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スイッチ2で遊ぶ『FE 蒼炎の軌跡』は“思い出補正”をも超える。GCゲーなのに、今やっても色褪せないクオリティ

『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』発売当時に話題になった錬成バグや、筆者のプレイ環境を振り返りながら遊びます。

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スイッチ2で遊ぶ『FE 蒼炎の軌跡』は“思い出補正”をも超える。GCゲーなのに、今やっても色褪せないクオリティ
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「Nintendo Switch Online + 追加パック加入者」加入者がニンテンドースイッチ2で遊べる「ニンテンドー ゲームキューブ Nintendo Classics」にて、待望の『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡(以下、FE蒼炎)』が遊べるようになりました。

『FE蒼炎』の発売は2005年4月。今から21年前の作品で、ゲームキューブ(以下、GC)向けという何世代も前のプラットフォームですが、今見ても全く古さを感じさせないクオリティを誇っています。

2000年代の中頃に差しかかると、家庭用ゲーム機でもプレイの合間にアニメーションを差し込むことが普通になり、また3Dグラフィックもより精緻なものになっていきました。そして、それ以上に『FE蒼炎』はシリーズお馴染みのシステムと王道のファンタジー世界が繰り広げられており、固定ファンも初見のプレイヤーもしっかり楽しむことができる内容に仕上がっています。

当時はそんな本作で“とあるバグ”が大きな話題を呼びました。Nintendo Classics版ではそのバグは修正されましたが、こういった事象や当時の筆者のプレイ環境も振り返りながら、今こそ『FE蒼炎』を遊んでいきたいと思います。

非情なゲーム性は変わらず健在

1984年生まれの筆者にとって、『FE』シリーズは若き日々を彩った名作でもあります。

かつて「ターン制の軍略シミュレーションゲーム」といえば、『ファミコンウォーズ』のような例外はあるものの、大抵は大人向けの作品でした。『大戦略』シリーズなんかは、その代表例でしょうか。様々な兵器が出てくるのは良いけれど、やはりミリタリーマニア向けの作品でもあります。

ところが、『FE』シリーズで展開されるのは剣と魔法のファンタジー世界。小中学生が大好きな世界観で、にもかかわらず“一度やられたキャラは原則として二度と復活しない(本当に死亡してしまう)”という非情なルールが備わっています(※編注:本作含み、一部タイトルでは死亡ではなく「撤退」扱いになるキャラクターもいる)

ファンタジーを「ただのお伽噺」とするのではなく、仲間の命という生産不可能な要素が常に横たわっているゲーム性が魅力です。

『FE蒼炎』では、そういったシリーズ恒例のシステムを引き継ぎながら、「拠点」という新しい概念が実装されました。これは、出撃前に準備を整えるための機能です。

拠点の中には商人たちが待機していて、そこで武器や道具を購入できます。戦闘で使える特殊技能を身につけられる「スキル」の着脱もここで実施します。

必殺率を0にする裏技

そして、『FE蒼炎』の拠点でやることといえば、なんと言っても「武器錬成」でしょう!

これは武器購入とは別に、各パラメータを操作した新しい武器を作ってもらえる機能なのですが……。GC当時では、ここにとんでもないバグがあったことは非常に有名です。

『FE蒼炎』には「細身の剣」「細身の槍」という「細身の○○」に、魔法の「サンダー」が存在していますよね。最初から武器の能力として「必殺率5」が付与されています。

これらを錬成する際、必殺率をあえて0に下方補正します。すると、1周回って必殺率255の最強武器が爆誕してしまうというバグが発動します。

必殺率255の武器を使うと、絶対に通常の3倍ダメージを与える「必殺の一撃」を繰り出せます。このバグはプレイに致命的な支障を与えるものではなく、不満であれば必殺率を0にしないだけで良いため、プレイヤーにはむしろ好評な面もありました。

そのため、「Nintendo Classics版にもそのバグが残されているのか!?」 と話題になりましたが、残念ながら修正されています……。

『FE蒼炎』の場合、主人公「アイク」がまさにそうですが、『FE』シリーズには序盤は頼りなくてもレベル上げをすることにより、別人のように見違えるというキャラクターも何人か存在します。

そういったキャラクターの育成だけでなく、また本作は「ソードマスターが弱い作品」としても知られているため、それ故にバグで作った細身の剣を持たせる……という手法が当時、広く使われていたのです。

色褪せない名作

しかし、そういった“思い出補正”をあえて考慮に入れなかったとしても、『FE蒼炎』は面白い!この「面白い」というのは、2026年の現代にプレイしても全く色褪せていないという意味でもあります。

筆者は2005年当時、ただのフリーターでした。相当な貧乏生活を送っていて、それ故にアパートの自室にインターネット環境を導入したり新作ゲームで遊んだりする余裕は一切ありません。それでも、GCを持っていた友人と遊ぶ機会があり、そのソフトの中には『FE蒼炎』があったのです。

「ああでもないこうでもない、こいつはこう動かしたほうがいいんじゃないか」「あっ、しまった。今のは失敗だった」……そんなことをガヤガヤ友人と言い合っていたのを覚えています。

当時の筆者は、二十歳過ぎたばかり。月に15万円ももらえれば大喜びという貧乏暮らしの中、ゲームはやはり一時の清涼剤でした。テレビはボテッとした分厚いブラウン管テレビがまだ主流で、画質は今のテレビの比にならないほどチープな具合です。

それでも、その中で繰り広げられていた『FE蒼炎』のグラフィックやアニメーションは、手にコントローラーを握っていることを忘れて見入ってしまうほどでした。

しかし、それはいわゆる思い出補正というやつで、さすがに20年という時の流れには逆らえないのでは……と思ってニンテンドースイッチ2で本作を起動してみても、あの時の気持ちのまま遊べました! 戦闘アニメーションこそ「やはり20年前」というレベルですが、プレイする分にはそんなことは全く苦になりません。

今の小学生が触れても十分に遊べるであろうクオリティで、今後も『FE蒼炎』に魅せられた若いファンが増えていくのでは……と思わせてくれます。

20年といえば、PCの性能も携帯電話の見た目も、道を走る車の種類も大きく変わってしまうほどの長い時間。しかし、『FE蒼炎』はそんな時間の差を大きく乗り越え、我々を大いに楽しませてくれる“不変の魅力”を秘めています。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:澤田 真一,編集:八羽汰わちは


ライター/ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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編集/ 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Sparkの共同編集長。特技はヒトカラ12時間。

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