2026年3月20日から3月21日にかけて、東京・高円寺にてインディーゲームイベント「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026」が開催されました。本記事では、2人の兄弟で構成されるピコリンネソフトが手がける『ディスクリーチャーズWORLD』の試遊レポートと開発者インタビューをお届けします。
収集と戦略が光るバトル&育成

本作は、フリーゲームとして2016年にリリースされた『ディスクリーチャーズ』のリメイク作品です。
舞台は、不思議な生き物「クリーチャー」たちが人間と共に共存するノスタルジックな空気感に包まれた世界。プレイヤーは、この世界でクリーチャーを管理・育成する専門家「ディスクリーチャー」を目指す若者となり、広大なフィールドへと足を踏み出します。
最初の相棒を選び、キーアイテムとなるディスクにクリーチャーの情報を集める冒険の旅が始まります。単なる戦いの道具としてではなく共に成長するパートナーとしての絆を深めていくことで、世界の成り立ちやクリーチャーたちの秘密に迫りましょう。


今回はイベント限定の「コレクションモード」を試遊。時間内に3つのエリアを探索し、何匹のクリーチャーを仲間にできるかというタイムアタック方式となっています。
キャラクターの細かい挙動や冒険心をくすぐるフィールドの陰影に至るまで、細部にわたるグラフィックはレトロゲームファンならずとも思わず目を奪われるでしょう。現代の技術を活かしつつもあえてGBA時代の名作を彷彿とさせるような、鮮やかで温かみのあるドット絵で描かれています。


バトルシステムは、最大3対3のコマンド選択式でターン制となっています。ターンごとに溜まるチーム共用の「マナ」を消費することで命中率が上がる固有スキルを駆使した駆け引きは、見た目の可愛らしさに反して非常に歯ごたえがあります。ポジションを変更して防御力の高いクリーチャーを前に出せば、相手の攻撃を集中させることも可能です。敵の弱点を突くだけでなく、自分のチームのシナジーをどう発揮させるかが勝利のカギを握ります。



敵のHPがある程度削れたらディスク化できるチャンス!タイミングよくボタンを入力すると、ディスクにクリーチャーの情報が記録されて仲間として一緒に戦うことができます。中には低確率の個体もいるので、HPを削るなどして確率を上げましょう。



筆者は時間内に4体集めることができましたが、過去のイベントではさらに多く集めた猛者もいたとのこと。初心者には親しみやすく、やり込み派には底知れない深さを提供する、まさに育成RPGの王道を征くシステムに仕上がっています。

兄弟で作り続ける懐かしさと新しさの共存
ここからは、開発者のサット氏へのインタビューをお届けします。
――開発に至るまでの経緯を教えてください。
サット氏:最初はフリーゲームとして作ったもののリメイク作品なんです。最初は日本で出したんですけれども、その後それをローカライズして海外向けに出すことにしました。ただ、僕がゲームを出したのが人生初めてでちょっと至らなかった点も多かったので、気に入っていただく方も多かったんですけど、今だったらもう少し良くできるかなと思ってリメイクすることになりました。
元々は昔のゲームボーイみたいなグラフィックで作っていました。せっかくリメイクするならってことで、ゲームボーイアドバンスとかみたいなグラフィックに変更して作っています。
――特にこだわっているポイントはありますか?
サット氏:300種類以上のクリーチャーがそれぞれ戦闘中に動いたり、ダメージを受けたときにリアクションをとったりみたいな、ドタバタ感は見ていただきたいです。
――お一人で制作されているのでしょうか?
サット氏:全て兄弟二人で作っています。前作が僕一人で作った作品だったのですが、今作は基本的にキャラクターとかは僕が作って、マップとか戦闘時のエフェクトといった無機質なものは弟が作ってくれてます。
――どんなユーザーにプレイしていただきたいですか?
サット氏:あまりゲームボーイアドバンスとかを触ってこなかった若い世代の方にも、それこそイベントで小学生くらいのお子さんとかもやってくださることがあるんですが、そういう方たちってドットのゲームをあまりやったことがないとは思うんです。(本作は)できれば性別とか年齢とかにこだわらずに、いわゆる全年齢向けのゲームとして色々な方にやっていただきたいです。
――ありがとうございました!
普段は兄弟それぞれ作るジャンルが異なるため、珍しい2人体制での作品となったともいう『ディスクリーチャーズWORLD』はPC(Steam)にて2027年に発売予定。現在デモ版を配信中です。













