2026年1月31日にPolden Publishingより、キプロスのディベロッパーPmdk23が手掛けた『フィッシュ・ハンターズ』が発売されました。今回はパブリッシャーからキーのご提供をいただきましたので、プレイレポートをお送りいたします。
釣りと銃。ゲーマーが好きな2大要素が合体!?
釣り。それ専門のゲームはもちろんのこと、農業ゲームからゾンビサバイバルに至るまで、さまざまなゲームに採用される要素です。もはやゲーマーのほとんどが釣りが好きだと言っても差し支えがないでしょう。
そして、ゲーマーというものは基本的には鉄砲をバンバン撃つのが大好き!ありとあらゆるゲームでハンドガンやライフルを振り回しているのですから、これはもう間違いがありません。
ということは、釣りとFPSを合体したら最強のゲームになるのでは?そんなまさかのゲームが『フィッシュ・ハンターズ』です。

このゲームでプレーヤーはまずは湖畔のキャンプへと釣りを行うためにやってきたところから始まります。緑と大きな滝が美しく、落ち着いた雰囲気のいい場所です。しかし根本から何かおかしいのがこのゲーム。チュートリアル通りにゲームを進めると、釣り竿と一緒にアサルトライフルを手に取るように促されます。不穏な雰囲気がバリバリです。
ですがご安心を。この銃はれっきとした釣りの道具なんです!まずこのゲームでは、釣り糸に垂らしてしばらくすると魚が食いつく表示があり、ボタンを押してフッキングに成功すると魚を引くミニゲームが開始されます。ここまではよくある釣りゲームです。

が、魚を釣り上げるとゲームは一変!なんと竿を振り上げると釣り上げた魚の数々が空中へと放り投げられます。
……なぜ?
ゲームの設定では、どうやら糸にはたくさんの釣り針が仕掛けられていて、それにかかった魚が一気に釣り上がっているそうです。が、そもそも釣り上げても普通は魚を打ち上げないのでもはや我々の世界とは常識が異なります。
そしてここからが真骨頂。この打ち上げた魚を銃で撃ちまくり、魚の息の根を止めると釣り成功です!1度の釣りで複数の魚を打ち上げられるので、その全てを撃ち殺せれば釣果は普通の釣りとは桁違いというわけです。

……いろいろツッコミ始めたらキリがないので、やめておきましょう。とにかくこのゲームは釣りと銃撃を強引に組み合わせ、お馬鹿なゲームに仕立てたゲームというわけです。
釣り上げた魚はお金になるので、このお金で釣具と銃器をアップグレードしてさらなる釣果を狙っていきます。釣り竿を強化すればさらなる大物が狙え、大物を仕留めるためには銃器のダメージ・発射レート・残弾数アップが重要というわけです。銃器はアサルトライフルのほかサブマシンガンやショットガン、スナイパーライフルなど実装されており、シチュエーション(?)に合わせた武器のチョイスも必要です。

『フィッシュ・ハンターズ』は4人までのオンラインマルチプレイにも対応しており、打ち上がった魚をフレンドに撃ってもらうといった協力プレイも可能です。お金は共有ではなく全員にそれぞれ入るので協力しての釣りは得しかありません。
また、本作は魚の獲得数が一定を超えるとボスフィッシュが出現するレイドバトルが発生します。1人でこれを倒そうと思うとアップデートがかなり必要で大変ですが、仲間と力を合わせればボスのとんでもない体力も突破しやすい。仲間とともに釣りに挑戦して、釣果を拡大させていきましょう。

そして、プレイの目玉となるのが30分に1回発生するクレイジーディスコモードです。
空にとてつもなく巨大なミラーボールが登場してイケイケなオリジナル曲が流れはじめ、湖の魚たちがブチ上がります。あまりのブチ上がりぶりに魚たちは釣っていないのに水面から勝手に飛び上がり始めるので、撃ち放題取り放題。曲の続く間は魚取り放題のボーナスモードというわけです。
余談ですが、桟橋にはスタンドマイクとカラオケ用の画面まで登場するので、一緒に歌うこともできます。魚を意識した歌詞になっていて、けっこう凝った作りです。
手分けしてクレイジーディスコを狩りまくれば、漁師もびっくりのとんでもない釣果をゲットできるでしょう。
釣りの完全自動化!コンセプトが崩壊するトンデモっぷり!
しかし、人間の欲望というものは底しれないものです。このゲームは新しい装備のアンロックやアップグレードにかなりのお金を要求してくるため、クレイジーディスコぐらいの儲けはすぐに消し飛んでしまいます。もっともっと儲けが欲しい!
そんなプレイヤーの欲望を叶えてくれるのがこのゲームで最も重要なアイテムであり、このゲームには存在してはいけなかったアイテムであるタレット、そしてノームです。

