
WorldMapとWhisperGamesは、個人ゲーム開発者の畳部屋氏が手がけるPC(Steam)向けサンドボックスストラテジーRPG『歴史の終わり』の今後のアップデート計画を発表しました。
「英雄譚をなぞる」のでなく「歴史の観測」を楽しむゲーム目指す

本作は、中世風の世界を舞台としたサンドボックス型ストラテジーRPG。無名の浪人として世界を旅する中で、様々な思惑を持つ「意志あるNPC」とともにプレイヤーだけが体験できる独自の歴史を紡いでいきます。今回発表された計画はフルリリースに向けた包括的なもので、早期アクセス開始以降に寄せられたフィードバックを基に、ゲーム体験の核となる要素を段階的に改善していく方針だとのことです。

計画の中では畳部屋氏が実現したい本作のゲーム体験が「主人公の英雄譚ではなく「歴史の観測記録」としての体験」であると明示し、プレイヤーが勝ち続けることでなく、NPCの発言や行動、国や勢力の変遷の中にドラマが生まれ、そこに面白さを感じられるゲームを目指しているとしています。フルリリースまでのアップデートは、基本的にこの「歴史を観測する楽しさ」をより多くの方が体感できる状態に近づけることを目的に進められます。
NPCとの接点に更なる工夫を検討中

具体的な改善項目として、NPCの人生や国・勢力の変遷に触れ、ドラマとして感じやすくなるようプレイヤーとの接点を工夫することが挙げられています。単純に世界を征服しようと動いている最中でも、不意に世界の出来事やNPCの人生に目を向けたくなるような仕様や会話の工夫を検討中とのことです。

また、世界の出来事やNPCの人生をよりわかりやすく追えるUI設計や通知情報の見直しも進められます。プレイヤーやNPC同士の因果が絡み合い、世界に波紋が広がっていく様を読み取りやすくするため、状況によってはイベントやUI要素の追加も含めて検討されているそうです。

さらにユーザーの意見が多かったという、プレイヤーに与えるストレスの多いNPCの行動についても改善予定だとし、「臣下が何度も宣戦布告を提言してくる」「盟主から達成不可能に思える主命を下される」といったフィードバックに「プレイヤーとNPCの行動の対称性を保つことを大切にしているため、プレイヤーが理不尽な要求ができるのと同じようにNPCも同じ振る舞いができる」と説明。そのうえで現状を、面白さよりも不要なストレスが勝る状態にあると分析しています。
食糧や戦闘といったゲームシステムの柱は慎重に調整を予定

同様にフィードバックの多い食糧に関する要素については、ゲーム内の様々な要素において重要な役割を担っているだけに安易な緩和は遊び応えを損ねる可能性があるとの懸念を表明。「重要性は残しつつ、ストレスは軽くする」バランスを目指し、時間をかけて検証しながら調整していく方針を示しました。

続いて戦闘に関して、「アクションの楽しさ」よりも兵站や軍備、臣下の加勢、技術研究の差など「戦場外の戦略」が結果に現れるような設計を重視しているとしたうえで、現在の武将能力・軍備・兵站・技術研究などの要素の噛み合わせが調整不十分であるとも認識しているとのこと。ユーザーが楽しみ切れない状況にあるとして継続的に調整するとまとめました。
今後も月1でデベロッパーレターを発信予定

その他、世界崩壊度のコントロールに関するフィードバック強化、浪人・盗賊・商人などの立場での世界情勢への関与強化、UI・操作性の改善、チュートリアルの整備・拡充なども改善項目として挙げられています。また、コントローラー対応については、当初の計画と変わらずフルリリースでの提供を予定しています。


『歴史の終わり』は、PC(Steam)向けに早期アクセスを実施中。価格は2,800円となります。2月以降は毎月1回の頻度でデベロッパーレターを発信し、直近の改善内容や優先して取り組む内容等を発信するとのことです。













