5月1日の「State of Play」でゲームプレイ映像等が公開された『ボーダーランズ4』。本稿では、一癖も二癖もあるキャラクターたちと共に新たなお宝探しの冒険に繰り出せる日を待ちわびている筆者が、注目・期待している点を最新情報を踏まえつつご紹介していきます!
なお、筆者は武器ステータスの理論値などは気にせずほどほどに武器集めなどを楽しんでいる、シリーズ全体では恐らくカジュアル勢とガチ勢の中間に位置するプレイヤー。その視点も含めつつ期待していることを紹介していければと思います。それでは早速始めていきましょう。
「認可パーツ」システムが気になる!
まず一つ目は、「認可パーツ」システムに対する期待です。認可パーツとは「State of Play」で発表された本作からの新要素。認可パーツが組み込まれた武器は、異なる企業の能力を同時に持つことができるといいます。

具体的にそれぞれの組合せによってどのような挙動になるかは明らかにされていませんが、「マリワン製のようにエレメントの切り替えが可能で、ティーディオール製のように投げてリロードする」といった武器が、認可パーツの組み合わせ次第で登場するのかもしれません。

『ボーダーランズ』シリーズは武器の種類が多いとはいえ、ある程度プレイすると特にレア度の低い武器は見慣れた挙動のものばかりになることもしばしば。このシステムの導入により、特殊効果を持たない武器のバリエーションが増え、その問題が改善されるのではないかと期待しています。また、エピックやレアの武器でもパーツがかみ合えば、レジェンダリーより頼りになる...といったケースも増えそうです。

また、「State of Play」ではレアリティが高いほどスポーンするパーツが増えるとの発言があったので、レジェンダリー武器にも認可パーツが組み込まれる可能性もあります。もしも認可パーツ付きレジェンダリー武器が登場するのであれば、「レジェンダリー専用の特殊効果」×「認可パーツ効果」でとてつもない可能性を秘めた武器が登場するのではないでしょうか。

一方でこれまでの作品では、武器パーツまで望みのものを揃えようとすると、果てしなく周回を続ける必要もありました。認可パーツの登場によりパーツの重要性が増すとするならば、狙ったパーツ付き武器の入手を楽にするためのシステムを望みたくはあります。
レジェンダリーの価値がアップ?
『ボーダーランズ4』では、レジェンダリー武器のドロップはかなり特別なイベントになるよう確率が見直されるといいます。『ボーダーランズ3』では、ボスを倒すと1つや2つのレジェンダリーがドロップするのが当たり前。派手なエフェクトが立ち並んでいるのも壮観ではありましたが、レジェンダリーの嬉しさは減ってしまっていたので、個人的には喜ばしい方針転換です。

これに加えて個人的にレジェンダリー関連で期待したいのが、固有ドロップ重視にしてほしいという点。『ボーダーランズ2』では(現実的な確率で)この武器を手に入れたければボスAを周回、あの武器の場合はボスBといったように、ドロップするレジェンダリーがかなり厳密に割り振られていました。

しかし『ボーダーランズ3』では、特に発売後すぐは大半のレジェンダリーがどの敵からもドロップする共通枠に入れられており、しかもドロップ率もそれなりに高かったので、倒しやすくドロップ数が多いボスを周回していれば多くのレジェンダリーを揃えることができました。

固有ドロップは、「あの武器が欲しいからこの敵を周回しよう!」というような計画性のあるプレイを可能にし、様々なボスを周回する目的にもなり得るので『ボーダーランズ4』では固有ドロップのレジェンダリーが多いことに期待したいです。
特別枠に移動になったグレネード&ロケットランチャーの行く末
続いては、グレネードやロケットランチャーなどが「ガジェット」として共有の特別枠武器になったことについてです。

過去作を振り返ると、ロケットランチャーはゲーム序盤では大満足の火力を見せてくれますが、終盤になると一部のレジェンダリー武器を除き、序盤ほどの強みは無くなっていく印象です。一撃必殺の強さは弾薬数が限られている序盤だから可能なのであって、弾薬が潤沢になった後半でもその強さを維持すると、他の武器種の価値が薄れてしまうということなのでしょう。

しかし武器とは別枠になったことで、クールダウンという形で新しいバランス調整が可能に。例えばクールダウンに120秒かかる代わりに敵を一撃で吹き飛ばせる...といったように、ゲーム終盤でも頼りになるロケットランチャーを登場させやすくなるのではないでしょうか。
通常のグレネードが(恐らく)無くなってしまうのは残念ではありますが、これまでのグレネードはゲーム終盤では10個ほど連続で投げられるようになることを前提とした挙動でした。クールダウンの導入により、これまでの常識を壊すようなグレネードが登場する可能性も考えられます。それこそ、『ボーダーランズ2』アクストンのタレットのように使えるグレネードガジェットなんてものも登場の余地があるかも...?

