3つの派閥が争うアルカディア星系で、自分だけの物語を紡ごう…SF RPG『The Outer Worlds 2』メディアブリーフィング&クリエイターインタビュー | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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3つの派閥が争うアルカディア星系で、自分だけの物語を紡ごう…SF RPG『The Outer Worlds 2』メディアブリーフィング&クリエイターインタビュー

護国帝政府、昇華律団、そして……Auntie’s Choice。

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3つの派閥が争うアルカディア星系で、自分だけの物語を紡ごう…SF RPG『The Outer Worlds 2』メディアブリーフィング&クリエイターインタビュー
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日本マイクロソフトにて『GROUNDED 2』と『The Outer Worlds 2』のメディアブリーフィングとクリエイターインタビューが実施されました。本稿では『The Outer Worlds 2』の模様をお届けします。

Obsidian Entertainmentが放つブラックジョークたっぷりの『The Outer Worlds 2』について、新情報を交えながらたっぷりとご紹介いただけました。

本作の舞台は、アルカディア星系。前作の舞台であるハルシオン星系とは離れた場所です。キャラクターや設定はほとんど一新されており、本作から始めても問題ありません。

3つの派閥が争い続けており、前作よりも過激なブラックユーモアや、さらに強くなった諷刺がプレイヤーを待っています。その派閥というのが、護国帝政府、昇華律団、Auntie’s Choiceです。

護国帝政府は、全体主義の色が強い団体です。アルカディア星系で戦争が起きる前から覇権を握っていました。

昇華律団は、とある宗教を信じている教団です。しかしながら、同時に科学者が集まっているという面もあり、数学や科学によって予測を上げていけばどんな問題も解決できると信じています。元々彼らは護国帝政府の一部でした。

そしてAuntie’s Choice。こちらは前作で登場した企業「クレオおばさん」が「スペーサーズ・チョイス」を吸収合併してできた企業です。相変わらず利益第一主義で、他の事は何も考えていません。プレイヤーは彼らに与してもいいし、しなくてもよいです。

そんなプレイヤーは、栄えある地球議会という組織に属するエージェントです。アルカディア星系で観測された、時空を引き裂く亀裂を調査する任務を負います。エージェントという設定は変わりませんが、出自や特性、ステータスなどは好きにカスタマイズすることができます。

今回もプレイヤーの選択が事の結果を招きます。派閥の行く末といった大きな問題も変わっていきますし、自分自身に小さな変化が起こる場合もあります。

たとえば、しゃがんで移動ばかりしていると、膝を悪くします。しゃがみ移動が速くなるというアドバンテージと、立ち上がったときに「ポキッ」と音がして周囲に気づかれるというディスアドバンテージが付与されます。これらは前作にあった「欠点」に近いシステムであり、ゲームを動的に変化させます。

本作は10月30日に発売しますが、発売日から全編日本語で体験できます。前作以上に広いマップと、さまざまに変わるRPG体験をぜひともお楽しみください……とのことでした!

続いて、クリエイターの方々にインタビューすることが叶いました。

お答えいただいたのは、業務部門VPのマーカス:・モルガン氏と、ゲームディレクターのブランドン:・アドラー氏デザインディレクターのマット:・シング氏です。

マーカス・モルガン氏
左:ブランドン・アドラー氏 右・マット・シング氏

――本作は何時間でクリアになりますか?

マーカス:探索の仕方にもよりますが、中~大規模のタイトルです。テスターのなかには60時間くらい遊んだプレイヤーもいました。

――“亀裂”とはどのようなものですか?

マーカス:巨大な門の中にオレンジの亀裂ができていまして、そこに落ちると死んでしまうんです。ネタバレになるのであまり語れませんが、最終的に主人公はこの亀裂とインタラクトできるようになります。この亀裂とは何なのか、何故できたのか、という点がストーリーの焦点になります。

――本作は皮肉やブラックジョークがたっぷりありますが、参考にしているコンテンツはありますか?

ブランドン:そこは開発スタッフのティム・ケインやレナード・ボヤンスキーが追及している点です。参考にしたのは、ウェス・アンダース監督の映画「未来世紀ブラジル」です。ほかには、テレビドラマの「ファイヤーフライ 宇宙大戦争」「デッドウッド ~銃とSEXとワイルドタウン」などですね。

――前作では知能を最低にすることで解禁された「オトボケ」が、今作ではマイナス特性に変わりました。今作でもオトボケ専用のセリフが多数用意されているということでしょうか?

