NCSOFTが開発し、Amazon Gamesがパブリッシングを行う、基本プレイ無料のMMORPG『THRONE AND LIBERTY(スローン・アンド・リバティ)』が10月2日よりサービス開始となります。
韓国発の新たな“次世代型MMORPG”として注目の本作。気になるシステムや魅力を、MMOファン目線で語りつつご紹介します!
NCSOFT開発の新作MMOがAmazon Gamesパブリッシングのもと日本上陸!『スローン・アンド・リバティ』をおさらいしよう
まずは『スローン・アンド・リバティ』の、基本的な情報についておさらいしましょう。本作は『リネージュ』シリーズなどでも知られるNCSOFTが開発するMMORPGで、韓国では2023年の12月からサービスが開始されています。Amazon Gamesとの連携のもと、10月2日からはアメリカやヨーロッパ、日本を含むアジアなど各地域でリリースとなります。
本作の物語の舞台となるのは「ソリシウム」と呼ばれる広大な世界。美しくも危険な世界各地を巡る冒険をはじめ、PvE、PvP、PvPvEなど多彩なジャンルのコンテンツが用意されているのも特徴となっています。


今回はそんな本作をMMORPG好きの筆者が、実際のゲームプレイを通じて感じた魅力などについてご紹介します。筆者が初めて触れたMMOは『メイプルストーリー』で、これまでにも『リネージュ2』『黒い砂漠』『FF14』など数々のMMOタイトルを、10年近くにわたってプレイしてきています。
「MMORPG」はゲームプレイの自由度の高さやフィールド探索といった要素はもちろんですが、“生活系コンテンツ”や人と人との交流などを通じて、「まるでその世界に暮らしている」ような没入感や、フレンドや見知らぬユーザーと協力して共に戦い、「強敵を打ち倒す達成感」などがお気に入りのジャンルです。現在メインでプレイしている『FF14』も、時間を見つけては毎日のようにプレイしています。


充実のコンテンツや圧倒的グラフィック!多方面から『スローン・アンド・リバティ』の魅力に迫る

それでは実際のゲームプレイを通じて、本作の持つ魅力に踏み込んでいこうと思います。まずはゲームを開始すると、息を呑むような美しいグラフィックで描かれるカットシーンが始まります。カットシーンは日本語字幕だけでなく、ボイスにもしっかりと対応しているので、美麗なグラフィックと相まって映画のような没入感を生んでいます。
プレイヤーたちはかつて砕け散った星の欠片を持って生まれた「星の子」と呼ばれており、幼い頃から「ウィスプ島」の魔術師のもとで暮らしていました。しかしウィスプ島は悪の軍勢「アーキウム軍」によって突如として襲撃され、抵抗も虚しく敵軍の占領下に置かれてしまいます。



襲撃の際には命の危機に瀕しながらも、なんとか窮地を脱した主人公。月日は流れて主人公も成長し、アーキウム軍に対抗するレジスタンス組織の一員として、「星の子」の運命を背負った冒険が幕を開けます。


カットシーンの後は、バリエーション豊富なキャラメイク画面に。キャラクタークリエイトでは体格や顔の各パーツなど細かな部分も調整が可能で、自分の個性をふんだんに発揮した主人公で冒険を楽しめます。


MMORPGのキャラクターといえば、“なりたい自分”を投影するもよし、“自分の好み”を突き詰めるもよし、キャラクターのバックグラウンドやストーリーも考えつつ“その世界の住人”を作るもよしと、人によってキャラクリのコンセプトはさまざま。本作では幅の広いキャラクタークリエイト機能により、その表現が可能となっています。
キャラクター外見にはかなりの数が用意されているプリセットやランダム生成といった機能もあるほか、保存した外見を共有することも可能となっています。そういったものをベースにしつつ、自分好みにパーツを調整していくのも良さそうです。



次に注目したいのが、本作の戦闘システム。本作ではターゲットした敵に近付くと発動する「オートアタック」と、クールダウンを管理しながら「スキル」を駆使して戦うオーソドックスな戦闘スタイルとなっています。
それでいながら、敵の攻撃に合わせた回避やパリィなど、アクション面の要素が追加されているのも特徴で、飽きのこない戦いを楽しむことができます。


パリィや回避については収縮する紫色のエフェクトが表示され、タイミングよくボタンを押すことで発動します。判定はシビアではないので、「アクションは不慣れ…」というプレイヤーでも積極的に狙っていけそうです。


