サンソフトは、協力型クッキングアクション『リップルアイランド カイルとキャルのレストラン』を、PC(Steam)/ニンテンドースイッチ2向けに2025年11月27日にリリースします。
ファミリーコンピュータ向けに1988年に発売されたアドベンチャーゲーム『リップルアイランド』をベースにした作品。完全フル3DCGによるフルリメイクされたグラフィックと、当時のファンに愛されたカイルとキャルの心温まるストーリーをクッキングゲーム風にアレンジしているのが大きな特徴です。
クッキングパートでは、調理だけでなく野菜を栽培したり、魚を釣ったりしながら食材を集めていくのも重要です。ゲームはストーリーとクッキングを楽しむソロプレイのほか、最大16人まで参加可能な協力モードも用意され、さまざまな形式でレストランでのアクションを楽しめます。

本稿では、およそ37年ぶりの『リップルアイランド』最新作の先行プレイレポートをお届け。なお、ゲームプレイおよびスクリーンショット撮影は、メーカー提供のPC(Steam)版を使用しています。
『リップルアイランド カイルとキャルのレストラン』公式サイトカイルとキャルのボーイ・ミーツ・ガール再び
1988年に発売された『リップルアイランド』は、平和だった島リップルアイランドに現れ城のナサレル王女を攫った魔王・ゲロゲールを倒して一攫千金を狙う主人公の少年・カイルと、旅の途中で出会った少女・キャルの2人が大冒険を繰り広げるアドベンチャーゲームです。
ゲームとしては「話す」「取る」「押す」などのアイコンや対象を選択しながら物語を進めていく形式。プレイヤーの行動により変化するマルチエンディングなのも『リップルアイランド』の特徴で、作中ではアライグマやオコジョ、ウサギ、ムササビなど、さまざまな動物や人間が登場してカイルとキャルの冒険に関わってきます。




最新作『リップルアイランド カイルとキャルのレストラン』のメインモードでは、オリジナル版をベースに大胆に物語をアレンジしています。カイルは料理人として、王が開催するクッキングトーナメントに参加することになり、その道中でキャルと出会い、2人でトーナメントに挑むことになるのです。
もちろん悪役であるゲロゲールも登場し、2人は攫われたナサレル姫を救い出すための冒険に出ることになります。オリジナル版で会話やイベントがあったシーンは、2人とキッチンカーを動かすハムスター・ムスタが力を合わせて料理づくりに挑むという形になっています。





ストーリーでは、キャルとの出会いや登場するキャラクターたちの雰囲気、そしてBGMなど多くの点でオリジナル版の要素が活かされています。やはり押したいのはカイルとキャルの関係性で、3DCGだからこそ表現できる部分や、オリジナル版を彷彿とさせるシーンも満載です!





食材集め・調理・接客・清掃すべてをこなせ!
本作のメインとなるレストランパートでは、制限時間内にすべてのお客さんの注文を提供して満足させることが目的です。提供する料理はステージによって変化し、食材や調理工程も大きく異なります。また、お客さんごとの待ち時間もあるので、素早い料理の提供が必要です。
しかし、本作は単純に料理を作るだけではなく、レストランでの接客や食材集め、食べ終わった食器の片付けや店内の清掃など、さまざまな仕事をこなさなくてはなりません。ゲーム内ではプレイヤーごとに「キッチン」「ホール」「ファーマー」「トレジャー」の4つの仕事が用意され、それぞれ対応した作業を素早くこなすことができます。



例えばストーリーではカイルが「キッチン」で、野菜のカットや料理が得意です。キャルは「ホール」係で、接客以外に皿洗いや床掃除などを素早く行えます。それぞれの役割を分担することで、お客さんを満足させるレストラン経営ができるのです。なお、ストーリーは1人プレイ専用なので、キャラクター切り替えボタンを使用して分担します。
重要なのが食材集め。ほとんどのステージでは、初期に調理場にある食材だけで注文を完遂できません。畑で野菜や果物を収穫するほか、ステージによってはリンゴやきのこが生える木、釣り場なども用意されています。特にミルクや卵は少し手間がかかるので早めの確保を考えたいところです。





調理もシンプルに切って焼くものから、複数の工程が必要なものまで多数あります。例えばトマトのピザなら「トマトソース」「スライストマト」で2つのトマトが必要になるなど、必要となる食材の種類と数も異なります。料理によっては料理シムさながらの複雑な工程になるので、制限時間と食材集めのバランスを考え、どのタイミングで食材を集めるかを考えることもクリアに欠かせません。



マルチプレイは各々の役割とサポートが大成功の秘訣!
本作のマルチプレイモード「みんなでレストラン」では、4人、8人、16人用のステージが用意されています。ゲームロビーでは、本編で登場するキャラクターを操作キャラとして選択します。キャラクターはカイルとキャルのように独自のスキルを持っていて、さまざまな場面で活躍することが可能です。
ゲーム開始時には、参加プレイヤーそれぞれが「キッチン」「ホール」「ファーマー」「トレジャー」4つの役割に割り振られます。マルチプレイでは開店までに少し時間があるので、キッチン施設の整理や食材集めを行いましょう。開店すれば一気に忙しくなるので、開店前の準備がなによりも大切です。


開店後はストーリーモード同様に、制限時間内にすべてのお客さんを満足させていきます。「みんなでレストラン」ではハンバーガー屋さんがメインで、お客さんにはハンバーガーやフライドポテト、ジュースなどを提供するのが主なメニューとなります。なお、本作はかなりやり応えがあるゲームなので、全員の団結が最重要です。
そこでここからは、「このゲームでやるべきこと」を紹介していきましょう。

