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遂に日本語で遊べる…!『シチズンスリーパー2: スターワードベクター』のサイバーパンク的世界にひと足早く踏み込んできた【プレイレポ】

傑作SFゲーム、待望の日本語化です!

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遂に日本語で遊べる…!『シチズンスリーパー2: スターワードベクター』のサイバーパンク的世界にひと足早く踏み込んできた【プレイレポ】
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今年2月に発売され、Steamでは「非常に好評」と評価されているSFゲーム『シチズンスリーパー2: スターワードベクター(以下シチズンスリーパー2)』。日本語版をキリンのように首を長くして待っていたファンも多いかと思いますが、本日10月30日、ついに日本語対応アップデートが配信されました。

前作『シチズン・スリーパー(以下シチズンスリーパー)』は2022年に登場し、公式日本語対応が実現したのは2024年でした。それと比べると、今作はかなり早い段階で日本語化されたと言えるでしょう。前作が国内で高い評価を得たことが、今回のスピーディな対応につながったのかもしれません。筆者も前作の日本語版を大変楽しく遊びましたし、そのストーリーの面白さ、世界観のカッコよさに酔いしれたプレイヤーの一人です。

ということで、今回の記事は『シチズンスリーパー2』の序盤をひと足早く体験した筆者によるプレイレポートとなります。物語の核心に触れるようなネタバレは避けていますが、「どんなゲームなのか知りたいけれど、ストーリーは自分で確かめたい」という方のために、物語に関する記述は記事の最後にまとめています。また、スクリーンショット内部にストーリーを察せるような内容が入ってしまうことがあるため「マジで何も知らないで遊びたい!」という方はこんな記事読んでないでとっとと買いにいってください!

『シチズンスリーパー2』は、テーブルトークRPGを思わせる独特のプレイフィールを持つ作品です。筆者自身もこれに近い体験を提供するゲームにはあまり出会ったことがなく、友人などに説明するときは便宜的に「アドベンチャーゲーム的な作品」として紹介していますが、ストアページなどでは「RPG」であると書いてあります。まあ、ジャンル分けがあまり重要でないタイプの作品だ、ということは言えるでしょう。

ゲーム内にはリアルタイムのアクション要素がなく、難易度選択も用意されているため、アクションが得意でない方でも安心して楽しめる内容となっています。ゲームは一日の始まりに5つのダイスを振り、その出目を行動に割り当てることで進行します。行動を行うたびにダイスが消費され、たとえば6の目を使えば成功率が100%の行動も、1の目では成功率が50%に落ちてしまう……といった具合です。限られた強い出目をどのタイミングで使うかを考える戦略性が、このゲームの醍醐味といえるでしょう。結果に応じて目標を達成したり、失敗したりしながら、ノベルゲームのようなテキストを読み進めていくことになります。また、時間制限や空腹といったリソースの概念も存在し、それらをうまく管理するのも大切です。

……と、いくら文章で説明しても、直感的にはなかなか伝わりづらい部分もあるので、このあたりは実際に触ってみるのが一番だと思います。筆者も初めて一作目を遊んだときには、しばらくルールを理解しきれず右往左往してしまったのですが、次第に慣れていく過程そのものがゲーム体験の一部としてとても楽しく感じられました。前作をプレイしたことがある方なら、大きく変化した部分は少ないため、すぐに感覚を取り戻せることでしょう。初めての人は最初こそ少し難しく感じるかもしれませんが、慣れれば全然複雑ではないので、ぜひプレイしてみませんか!

主人公は、人間の意識を宿した代替ボディのような存在「スリーパー」となり、サイバーパンク的な不安定さと緊張感に満ちた宇宙で、なんとか生き延びていかなければなりません。その中で物資が不足したり、困難に直面したり、誰かの頼みごとを引き受けたりしながら、少しずつ物語が進行していきます。これはシリーズを通して共通する特徴なのですが、主人公は多くの場面で何らかの切迫した状況に追い込まれており、ゲームをプレイしているときは基本的にずっとじわじわと真綿で首を締められるような緊張感が漂っています。とはいえ、実際には何かに失敗しても(通常の難易度であれば)すぐにゲームオーバーになることはほとんどなく、「難しいゲーム」というわけではありません。