タレットはわかりやすく、打ち上げられた魚を自動で射撃してくれる設置物です。釣りエサなどのアイテムが買える各キャンプなどの固定の場所に設置できるタレットの他、価格は高いものの好きな場所に設置できるタレットも存在します。
そしてノームはなんと自動で魚釣りをしてくれるマシーンで、レア・エピックの稀少度の高い魚はほとんど釣り上げられないものの一定の間隔で魚を空へと打ち上げてくれます。

もうおわかりでしょう。このゲームはタレットとノームを合わせて設置することで釣りの完全自動化が可能なんです!
もちろん自分で釣ったほうがより稀少で高価な魚を釣り上げられる可能性が高いですし、自分で射撃したほうがよりたくさん魚を倒すことはできます。なので、装備アイテムのアップグレードにはちゃんと意味があります。ですが、どれだけがんばっても自分がアクションできる釣り場は1つだけ、フレンドがいたとしてもその人数までです。
しかし、タレットとノームは置けば置くだけ釣果を拡大可能。装備アイテムのアップグレードなんて進めるよりも、タレットとノームをたくさん買ったほうが断然いいわけです。しかも、弾薬や餌の補充すら必要ないため、プレイヤーの手間は一切必要ありません。アップグレードもタレットの攻撃能力アップに注いだほうがよほど費用対効果があります。
そう。ここまで来てしまうと、釣りをやる理由は完全に霧散してしまうのです。釣りと銃を合体させた結果、なんと最終的にクリッカー・インクリメンタル系ゲームへと変貌し、釣りをする意味が完全に消えてしまうのが『フィッシュ・ハンターズ』なんです。もう何がなんだかわかりません。

このゲームは最初の森に加えて雪山と南国の島と3つのエリアが実装されており、先のエリアに進むごとにコモン魚の価格が高まります。なので最終的には最後のエリアに大量にノームとタレットを設置し、ひたすら魚を取り続けるゲームになります。だってそれが一番お金を稼げるから。お金をよりスピーディに稼ぎたいなら、大量に打ち上がる魚に向かって無心でショットガンを打ち続けるのがベターでしょう。ただ、これは釣りというよりクリッカー系ゲームで無心にクリックしているアレと代わりありません。エイミングとか、そういうの一切必要ないですしね。
釣りゲーで鉄砲を撃って魚を取るというバカゲーのはずなのに、果たしてこれで本当にいいのかどうか?筆者には分かりません。
コンセプトすらも破壊するバカバカしさを楽しもう。

ゲームのコンセプトは途中から完全崩壊してしまいますし、かなりバグは多いですし、なんならちゃんと実装できていない要素もいくつか見受けられます。ちょっと勇み足のリリースすぎるゲームです。一発ネタに全てを賭けすぎている。あと、プレイヤーレベルや装備のアンロックなどの進捗がホストのセーブデータ準拠となり、他のルームやセーブに持ち越せないのも惜しいところで、マルチプレイゲームのリプレイ性を損なっているようにも感じます。

ただ、ゲームコンセプトすら破壊するレベルのバカバカしさはそれはそれで笑えます。それに、どんどん増えていく数字というのはやはり楽しいものです。1人で遊んで3時間程度、人数が増えれば効率が倍々になるのでさらに短い時間でゲームコンテンツを全て味わい尽くせます。サクッとお馬鹿な雰囲気を味わえるゲームと考えれば楽しいゲームです。くりかえし遊ぶゲームじゃないので、リプレイ性が損なわれていても一応許せます。
お友だちと一晩サクッと騒ぎたいなら、このゲームをぜひ遊んでみてください。釣りと銃というアンミスマッチ、そしていつしかゲームコンセプトが自動化で完全に破壊されるところなど、このゲームならではのバカバカしさが楽しめます。