「ざんねん・・・」とならないために!カイルとキャルのレストラン、ぷち攻略ガイドの巻

◆ファーマーとトレジャーで食材集め!
役割「ファーマー」はその名の通り畑仕事で大きなバフを得られます。レストラン経営には野菜と果物が欠かせない食材なので、その役割は最重要と言えるかも知れません。「トレジャー」はリンゴなどの自然素材を集めるのが得意なので、こちらも開店前や不足しがちな食材確保には欠かせない存在です。
本作の畑仕事は、クワで地面を耕す、種と水を蒔く、収穫するという3つのステップが必要です。また、雑草を抜くことや、枯れてしまった苗の処分、耕作地の回復なども必要です。トマトなど一部の作物は植えれば連続して収穫できるので、他の作物との植える数のバランス感覚も大切です。

なお、ゲーム内で食材は投げて運ぶことができます。畑はレストランから少し離れているので、仲間に声をかけつつ食材を運びましょう。ただし、マルチプレイで登場するイモムシは落ちている食材を持って逃げてしまうので要注意です。

◆キッチンを整理して動線確保!
本作ではキッチン施設を持って別の場所に配置できます。施設には食材箱やまな板、コンロ、シンク&皿などの種類があるので、調理の流れを考えて作業しやすい導線を確保することが大切です。ただし、コンロやシンクなどはある程度決められた場所に配置する必要があります。
キャラクターたちはぶつかってしまうので、施設で狭い通路にしてしまうと混雑が発生する恐れも(ぶつからないスキルのキャラもいます)。さらに、お邪魔キャラクターとして飛来して通路を塞ぐテントウムシもいますが、こちらはインタラクトして乗れば追い払うこともできます。


キッチンでは調理と提供だけでなく皿洗いもあります。皿がなければ当然料理を置くこともできず、場合によっては焦がしてしまうかも知れません。ホール係や手の空いたスタッフが皿を洗い、しっかりと元の位置に戻しておきましょう。アライグマのラスクはスキルで一気に皿洗いできるので、個人的にはオススメです。

◆ムササビチャンスを活かそう
ゲーム内では、作業をこなすと「どんぐり」と「ヒマワリの種」を獲得できます。どんぐりはスコアに関わるほか、一定数集めると【ムササビチャンス】が発生し、レストランを有利にする施設や装備などを獲得するチケットを入手できます。チケットは必要数のヒマワリの種と一緒にムスタに渡す必要があります。
交換できるものはコンロなどの施設、ジョウロなどのツール、そしてプレイヤーがアイテムを2個持てるようになるバッグなど、さまざまな種類があります。少しでも作業効率を上げたい作品なので、ムササビチャンスは上手く利用できればレストラン経営に大きな影響を与えてくれます。


ただし、チャンス発生時には“該当プレイヤーがレストランからいなくなる”というデメリットも。マルチプレイ時はしっかりと他のプレイヤーに声をかけて、チャンスを活かすためのフォローをしましょう。もし調理中にムササビに連れ去られたら、せっかくの料理が焦げてしまうかも知れませんので……。

◆超便利!トレイで楽々サーブ
ホール係は主にお客さんからの注文取り、料理の提供、皿や汚れた床の清掃などを担います。特に料理はステージの制限時間とお客さんの待ち時間があるので、確実な提供が必須です。そんな時に便利なのがキッチンにあるトレイの存在です。
トレイは複数の料理を一度に運ぶことができるスグレモノ。最大で4人のお客さんに料理の提供ができるので、時間に余裕があればトレイに料理が貯まるまで、清掃や洗い物を優先することができます。汚れた床があると移動速度が大幅に低下してしまいますし、なにより見た目もよくないのでお客さんにも失礼ですね。


お客さんは料理を食べ終わったあと、追加注文することもあります。手間のかかる料理が複数オーダーされることもあるので、なるべく一度にオーダーを取ることで、食材や調理を考える余裕も生まれます。タスクをいかに並列化・効率化していくのかが経営のコツとも言えます。

『リップルアイランド カイルとキャルのレストラン』は、レストランアクションとしてかなりやり応えのあるゲームです。筆者も先行プレイでフレンドと4人プレイしましたが、最初は一番初めのステージでもミスが連発しました。上記のポイントはゲームを遊んでいくことで実際に得られたコツです。
役割分担の比重は大きく、特に畑作業はレストランの命運を握っていると言っても過言ではありません。割り振られた得意分野を活かし、その上で使える場面であればキャラクターのスキルを使う、もしくは食材の運搬など“役割やスキルに依存しない”作業をしっかりと分担したり、サポートすることも大切です。



およそ37年の時を経て新たに登場した『リップルアイランド カイルとキャルのレストラン』は、かわいい世界観とやり応え抜群のレストランアクションを両立させています。ストーリーモードでは、オリジナル版を踏襲した雰囲気や音楽なども楽しめるので、その演出に喜ぶ人も多いと思います。
一方でレストランパートはそれなりに難しく、ゲームに慣れていくことが重要です。どの作業を優先するか、何の料理に手間がかかるか、そのためにどの食材が足りないかと、色々と考えながら行動しなければなりません。マルチプレイで試行錯誤しながらクリアを目指していくのは、盛り上がること間違いなしですね!
なお、ストーリーのレストランパートはスキップもできます。前述のとおり、本作のレストランパートは少なくとも本記事の執筆時点では本当に歯ごたえがあるので、もし心が折れてしまっても、素直にスキップして先に進め、かわいらしいADVとして、その雰囲気に癒されたりもできるでしょう。



『リップルアイランド カイルとキャルのレストラン』は、PC(Steam)/ニンテンドースイッチ2向けに2025年11月27日リリースです。
『リップルアイランド カイルとキャルのレストラン』公式サイト¥4,378
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)












