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アクション下手でも大丈夫。時間を止めて熟考するウクライナ発・ARPG『Titans of the Past』が少年時代の夢を叶えてくれた

幼い頃に夢想していた「操作を止めると時間も止まる」というシステムの一人称アクションRPGが登場!僕はこんなのを待っていたのだよ!!

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アクション下手でも大丈夫。時間を止めて熟考するウクライナ発・ARPG『Titans of the Past』が少年時代の夢を叶えてくれた
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「こんなゲーム、あったらいいのにな」と少年時代に夢想していたことが、大人になって実現してしまった。そうした場面に出くわすことが、最近多くなりました。

筆者は、アクティブタイム制の一人称アクションゲーム、それもRPG寄りのものはどうも苦手……というより、「どうしてこんなに忙しいんだ!? もっとゆっくりプレイできないの!?」と思ってしまうタイプです。だったらそんなタイトルに手を出すなと言われそうですが、ゲームというのは「操作は苦手だけれど、どうしてもクリアしたい」という、一見矛盾した複合的な感情が生まれてしまうものでもあります。

そこで今回取り上げるのは、2025年12月にSteamでの配信が始まった『Titans of the Past』です。

こちらは、なんと上述した筆者の悩みを解決するかのような、幼い頃に夢想していた「操作を止めると時間も止まる」というシステムの一人称アクションRPG。そうなんだ、僕はこんなのを待っていたんだよ!

「熟考できる」アクションRPG

1984年生まれの筆者は、言い換えれば「スーパーファミコンの子」です。1990年に発売されたスーパーファミコンは、高グラフィック化を遂げると同時に、ゲーム自体の高速化も実現しました。高速化とは、よりスピード感のあるアクションゲームが続々登場するようになった、という意味です。

これは筆者を含めた当時の子供たちを大いに喜ばせましたが、同時に「高速化したアクションについていけない大人」を生み出してしまったようにも感じます。

たとえば、『信長の野望』シリーズのようなシミュレーションゲームが、なぜ大人を中心に受け入れられたのか。それはアクションゲームとは真逆の操作性、即ち“ゆっくり思考しながら慎重にボタンを押す”ということを前提にしている設計だからではないでしょうか。

そうした前提を考慮しつつ『Titans of the Past』をプレイしてみると、この作品が指ではなく、頭を先に動かす“熟考できるゲーム”であることにすぐ気づかされます。

キャラクターの移動はPCゲームでは伝統的なWASDの4キーによるもので、それを押していなければゲーム内の時間が止まる仕様です。ここでマウスを使って周囲の状況を確認したり、敵にエイムを合わせたりできます。

反対に時間を進める際はWASDキーを押すか、左Shiftを押し続けましょう。なお、各キャラクターにはアクション後のクールタイムが設定されており、その間は移動しかできません。一方で魔法の場合は、アクションとは別のクールタイムがあります。

つまり、このクールタイムが解消される間にどう立ち回るか……が攻略の鍵になるというわけです。一時停止しながら、じっくりと考えましょう。

PCの打鍵が苦手な人でも楽しめる!

もしも本作が完全なアクティブタイム制だった場合、人一倍の(難易度によっては超人的な)判断力と反射神経、そして打鍵スキルが求められるはずです。

『エーペックスレジェンズ』や『コール オブ デューティ』シリーズなどと同様、複雑な操作ができる人にとっては素晴らしいゲームになる一方、そうでない人にとってはやや敷居の高いものにどうしてもなってしまうでしょう。

たとえば筆者は、ライターという仕事柄毎日PCのキーボードを叩いています。故に、打鍵スキルは嫌でも身についていくのですが、PCを使わない仕事に就いている人はどうでしょうか? それは筆者がトラックドライバーではないため、普通車より大きい車を動かすことができないのと同様の現象です。

『Titans of the Past』の場合、「操作をしなければ時間が進むことはない」という仕組みを実装することで、前述したじっくり思考してプレイしたいユーザーも遊びやすくしようという意図が発揮されているようにも思えます。

そして打鍵スキルの有無や身体能力も問わないので、誰しもが楽しめるゲームを作ろうという思惑が感じ取れるのです。もちろん、瞬発力に自信があるプレイヤーは問題なく遊べるでしょう!

その上で、本作には独自のキャラクターポートレートやボイスを収録する機能も備えられています。この部分をMODに頼らず、開発者が最初から用意しているというのはとてもありがたい!

ゲーム開発と戦争

そんな『Titans of the Past』を開発したのは、ウクライナのスタジオ・Devil's Dozen Gamesである点にも注目する必要があります。「コンピューターでゲームをする」という発想は、当然ながらその国が平和でなければ実現は困難です。

ロシアによるウクライナ侵攻は、我々の生活に様々な悪影響を及ぼしました。物価高が最たる影響ですが、それ以上に、戦争では「各分野の才能ある人材が戦地に行ってしまう」という現象が必ず発生します。

Devil's Dozen Gamesがあるウクライナの場合は侵略されている側、つまり強制的に戦争をやらされている側であるということも、今一度思い出しましょう。

各分野に振り分けられているリソースを戦争に振り向けなければ国自体が消滅してしまうかもしれない状況の中、『Titans of the Past』のような良作を配信するに至った事実は驚愕に値します。

その点も踏まえて評価したい『Titans of the Past』は、Steamにて2,800円(税込)で配信中。体験版も無料配信中なので、気になった方はぜひ一度プレイを。


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ライター:澤田 真一,編集:八羽汰わちは



ライター/ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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編集/ 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Sparkの共同編集長。特技はヒトカラ12時間。

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