
『マリオカート ワールド』や『ドンキーコング バナンザ』で丸みのあるデザインに刷新された「ドンキーコング」について、生みの親として知られる宮本茂氏が「表現力を豊かにするためにレア社が考案したデザインに立ち返って刷新した」と、海外メディアIGNのインタビューで語りました。
『ドンキーコング』生みの親がデザインの変遷に言及
ドンキーコングは、2025年1月に公開されたニンテンドースイッチ2の予告映像で、『スーパードンキーコング』から『マリオカート8 デラックス』までのデザインとは異なる、アーケード・ファミコン時代や映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」に近い見た目に変わったことが確認されました。
デザインの変更はスイッチ2向けソフト『ドンキーコング バナンザ』やスイッチ向けのデフォルトアイコンでも確認されています。ドンキーコングやディディーコングのデザインを務めた元レア社員のケヴィン・ベイリス氏は、デザインの刷新に対して好意的な反応を見せていました。
IGNのインタビューで宮本氏は、「ゲームを制作する中で、ドンキーコングをより表情豊かにするように務めてきた」という旨を説明。レア社が考案したデザインに立ち返りつつ見直して、映画化するにあたって新たなドンキーコングのデザインで進めることが決まったと述べています。

また宮本氏はドンキーコングのデザインについて、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の第2弾トレイラーで「この映画の機会に、初代を思い起こさせるひょうきんなデザインと性格に仕上げました」とも語っています。
技術の進歩によりゲーム作品での表現の幅が広がっていくなかで、同氏はさらに表現力を豊かにできないかを模索し続けている模様です。