Nintendo of Americaは、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の公式サウンドトラックを、レコード盤として欧米市場で発売することを発表しました。現時点で日本での発売はアナウンスされていません。
◆8枚組は「物語の追体験」、2枚組は「世界観への没入」がコンセプト
現地時間2026年6月19日に発売が予定されているこのレコード盤は、2種類それぞれが細部にまでこだわった、ファン垂涎の豪華な仕様となっています。
どちらのセットも音質に優れた重量盤LPを採用し、楽曲はレコード用に特別にマスタリングされています。
【8枚組LPボックスセット】
約4時間に及ぶ全130曲を収録した、まさに決定版と言えるセットです。
「ハイラルの探索」「神獣の解放」といったテーマによって構成され、プレイヤーがハイラルで体験した壮大な冒険の道のりを、音楽を通してじっくりと追体験することができます。



【2枚組LPセット】
こちらでは「フィールド(昼)」など、34曲を厳選して収録。“大厄災の日々を巡るハイラルの駆け足ツアー”をコンセプトに構成されています。
ジャケットは幅広の背表紙を持ち、こちらも内袋にまで印刷が施されています。



◆なぜ欧米で先行? 背景にある日米の市場の違いと任天堂の「テスト」
日本のファンにとって気になるのは、「なぜ欧米での発売なのか」という点。Nintendo of Americaの副社長ビル・トリネン氏は海外メディア「Variety」に対し、その背景を説明しています。
同氏によれば、「日本では長年にわたり、ゲームのサウンドトラックCD市場が確立している一方、米国(欧米)ではこれまで任天堂として物理的なサウンドトラックをほとんど発売してこなかった」とのこと。
そのため、今回のレコード発売は、欧米のファンが物理メディアのサウンドトラックにどれほどの関心を持っているかを探るための、試験的な意味合いが強いとされています。
この「テストケース」の反響次第では、今後のグローバルな商品展開に影響を与える可能性もあるようです。