また、本作では「クラス」「職業」という概念が存在しておらず、キャラクターの装備している武器やスキルの組み合わせによって、役割やプレイスタイルが異なるシステムとなっています。
他のプレイヤーと協力してプレイする際には、タンクのように敵と真っ向から勝負を挑んだり、アタッカーのように火力を突き詰めたり、ヒーラーのようにサポートに徹するといった、あらゆる動きが重要になります。装備やスキルはセットとして保存でき、いつでも自由に切り替えられます。


プレイヤーが使用可能な武器は、近距離武器と遠距離武器のニ種類に分かれ、以下のようなものが用意されています。
「ロングソード」

高い防御力を誇る盾で敵の攻撃を防ぎつつ、スタンや敵の注意を引き付けるなど戦闘を有利に進められます。
「両手剣」

一撃のダメージが大きい巨大な剣を使用する、タフな戦い方が特徴。高火力の範囲攻撃は多数の敵にも対処可能です。
「短剣」

猛毒を仕込んだ2本の短剣で敵を攻撃。機動性が高く、相手の後ろに回り込んで手数で圧倒するプレイを得意とします。
「ロングボウ」

遠くからの長距離射程による狙撃が得意で、敵の足止めだけでなく、味方のHP回復を促進するスキルなどサポート効果のあるスキルを多く持っています。
「クロスボウ」

二丁持ちの弾幕によって絶え間なく攻撃を繰り出せる武器。狙った敵にデバフを付与し、一気にHPを削るなど高い火力が特徴です。
「ロッド」

天候や属性の力を駆使した魔法攻撃を行います。それぞれの魔法は威力も高く、範囲攻撃もあるので、単体でも多数相手でも殲滅を得意としています。
「ワンド」

ヒールやバフスキルなど、魔法による後方支援の性能はピカイチ。サポートだけでなく、敵にはデバフを付与できるなど、パーティーにいれば頼もしい存在となること間違いなしです。
この中から、例えば「両手剣と短剣を装備して高火力の範囲攻撃を行いつつ、単体の場合には短剣で対処」といった戦い方や「遠距離からの攻撃をメインに行いつつ、チャンスの時には近接武器を使用して畳み掛ける」などさまざまなビルド構築や戦略を生み出すことが可能となっています。

さらに、倒したボスの姿に変身し、強力な能力によって戦闘を有利に進める「守護者の誓約」システムや、周囲のモンスターと同じ見た目に変身し、群れの中に擬態する「トランスモーフ」というユニークな機能も。
変身中は周囲の同じモンスターから敵対されなくなるので、厄介なモンスターの群れに紛れてやり過ごす、といったような使い方ができます。


変身といえば、広大なマップを探索する際に便利なのが「ワイルドモーフ」と呼ばれるシステム。本作では広大な世界のあちこちに、幻想的で壮大なロケーションが存在しています。そんな広大な世界の移動に便利なのがワイルドモーフで、地上・空・水中とあらゆるロケーションに対応した動物に変身することで探索をスムーズに行えます。



このワイルドモーフはゲームの進行ややりこみ度合いに応じて見た目が追加されていくほか、チュートリアルの段階で使用可能となります。なので、序盤にありがちな「徒歩移動が大変」というストレスを感じることなく、冒険をストレスフリーで楽しめるといえるでしょう。


また、ソリシウム内では時間や天候のサイクルも設定されており、時間帯や気候によってモンスターの生態や行動が変化するといった要素も。一度来たことがある場所でも、次に訪れたときにはまったく違った表情を見せるかもしれません。


壮大な冒険の合間には生活系コンテンツで一休み。デイリークエストのような依頼をこなしていくと購入できる「釣り竿」によって、フィールドのあちこちで釣りができるようになります。
夕陽を眺めたり、波の音を聞きながら魚がかかるのを待ち……餌にかかったら、逃げられないようにスタミナを消耗させていく魚との駆け引きを楽しめます。


さらに、釣った魚やモンスターからドロップした素材、街の素材屋から購入したものなど、色々な材料を集めて料理を作ることも可能です。レシピの画面では必要な素材が採れる場所や、ドロップするモンスターを確認できる機能も用意されています。


HPを回復してくれるものや、キャラクターのステータスを高めてくれるものなど、料理を食べることでさまざまな効果を得られますが、使用する食材のグレードによっても完成品の品質が異なります。
また、料理は戦闘不能になってしまった場合でも効果時間内であれば効果が継続する、という仕様は嬉しいポイントでもあります。


フィールドイベントや白熱のPvPなど、ソリシウムにはコンテンツが盛り沢山!

