
大手オーディオメーカーのJBLが展開するゲーミング向けブランド「JBL Quantum」シリーズの新製品がメディア向けに発表されました。本記事では、ブランドのコンセプトから最新モデル3機種の特徴、発表イベントの模様をお伝えします。
JBL Quantum「Sound is Survival」の哲学とは?

発表会では、ハーマンインターナショナル株式会社でコーポレート&ブランディングPRを担当する石原氏が登壇し、JBLブランドとJBL Quantumシリーズのコンセプトを紹介。JBLはアメリカ・カリフォルニア州で誕生し、今年で80周年を迎える世界有数のオーディオブランドです。映画館やコンサート会場、ライブハウスやレコーディングスタジオでも利用されていてプロからの信頼が厚く、家庭用の音響機器ラインナップも親しまれています。
その中でゲーミング向けに展開されているのが「JBL Quantum」シリーズです。シリーズ全体のコンセプトは「Sound is Survival」。ゲームプレイにおいて、サウンドは「生存と勝敗に直結する情報源である」という思想のもと、足音や環境音、位置関係などを正確に伝えることが重視されています。
コアとなる技術と専用アプリ「JBL Quantum Engine」

本シリーズは立体的な音場表現によって、プレイヤーの周囲で何が起きているのかを直感的に把握できるよう設計されています。これらの技術を最大限に活かすため、PC向けには専用アプリ「JBL Quantum Engine」も用意されており、今回の発表会でも空間サウンドの広がりの強さや『Apex Legends』『タルコフ』『リーグ・オブ・レジェンド』など、さまざまなタイトルに向けたEQプリセットを選択できました。

またJBLは、精緻なサウンド設計のために360度からの音を測定できる独自の「ハイペリオン」システムも構築しているそう。高さ約6メートル、直径約4メートルの球体構造の内部に、数多くのスピーカーとサブウーファーを配置し、大出力での音響テストを行うことで、ゲームに最適な音の響き方や方向感を追求しているとのことです。
新ヘッドセット3機種をチェック

ここからは、そんなJBLの技術が吹き込まれたゲーミングヘッドセット3種を紹介。有線接続のエントリーモデルから、フラッグシップのワイヤレス機まで、幅広いニーズに応えるラインナップが一気にお披露目されました。

「JBL Quantum 250」は手にとりやすい仕様の有線モデルです。3.5mmオーディオケーブル接続に対応したゲーミングヘッドセットで、ゲームだけでなく音楽や映像コンテンツも高音質で楽しめる仕様。カラーはブラックとホワイトの2色が用意されています。シンプルな有線接続を好むユーザーや、マルチプラットフォームで手軽に使いたいユーザーにとって、導入しやすいポジションのモデルです。

ミドルレンジに位置付けられるのが「JBL Quantum 650 WIRELESS」です。2.4GHz無線接続とBluetoothの両方に対応し、さらにUSB Type-Cケーブルによる有線接続にも対応する万能型。PCやPS5、モバイルデバイスなど、複数の機器をまたいでプレイするユーザーでも、一台で幅広くカバーできるのが大きな魅力です。

シリーズのフラッグシップとなるのが「JBL Quantum 950 WIRELESS」です。こちらも2.4GHz/Bluetoothによる無線接続に対応し、アクティブノイズキャンセリングやヘッドトラッキング対応の空間サウンドなどの機能を搭載しています。周囲の環境音を抑えつつ、ゲーム内の足音や銃声、スキルエフェクトなどを立体的に再現することで、競技的なタイトルでもシングルプレイヤー向けのタイトルでも強みを発揮しそうです。

また、着脱式バッテリーを2個同梱し、充電機能付きのベースステーションが付属する点も特徴的です。片方のバッテリーを使用している間にもう片方をベースステーションで充電しておくことで、長時間のゲームセッションでもバッテリー残量を気にせずプレイし続けられるよう配慮されています。
試用インプレッション