ブランドン:もちろんあります。ファンが一番気に入っているポイントですからね(笑)。実はこの「オトボケ」には歴史があって、我々の前身となるスタジオが開発したRPGから登場するんです。本作ではカスタマイズされたキャラクターやスキル、そしてこれまでの経歴も参照していくので、オトボケに限らず会話中に色々な表現が入ってきますよ。

――つまり、本作では選んだ選択肢の傾向に応じて、その後の展開が変わることもあるということでしょうか?

ブランドン:そうです。我々は反応性と呼んでいます。これにより、会話の内容が変わるだけでなく、ワールド自体が変貌することもあります。

――前作とは違う星系が舞台ではありますが、ムーンマンなど一部のキャラクターや企業は続投しています。その他にキャラクターの続投はあるのでしょうか?

ブランドン:ほとんど新しくなりました。なので、本作から始めても問題ありません。

マット:ひとつあるとすればAmazonプライムビデオで配信中のシークレット・レベル:シーズン1エピソード9 - アウター・ワールド ~大切な友達~に出てくるキャラクターが複数登場します。良かったらチェックしてみてください。

――3つの勢力を支援するというのはどういうことでしょうか? たとえば、特定の派閥を支援しようにも、思ったようにいかないケースもあるということですか?

ブランドン:プレイヤーはどの勢力を支援してもいいし、しなくてもいいです。本当に一切支援しないで遊ぶことも可能です。

支援する選択肢を選んだのに、思った方向に話が転がらない……ということはなく、自分のアクションの結果が必ず返ってくるように設計しています。ゲーム内にサプライズはいっぱいありますが、派閥の支援については自分の思った方向に話が進むはずです

――今回はどんなコンパニオンがいるのでしょうか?

ブランドン:多様なコンパニオンがいます。どこかの派閥に属しているキャラクターもいますね。たとえば、スーパーソルジャー、メカニック、近い将来が見えるキャラなど……さまざまです。

マット:それぞれにパーソナルストーリーを持っており、クエストも存在します。コンパニオンのクエストに対してプレイヤーが影響を与えることができ、最後にはコンパニオンの性格が変わることもあります。その人物のために行動すれば感謝されるし、逆に対立することもありますよ。

ブランドン:ちなみに同時に連れていける人数は、前作と同じで、2人までです。

――コンパニオン同士でケンカすることもありますか?

ブランドン:もちろんあります(笑)。相反する思想を持つ人もいますからね。たとえば、Auntie’s Choice所属のコンパニオンを昇華律団に連れて行くと「入れません!」と断られます。

ここでプレイヤーが判断し、なんとかして無理やり入るのか、船に戻ってもらうか選ぶことができます。

マット:逆に、派閥に対してアクションするときに助けてくれることもありますよ。

Auntie’s Choiceから盗むイベントがあるとして、バレてしまったときに「この人は味方だ」と弁護してくれることもあるんです。

――戦闘について新しく追加された要素はありますか?

マット:たくさんあります。まず何より、前作よりも戦闘を改善しようという考えがありました。具体的には武器に幅を持たせ、特徴がわかるようにしました。ひとつひとつ、はっきりと違うものを提供しています。

当然、敵も新しいタイプがいます。自分も敵も、全体的に機動力があるように変えました。

あとはアクションとして、パルクール全般を追加しています。ジャンプして乗り越える動作や、スライディング、ダブルジャンプなどもあります。SFチックな銃や鎧も用意しています。

――『The Outer Worlds 2』を待っているユーザーに一言ずつください。

ブランドン:発売はこれから一か月後だけど、皆さんに手に取っていただけるのを楽しみにしています。5、6年かけたものがついに出るわけですが、規模が大きく、そして反応性の高いゲームにしようと思って頑張ったので、ぜひ楽しんでください。

マット:プレイヤーひとりひとりが自分のストーリーを語ってほしいと思います。今回は三人称視点も追加し、対応するプラットフォームも増やしました。より多くの人に届けばいいなと考えています。

さらなる規模とてんこ盛りのブラックユーモアで巻き起こるSF RPG……初日からしっかりと日本語で遊べるとのことで、これは非常に楽しみですね!

『The Outer Worlds 2』はPC(Steam/Battle.net/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|Sで、10月30日に発売予定です。

ライター:各務都心,編集:みお



ライター/ 各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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編集/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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