな雰囲気が漂っています。そのため、筆者の勝手な私見ですが、どこかファミコン風なテイストも感じられました。

本作は推理系ADVなので、ストーリーの紹介がそのままネタバレに繋がりかねません。そのため、物語面については伏せておきますが、主人公=プレイヤーは「空木探偵事務所」に籍を置く探偵助手。デフォルトネームはなく、プレイヤーが入力した名前で物語が進みます。

プレイを開始して最初に実感したのは、展開の早さです。ADVに限った話ではありませんが、物語性の高いゲームの場合、主人公や主要人物の説明やその関係性、自分が置かれている立場などを最初に描写する作品も少なくありません。

しかし本作は、「空木探偵事務所」のドアをくぐり、所長の空木との会話や状況説明を交えたテキストウィンドウを11回見るだけで、事件が起きた遺体発見現場へと場面が切り替わります。つまり、最小ならボタンを11回押すだけで、物語の本筋である殺人事件に関わるという、実にスピーディな展開を遂げます。

一概に、物語の幕開けが短いほど素晴らしいとは言い切れません。設定や状況に即した前振りが必要な場合も、決して少なくないでしょう。一方で昨今は“タイパ”という言葉が定着するほど、時短が望まれている風潮もあります。

受け手側の興味を一刻も早く引くこと。この令和において、それは重要な戦略のひとつとなりました。ただし、『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』がこの風潮を敏感に察知し、現代風な演出を本作で新たに取り入れたのかと聞かれれば、それには「NO」と答えます。

というのも、1作目の『消えた後継者』(ファミコン版)では、「あなたは だれかに だきかかえられていた」という一文でゲームが始まり、開幕直後から急転直下。しかも、記憶を失っている状態で物語が幕を開けます。

シリーズ1作目の時点で、ゲーム開始直後に主人公が記憶喪失という“掴み”から始まった本シリーズ。この歩みを振り返れば、『笑み男』の展開の速さも付け焼刃ではなく、シリーズの特徴が本作で受け継がれた結果だと考える方が自然です。

“受け手側の興味を一刻も早く引く”という手法を、昭和の時点で実現させた『ファミコン探偵倶楽部』の先見性に、この令和でようやく時代が追い付いた……とも言えるでしょう。



《臥待 弦》
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