アトラクチャーは、進化シミュレーター『ANLIFE: Motion-Learning Life Evolution』を、PC(Steam)向けに2026年2月12日リリースしました。
本作は、物理演算でぎこちなく動くブロック生命体たちの進化シミュレーター作品。プレイヤーは生命体に餌を与えて、繁殖や突然変異を促しながら世代交代していく姿を見守っていきます。神の立場として助けるだけでなく、隕石を降らせるといった行動も可能で、自分の意志で世界の姿を変えることもできます。

同社代表の中村政義氏は2009年に開発した『anlife』が話題となり、2018年に中村氏が新たに作り上げたシミュレーターのゾンビについて、NHKの番組内で宮崎駿氏が厳しいコメントをしたことでも話題になりました。同シミュレータは別のコンセプトとしてドワンゴと再開発して『ARTILIFE』としてリリースされています(2019年にサービス終了)。
『ANLIFE: Motion-Learning Life Evolution』は、2023年に“原点に回帰する”というコンセプトで開発がスタートした作品です。本稿では、可愛いブロック生命体たちと共にゲームの魅力をお伝えしていきます!
エサを用意して観察しよう
本作のルールは生命を生み出し、エサを与え、成り行きを見守るというとてもシンプルなものです。ゲーム開始時はチュートリアルとして、世界に最初の生命体を生み出すことから始まります。生み出された「ブロック生命体」は、頭と移動用の足を持った3ブロックで構成されています。
もちろん生命体はエネルギーを摂取しないと死んでしまうので、次は世界にエサを配置しましょう。彼らは生み出された時点から自分の意思で動き始め、エサを配置すると頑張って歩き出してエサを食べようとします。この移動方法も自分達で学習し、やがて少しずつ上手に移動できるようになります。



生命体がエサを食べていくことで「創造ポイント」を獲得できます。このポイントを使用することで世界に干渉するためのスキルや配置できるエサ、生命体の種類も増えていきます。最初にアンロックできるのは「繁殖エサ」、次は「突然変異エサ」で、ここから生命体の進化と繁殖が始まっていくのです。
「繁殖エサ」は文字通り生命体の繁殖を促すもので、親と同じようなブロックの個体が生まれやすいもの。「突然変異エサ」は親と異なるブロックを持つ子供が生まれやすくなるもので、足の数が増えたり、より長い(ブロック数の多い)足が生えたりします。もちろんブロックの変化で移動能力なども変化していきます。




スキルツリーの大きな目的として、前提スキルを解放して惑星サイズを大きくするというものがあります。惑星が大きくなれば配置できるエサのスペースも増え、生命体の進化もより促されます。



生命は海へ、やがて空へ
惑星レベルをアップしていくことで、やがて「水中エサ」もアンロックされます。水中で生まれた生命体も繁殖・突然変異を繰り返していくことで進化し、より効率的な動きができるようになります。なお、水は地形ツールで地面を掘り下げることで広く、深く作りあげることもできます。
さらに惑星レベルを上げれば「空中エサ」もアンロックされ、これを水中の生命体に食べさせることで、惑星内に空を飛ぶ生命も誕生します。この頃になると生命体の構成ブロックも種類が増え、単純な四角いブロックだけでなく、バネのような関節や浮力を持った生命体も作り上げられます。




ただし新しい環境で生まれた生命体は能力も乏しく、特に突然変異などを経て生まれたことで満足に動けない種が出てくることも。対処手段としてゲーム内では生命体をトレーニングさせることが可能で、専用の空間でエサを食べさせることで歩行能力をアップすることもできます。
ゲームを続けていくと、基本的に生命体はブロック数がどんどん増えていくように進化していきます。当然ながらブロック数が多いほうが移動性能は高くなる傾向で、空を飛ぶ生き物では顕著です。もちろん歪な進化をしてしまう可能性もあるので、一概には言えませんが……後半になると意図的にバランスの悪い生命体も生み出せます。




環境構築は自由。破壊的干渉だってできる
本作の楽しみ方は幅広く、積極的にエサを食べさせてよりブロックの多い生命体を生み出したり、すべてを成り行きに任せることもできます。スキルツリーの中には、範囲内に自動的にエサを生成するアーティファクトもあり、完成すればほぼ全自動で惑星を見守ることも可能です。
また、スキルツリーの中には生命体の特性を大きく変えるオプション機能もあります。HP減少速度とエサの感知範囲といった生存に関わるもの、繁殖を始める年齢や突然変異の発生率などを調整可能で、ある程度は惑星の方向性を定めることもできます。さらに、後半になればゲーム速度も変更できるようになります。



もちろん神であるプレイヤーが直接世界に干渉することもできます。プレイヤーは初期スキルで石を投げて生命体にダメージを与えられるのですが、生命体を殺せば「破壊ポイント」を獲得し、破壊スキルツリーをアンロックできるようになります。このツリーでは火災や隕石などの災害だけでなく、生命体を捕食する肉食生物も生み出せます。
生態系などの概念がなく、わかりやすい進化シミュレーターとして作られている本作では、プレイヤーが思うままに世界の姿を変えられます。その環境の中で生命体は繁殖し、より複雑な個体を生み出していきます。スキルツリーと惑星レベルという目標を達成していく中で、ゲームの面白さをしっかり学べるゲームデザインです。




なお、お気に入りの生命体に名前をつけたり、保管することもできます。惑星のデータとして年齢や生んだ数、ブロック数などの数値がトップの生命体を確認する事もできるので、彼らを捕まえてより優れた生命体を求めるのも1つの遊び方ですね!



『ANLIFE: Motion-Learning Life Evolution』は、進化シミュレーターとしてシンプルでわかりやすい作品です。地上・水・空という3つの環境で生み出された生命体は、3種類のエサを与えるだけで独自の進化を行っていきます。プレイヤーが積極的に介入もできるので、色々な遊び方が楽しめます。
序盤は惑星レベルを上げるために少し忙しいですが、ゲームを進めていくことで完全なる観察の環境を整えることもできます。観察に適した情報も閲覧しやすく、なによりこの惑星で生まれた生命体の系統図が常に表示されているのも面白い要素です。


ただし、ジャンルとしての特性上、遊んでいる内にどうしても動作が重くなってしまいます。特にゲームスピードアップ機能は使用時に警告が出るほどPC環境によっては負荷がかかるため注意しましょう。
とにかく懸命に動きエサを求めるブロック生命体は可愛い!音楽や効果音もリラックスできるものなので、まったりと惑星を見守るのもオススメです。開発ではコミュニティからの意見を元に、今後の開発タスクリストも公開しています。今後のアップデートも楽しみです。