過去作からさらに進化したスキルツリー
『ボーダーランズ4』ではスキル構成の自由度の高さにも期待しています。公開されたプレイ映像では、スキルツリーを確認できる一幕がありました。そこで過去作のツリーと比較しながらどの辺りが進化しているのか見ていきましょう。
クラスによってスキル数に若干の差異はありますが、『ボーダーランズ2』のゲイジの場合、スキル数は12×3で36個。3本のツリーそれぞれで一定以上のポイントを割り振ると、下の方のスキルを習得できるようになるオーソドックスな仕組みです。

続いて、『ボーダーランズ3』からFL4Kのスキルツリーです。発売時点でのスキル数はツリーごとに12、13、12の計37個。スキル数自体は過去作から大きくは変化しませんでした。その代わり、目立った変化として挙げられるのは、各キャラクターに1つだったアクションスキルが3つに増加したこと。状況やビルドに応じて全く異なるスキルへの付け替えも可能になりました。

また、アクションスキルをカスタマイズするオーグメント等もスキルツリーに追加(スキルツリー左右のアイコン)。FL4Kの場合はペットを変更するなどクラスによって特殊な要素も存在しましたが、基本はアクションスキルの挙動を変更できるシステムでした。
最終的にはDLCで全キャラクターにスキルツリーが1本ずつ追加。アクションスキルは4種類になり、FL4Kのスキル数は計51個となりました。

では、ボーダーランズ4ではスキルツリーはどう進化しているのでしょうか。
まず、アクションスキルは今作でも3種類から選択することになります。プレイ映像ではヴェックスのスキルツリー2本を確認できました。これまでは一本道だったツリーが途中で3つに分岐しており、スキル数も何と1ツリー当たり30個近くに増加しています。
確認できたツリーは2本のみでしたが、もう一つのアクションスキルに紐づく3本目のツリーも存在し、同じくらいのスキルを備えていると思われます。


とすると、合計のスキル数は90個程度になり、DLC込みの『ボーダーランズ3』よりも倍近く増えていることになります。なお、スキルツリー内のひし形と三角形のアイコンは、「オーグメント」と「キャップストーン」と呼ばれるアクションスキルの挙動をカスタマイズできる要素。スキル数のカウントからは除外しています。
ビルドの多様性は過去最高レベルになると思われますが、一つ気になるのが、これだけのスキルに対してスキルポイントが足りるのかということ。もしも1レベルにつきスキルポイント1獲得、発売時レベル上限50というシステムであれば、これまで以上に厳しいスキルの取捨選択を迫られることになりそうです。
なお、装備中のアクションスキルに紐づくツリー1本のみが効果を発揮するシステムになっているのでは?とも考えましたが、異なるツリーに配置されたスキルが同時に発動しているシーンがあったため、その点は心配なさそうです(開発中の映像であるため変更される可能性も考えられます)。

やっぱりこれ無しでは終われないエンドコンテンツ
こちらについてはまだ情報が少なく予想を立てづらいので、まずは過去作の話から。発売後すぐの『ボーダーランズ3』ではメイヘムと呼ばれるシステムがその中心でした。メイヘムは、大がかりな改修アップデート「メイヘム2.0」が配信されるなど賛否分かれる内容となっていました。

メイヘムをオンにすると敵のステータスが強化されるだけではなく、メイヘムMODと呼ばれる様々なルール改変効果が発動。個人的には少し遊ぶ分には気分転換になるものの、周回などではわずらわしさが勝るといった感想でした。
そんなメイヘムによるルール改変について、『ボーダーランズ』配信者のJoltzDude139氏は『ボーダーランズ4』プレイ映像に似たようなシーンがあると指摘。確かに敵の通り道にダメージ床を生成、敵と敵の間にレーザーが出た状態になるなど、メイヘムMODのような挙動を確認できます。この投稿はファンの注目を集め、ちょっとした騒動となっていました。
これに、『ボーダーランズ4』でクリエイティブディレクターを務めるGraeme Timmins氏が反応しています。それによると『ボーダーランズ4』にはメイヘムMODは存在しないとのこと。JoltzDude139氏が指摘した要素は、他のアクションRPGでも戦闘を予測不能にするために使われているような、敵の特殊効果に過ぎないとしています。
ともかく、メイヘムMODが登場しないことが確実となったので、『ボーダーランズ4』のエンドコンテンツがメイヘムである可能性も低くなったといえるでしょう。今作のエンドコンテンツはどのような形になるのか、続報に期待です。

『ボーダーランズ4』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに9月12日発売予定。ニンテンドースイッチ2版も2025年内に発売予定です。また、日本時間5月10日午前2時からは「PAX East 2025」にて新情報の公開が予定されています。
読者の皆さんは本作にどのような進化を期待しますか?ぜひ、コメント欄で教えてください。