イベント現地ではメディア向けの試遊エリアに加えて、RaMuさん、倉持由香さん、FAV gamingのsako選手、もけ選手も登場。格ゲーやシューターなどを「JBL Quantum」シリーズ新モデルでプレイされていました。




筆者も「JBL Quantum 950 WIRELESS」と「JBL Quantum 650 WIRELESS」を試用し、まずは慣れ親しんだFPSで特によく使う装備を選びつつチェック。JBLクオリティの高品質なサウンドとイコライジングは特に印象的で、ゲームに忠実で自然な聞こえ方でありながら、リッチな音質を堪能できました。さまざまなゲームのために設定されたプリセットを選んで、さらに自分好みに調整できるところも魅力です。

プリセットは幅広く、ゲームタイトル向けのもの以外にも「BASS BOOST(低音強調)」「CINEMATIC(映画鑑賞用)」などを取り揃えています。かねてからJBLのオーディオ機器を使用してきた筆者としては、「対人戦で勝てるサウンド」だけでなく「シングルプレイヤーで没入するためのサウンド」も高い満足度で体感できることに嬉しさを感じました。

専用アプリ「JBL Quantum Engine」ではイコライザーとマイクのほか「空間サウンド」も設定でき、オンオフに加えてルームサイズ(空間の広さのシミュレート)やユーザーの頭部の直径を選択可能です。「空間サウンド」に関しては“横方向への広がり”が特に強く感じられ、周囲の効果音が分かりやすく伝わってくる実感がありました。
ただし、リスニング用途においては少し好みが分かれそうな“クセ”のある聞こえ方かもしれません。「ゲームだけでなく、映画やライブ演奏動画も大迫力で聞きたい!」という方は、実店舗等で実際に試してみることをおすすめします。とはいえカスタマイズの幅もあるため、対人ゲームにおける“自分にとっての好みの聞こえ方”を探している方は「JBL Quantum Engine」で正解に辿り着けるでしょう。

「JBL Quantum 950 WIRELESS」と「JBL Quantum 650 WIRELESS」はPS5など家庭用ゲーム機への無線接続をサポートしており、USBドングルを接続することで利用可能。事前にPCを使って「JBL Quantum Engine」で調整しておけば、家庭用ゲーム機でも同様の設定で自分好みのサウンドを味わえます。
製品概要
JBL Quantum 950 WIRELESS
タイプ: ハイブリッドノイズキャンセリング搭載 ワイヤレスオーバーイヤーゲーミングヘッドセット
接続: 2.4GHz/Bluetooth/USB Type-C/3.5mm
重量: 本体約398g/ベースステーション約173g
付属品:USB Type-C→AUXケーブル(1.5m)、USB Type-C→Cケーブル(1.5m)、着脱式ブームマイク、キャリブレーションマイク、風防フォーム、着脱式バッテリー×2
JBL Quantum 650 WIRELESS
タイプ: ハイブリッドノイズキャンセリング搭載 ワイヤレスオーバーイヤーゲーミングヘッドセット
2.4GHzワイヤレス/Bluetooth/USB Type-C
重量: 約332g
付属品:2.4GHz USBドングル、USB Type-C→Cケーブル(1.5m)、着脱式ブームマイク、風防フォーム、着脱式バッテリー×2
JBL Quantum 250
タイプ: 有線オーバーイヤーゲーミングヘッドセット
接続: 3.5mmミニジャック
重量: 約283g
付属品:AUXケーブル(1.5m)、着脱式ブームマイク、風防フォーム
いずれのモデルもユニットは「50mm径ダイナミックドライバー」を採用し、単一指向性の着脱式ブームマイクを搭載。周波数特性も全モデルで20Hz - 40kHzとしています。また、「Quantum 650 WIRELESS」と「Quantum 250」はブラック/ホワイトのカラーバリエーションを展開します。
「JBL Quantum」が送る3種の新モデルの発売日と価格については、後日告知される予定。詳細が気になる方は、「JBL Quantum」シリーズ公式サイトのアップデートに期待しましょう。
¥7,000
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)













