
1996年に登場し、以降カプコンを代表するシリーズ作品となった『バイオハザード』。2026年2月27日に最新作となる『バイオハザード レクイエム』も発売が決まっています。

自社製ゲームエンジンであるREエンジンの進化もあり、最初の使用作品となった『バイオハザード7』以降アップデートでリアルタイムレイトレーシングも実装されたほか、『バイオハザード』以外のカプコン作品でも素晴らしいパフォーマンスとクオリティを実現しています。
しかし、同エンジンのAAAタイトルでもある『モンスターハンターワイルズ』での必要スペックが高かったこともあって、本作品のパフォーマンスも気になるユーザーは多いでしょう。本記事では、ハイパフォーマンスPC(※本記事執筆時点)を使用し、『バイオハザード レクイエム』のグラフィックパフォーマンスやPCでの最適化状況を検証します。

なお、本記事の制作にあたってNVIDIAおよびカプコンより製品版相当のSteamキーの提供を受けています。内容はローンチ先行体験の内容となり、ドライバも執筆段階最新バージョンである591.86(Game Readyドライバ)を使用しての検証となっています。
現行最高のグラフィック負荷

『バイオハザード レクイエム』は「おすすめ」の推奨スペックでも「NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER」となっていますが、今回の検証負荷を見ての判断で言えば推奨スペック相当の性能ではレイトレーシングも……となると、やや厳しいのではと思います。
CPU:AMD Ryzen 9 9950X
メモリ:Micron DDR5-5600 128GB (32GB*4枚) ※1
マザーボード:ASUS TUF Gaming B850-PLUS WIFI
ディスプレイ:ROG Strix XG32UQ(4K UHD (3840 x 2160)@160Hz)※2
GPU:NVIDIA GeForce RTX 5090 32GB
※1 DDR5の仕様により周波数が若干下がっています。
※2 オーバークロックを使用せず144Hzに固定し、かつG-Syncを使用しています。
今回の検証に使ったPCスペックは上記のとおり。グラフィック検証にあたり、解像度/プリセット/グラフィック/レイトレーシングの品質以外は下記設定としました。
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レイトレーシングを使用しないなら結構余裕アリ

最初はレイトレーシングを使用せず、冒頭からホテルへ入るまでのシーンで負荷計測を行います(上記画像はレイトレーシングなしの4K最高設定)。冒頭シーンの雨が降る高架下のシーンはレイトレーシングの効果が分かりやすいだけでなく、レイトレーシングを使用していなくても負荷が強めで、FPSを計測するにはうってつけのシーンとなっています。

とはいえプリセットは品質が2つに分かれており、解像度別に細かく検証する時間がなかったので上記設定は両方のプリセットを同時に変更して計測しています。4Kのみ描画品質を最高設定にして光と影の品質を個別に検証しておりますのでご了承ください。
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RTX 5090を使用しているということもあり、気になる結果は4Kでも100FPSを越えています。解像度を下げれば余裕と言えるほどのFPSを叩き出しており、こちらは最適化がなされていると言ってもいい結果でしょう。この結果を見る限り、推奨スペックで60FPSを出すのであれば解像度などを調整すれば問題ないのではないでしょうか。

画像で比較すればネオンサイン周りと小物オブジェクトで差がでますが、中設定以上では全体的に大きく差が分かりにくいのが進化を感じます。光と影の設定の変動では大きく目立ったFPSへの影響は無いものの、最低FPSにバラつきがあるのがやや気になるところでしょうか。どちらにせよ調整するのであれば描画品質をメインに調整した方がいいのかもしれません。
リアルタイムレイトレーシングの負荷は応相談

本格的にリアルタイムレイトレーシングの負荷を検証しましょう。上記画像は本作品の目玉であるパストレーシングを使用し、全最高設定かつDLSSもネイティブ解像度のDLAAを使用したスクリーンショットとなっています。光源がシミュレーションされるため手前の女性の顔に影がかかっていたり、水たまりには奥の看板周りの風景が反射して映っています。レイトレーシング/パストレーシングの画面へのわかりやすい効果といえるでしょう。
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左がレイトレーシング(高)/右がパストレーシング(DLAA)
本来レイトレーシングでは画面内とカメラからの光源をシミュレーションするのですが、パストレーシングでは画面外も含めた光の影響をシミュレーションするため、警官の帽子とジャケット、主人公グレースの顔の影、髪の毛の反射の変化が自然になっています。
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左がレイトレーシング(高)/右がパストレーシング(DLAA)
上記で分かりづらい方でもこちらなら一目瞭然かと。レイトレーシングでは画面手前に止まっている車のブレーキランプの反射を受けていませんが、パストレーシングではブレーキランプの反射を受けています。
4K/パストレーシングで最大144fpsの動作を4K/60fpsに変換してOBSで録画しています。

画面への映像効果は凄まじく、スクリーンショットだけでも映画のワンシーンレベルのインパクトがあるのですが、それ以上にPCに対しての負荷も高く上記結果を見ても現行の個人用途では最強と言えるRTX 5090でも上記結果となっています。パストレーシング機能を使う場合は負荷の関係上DLSSの使用が強制となるため、パストレーシングのみDLSS(超解像度補正)のクオリティ別で計測を行っています。

DLSSのクオリティを調整すれば負荷もある程度マシにはなるのですが、DLSSにもデメリットがあり、細かすぎるオブジェクトに対してはボヤけたり、絵があきらかに劣化するのが目に見える場面が出てきます(上記画像は自動を含まず)。
RTX 5090を使用しても4K環境では100FPSを越えないため、最大限の画質で楽しむという選択肢を取るのであれば、よほどのスペックでない限り1080p/2Kで調整を行う方が良いかもしれません。RTX 5090環境でも1080pでクオリティ(DLSS)を選択して平均80FPSではありますが......
DLSSがどういったことをしているのかなどの説明については詳しい過去記事があるのでそちらをご参照ください。
シングルゲームだからこそフレーム生成を選択する理由が生まれる

GeForce RTX 40シリーズ以降ではフレーム生成機能を使用することができるので、「マルチフレーム生成が与える影響」も検証しました(単純なフレーム生成のみであればGeForce RTX 40シリーズでも使用可能です)。

生成フレーム数を増加させる際の弱点は「入力遅延」が発生してしまうことですが、マルチプレイのようにシビアな反射神経を求められないシングルプレイゲームであればフレーム生成を選ぶ理由は生まれます。

本シリーズもある程度反射神経が必要といえど、筆者がプレイしている限りにはあまり支障を感じていません。むしろグラフィックとのバーターと考えるのであればフレーム生成でスムーズに動いているように見える方が圧倒的にメリットと考えます。
PCスペックとドツキ合え!許す限りの高画質を目指せ!

現状のPCパーツの状況を考えれば、要求スペックラインを満たすのはやや大変かもしれませんが、スペックが許す限りの高画質を目指す価値はあります。

筆者は過去にリアルタイムレイトレーシングを使用したゲームをそこまでプレイしていなかったこともあってか、その効果をあまり体感できていなかったのですが、本作品での視覚効果には感動すら覚えています。できる限り、スペックの最高点を目指してみてください。
『バイオハザード レクイエム』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ2向けに2026年2月27日発売予定です。






