本作の最大の魅力は、やはりストーリーを彩るテキスト部分にあります。相変わらず翻訳品質も非常に高いため、上質なSF小説を読んでいるかのような没入感が味わえます。さらに、物語を支えるスタイリッシュなビジュアルと、素晴らしいサウンドトラックが相まって、プレイヤーの体験をいっそう強化してくれます。……というか、本当に曲がめちゃくちゃかっこいいです。宇宙の中にぽつんと孤独で、でも時々輝く希望が見え、しかしそれは儚い……というゲームの世界観を、楽曲の中に完全に再現しています。

総じて本作は、SF作品が好きなプレイヤーや、ノベルゲームのような物語性をじっくり味わいたい方に特におすすめできるタイトルです。逆に、リソース管理やTRPG的なシステム部分は、慣れてしまえばそれほど複雑ではなく、あくまでストーリーを引き立てるための要素として捉えるのがよいでしょう。本作は何よりも、「物語を読むこと」に明確な重点が置かれたゲームなのです。

本作からいきなりプレイしても問題ありませんが、シリーズ未経験の方であれば、まずは一作目から遊んでみるのが良いでしょう。物語や世界観への理解が深まり、よりいっそう作品に没入できるはずです。前作も今遊んでもまったく古びておらず、昨年に日本語化されたばかりということもあって、実質的には最新作のような感覚で楽しめると思います。前作を遊んで気にいったプレイヤーの方は、ほぼ間違いなく本作も気にいるでしょうから、すぐに遊んでまったく問題ないと感じました。

さて、ここからはストーリーに関する内容や、事前に知らないほうがより楽しめる部分について触れていきます。大きなネタバレではありませんが、少しでも自分の目で確かめたいという方は、ぜひここで記事を閉じて実際にプレイしてみてください!

本作の大きな特徴のひとつは、前作と比べて行動範囲が非常に広いことです。プレイヤーは宇宙船に乗って各地を移動する機会が増え、移動するタイミングや行き先もある程度自由に選べるため、前作以上に「RPG的な体験」が味わえるようになっています。また、主人公と行動を共にする仲間が序盤から複数登場し、依頼をこなす際には彼らもダイスを振って助けてくれるなど、ゲームプレイの自由度やバリエーションが大きく広がっています。ゲームとしては一作目よりもあきらかに体験が強化され、リッチになっているように感じました。

主人公は物語の冒頭から記憶を失っており、さらに理由の分からないまま危険な人物に追われているため、常に緊張感に包まれていて息をつく暇がほとんどありません。この切迫した空気感も本作の大きな特徴のひとつです。前作にもタイムリミットが存在するシチュエーションはありましたが、今作では「同じ場所で粘って安定的に稼ぐ」といったプレイスタイルは制限されており、常にギリギリの状況で立ち回る必要があります。そのため、プレイヤーが抱く「限界に追い詰められている感覚」がより強く演出されている印象を受けました。

同行する仲間たちもそれぞれに強い個性を持ち、一筋縄ではいかない人物ばかりです。前述の通り主人公は記憶を失っているため、彼らが本当に信頼できる存在なのかどうか、常に半信半疑のまま物語を進めることになります。この独特の疑心暗鬼の感覚も本作の大きな魅力のひとつであり、非常にサイバーパンク的な体験を生み出していると感じました。筆者にとって、今年は大作からインディー作品まで良作が揃う非常に「豊作」な一年でした。そんな中で、この『シチズンスリーパー2』のような上質なゲームに出会い、年の終わりも近づく中、また新たな楽しさを味わえたことをとても嬉しく感じています。ゲーマーにとってはいい1年だったな~って、まだ2ヶ月残ってるんですけどね……!

『シチズンスリーパー2: スターワードベクター』は、PC(Steam)版が定価2,800円で配信中。11月13日まで、33%オフ 1,876円で購入できます。PS5/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ向けにも本日10月30日より配信がスターとしており、割引価格で購入できます。また、Game Pass向けにも提供されています。


ライター:文章書く彦,編集:みお

ライター/「ラジオ善意X」聴いてね 文章書く彦

好きなガンダムは∀ガンダム、好きなマンガはレベルE、好きな映画監督はポール・トーマス・アンダーソン、好きなゲームジャンルはオープンワールドものとローグライク(ローグライト)、好きな昆虫はカマキリ、好きなバンドはFUGAZI、好きな作曲家は浜渦正志、好きな小説家はカート・ヴォネガット・ジュニアと舞城王太郎、好きなラッパーはポチョムキン、好きな焼酎は鳥飼、好きなルフィが言ってない言葉は「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!(ドン)」、好きな笑い男が書いてた言葉は「or should I?(だが、ならざるべきか?)」。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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