続いては、本作に用意されている多種多様なコンテンツをご紹介します。本作ではフィールド上でもさまざまなイベントが発生し、特定のモンスターを討伐したり、アイテムを納品したりといったランダムなルールが提示され、周囲のプレイヤーとスコアを競うなどMMOならではのイベントが用意されています。
これらのイベントは事前に「スケジュール」として次にいつ発生するかをメニューから確認できます。スケジュールに合わせて動くことが出来るので、イベント発生まで張り付いたり、無駄な時間を過ごす必要がないのはありがたいポイントです。


また、NCSOFTならではの大規模なPvPコンテンツも魅力のひとつ。「恩恵石」と「次元石」というニ種類のアイテムの所有権を争う「占領戦」や、巨大なゴーレムに変身して堅牢な敵の城を攻め落とす「攻城戦」といったコンテンツが存在しており、複数のギルド同士が入り乱れてぶつかり合う戦場は数千人の規模にも及ぶなど大迫力のものとなっています。
多くのプレイヤーが戦闘する大規模なコンテンツだけでなく、3人でチームを編成しバフを駆使しながら戦ってポイントを競い合う「闘技場」など、少人数向けでじっくりと遊べるものもなかには存在します。


「PvPはちょっと苦手…。」という方もご安心を。本作ではPvEコンテンツも充実しており、パーティーを結成してインスタンスダンジョンに挑むことも可能です。パーティーで連携をとりながら先を進むもよし、ソロで挑戦してスリルのある戦いを楽しむもよしと、あらゆるニーズ・プレイスタイルに対応した豊富なコンテンツが用意されているのは、本作の大きな魅力です。

その他感じた点としては、コミュニティの存在や運営とユーザーの距離の近さが挙げられます。公式のDiscordサーバーも用意されているほか、以前に開催されたオープンベータテストではギルド結成の呼びかけなど、活気あふれるコミュニティの様子が垣間見えました。
公式からのお知らせでも、運営によるモットーやシステムの解説、実装の意図など「なぜそうなっているのか」の説明が事細かに行われており、そういった意図をユーザー側が理解することは、良質なフィードバックや、ゲームプレイの改善に繋がります。
実際に、オープンベータのフィードバックを受けたリリース時におけるアップデート内容なども公開されています。

「序盤の遊びやすさ」についても重要な部分で、MMORPGでありがちなのが「コンテンツが色々ありすぎて、結局何をしたらいいのかわからない…」とコンテンツ量に面食らい、挫折してしまうこと。
本作ではそういった面もしっかりカバーされており、充実したヘルプテキストや次第に開放されていくコンテンツ量のバランスなど、初めてMMORPGを触るという方でも安心して楽しめるような設計になっています。
「レベルログ」機能では各レベルに応じたミッションや開放されるコンテンツをすぐ確認できるので、「できることがどんどん増えていく」という楽しさも味わうことができるでしょう。


王道の要素を持ち合わせながらも「遊びやすさ」が重視された次世代型MMOを体験しよう

今回は『スローン・アンド・リバティ』の持つ魅力などをご紹介してきました。大規模なPvPコンテンツやギルド同士の戦い、パーティーでともに協力しながら先へ進むダンジョンなど、王道ともいえるMMORPGの要素を持ちつつ、現代に合わせて「遊びやすさ」が重視されている本作。
そのうえで、スキルだけでなくパリィや回避などアクションのエッセンスを取り入れたバトルシステムや、壮大で幻想的なグラフィックによるフィールドの探索、幅の広いキャラクタークリエイトにこだわれる点、その主人公が紡いでいくメインストーリーとリッチな演出のカットシーンなど、“次世代のMMO”にふさわしい要素が魅力です。

豊富なコンテンツが用意されており、じっくりソロプレイを楽しんだり、クロスプラットフォームを活用してフレンドとワイワイ攻略や探索をしたり、手に汗握るPvPコンテンツに没頭したり…。さまざまなユーザー、さまざまなプレイスタイルで楽しむことができる本作を、ぜひ体感してみてください。
『スローン・アンド・リバティ』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料で10月2日リリース予定です。
『スローン・アンド・リバティ』公式サイトはこちら










