荒廃世界でおもちゃのピエロが楽器を武器に大冒険!オーケストラがモチーフのローグ×リズムACT『Alpha Nomos』【デモ版プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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荒廃世界でおもちゃのピエロが楽器を武器に大冒険!オーケストラがモチーフのローグ×リズムACT『Alpha Nomos』【デモ版プレイレポ】

剣に変形するサックスなど、楽器を模した武器のビジュアルが光る一作。反射神経よりリズム感がものをいうアクションと、ポップなビジュアルで描かれる退廃的な世界観が印象的です。

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荒廃世界でおもちゃのピエロが楽器を武器に大冒険!オーケストラがモチーフのローグ×リズムACT『Alpha Nomos』【デモ版プレイレポ】
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RibCage Gamesが手がけるリズムアクションゲーム『Alpha Nomos』は、現在PC向け(Steam)にデモ版が公開されています。

リズムゲームといえば、ノリノリなロックやポップでかわいい楽曲をイメージしがちですが、本作が扱うのはオーケストラ風の音楽。楽器を模した武器で戦うというコンセプトも含め、ひと味違った体験が味わえます。

いわゆる「リズムに合わせて戦うゲーム」なのですが、実際に触ってみるとそれだけでは語りきれない手応えや独自性がありました。本稿では、簡単そうに見えてちょっとクセのある戦闘と、世界観を彩る優れたビジュアル表現が印象的な本作をご紹介します。

楽器を武器に、リズムを味方に!壊れた世界を救うため、ビートを刻んでコンボをつなげ

何らかの脅威により荒廃した世界で、おもちゃのピエロであるチェロが凶暴なパペットたちと戦いながら、すべてを支配する“音楽”の謎に迫り、世界を救う――というのが『Alpha Nomos』のストーリーです。

舞台はいわゆるポストアポカリプス的な世界で、ゲームのステージとなる深い森の中には朽ちたピアノやオーディオが点在しています。鬱蒼とした森はどこか薄暗く、人の気配が消えて久しいことを感じさせる退廃的な雰囲気。ですが、登場するのはパペットやテディベア、ナットクラッカーなどのポップでカラフルな“おもちゃ”たち。主人公のチェロもキュートなデザインのトイクラウンです。この「荒廃した世界観」と「ポップなキャラクター」の対比がかなり良くて、アクションパートを体験する前からしっかり惹きつけられます。

Hi-Fi-RushBPM: BULLETS PER MINUTEといったリズム要素のあるゲームからインスピレーションを受けて制作されたという本作は、リズムに合わせて「攻撃」や「回避」、時には「休符」を組み合わせることでコンボをつないで敵を倒していくリズムアクションゲームです。

本作は「楽曲によってノーツのタイミングが変則的に変わる」スタイルではなく、基本的に一定のリズムでボタンを押せばコンボがつながる設計になっています。難しい操作や難解な譜面がなく、簡単な操作で敵をなぎ倒す爽快感が味わえるため、リズムゲームに馴染みがない人でもとっつきやすい印象です。

さらに音楽ゲームとして特徴的なのが、背景やオブジェクトのデザインの随所に音楽を感じさせる演出が施されていることです。BGMに合わせて躍動する植物、朽ちたラジカセやピアノがビートに合わせて鼓動するように揺れる演出など、世界そのものがリズムを刻んでいるような感覚を生み出すアートワークは秀逸です。

ちなみに、ゲームタイトルの『Alpha Nomos』は、「Nomos Alpha」というチェロ独奏曲に由来しているのではないかと思われます。主人公の名前もチェロですし。なお、このチェロですが、男の子か女の子かどっちだろうな~、おもちゃのピエロだし性別の設定はないのかもしれないな、と思い調べてみたら、ゲームの公式Xで「She」と記載されていました。女の子とわかると、ヤンチャな表情がさらにかわいく見えますね。

オーケストラをモチーフにしている点は大きな特徴ですが、さらに「楽器を武器にして戦う」という点も特筆すべき魅力です。

デモ版で使えるのは、サックスを模した剣。見た目もさることながら、発想がもう独自性にあふれており、なおかつおしゃれです。トレーラーでは木琴のような武器も確認でき、攻撃の際のSEも楽器に合わせたものになっています。製品版では様々な武器が登場するとのことですが、サックスや木琴、そして主人公の名前がチェロであることからも、本作はオーケストラをテーマにしていると考えられるため、後に登場する武器もバイオリンやティンパニーなど他ではあまり見られないユニークなデザインやプレイ体験が期待できます。

ルールや操作はシンプルでとっつきやすい一方で、実際に遊んでみると「思ってたより難しいな……」と感じる場面も多く、かわいい見た目でありながら手応えのあるゲームに仕上がっています。

特に回避が難しい……。敵が攻撃を繰り出す際、その予兆と範囲が赤く光って表示されるという親切設計なのですが、重要なのは“ちゃんとリズムに合っているか”。そのため、赤い表示につられて反射的に回避ボタンを押してしまうとタイミングがズレてしまい、コンボが切れてしまいます。アクションゲームにおいて反射神経がアダになるという点は非常に斬新です。

敵に囲まれまくると赤い警告表示で足元が染まってしまうので、感覚だけで回避のタイミングをはかるのがけっこう厳しい。そんな時に頼りになるのが、コマンド入力のタイミングをアシストしてくれるインジケーターの存在です。

白いノーツが攻撃、赤いノーツが回避というように、それぞれのジャストタイミングを視覚的に表示してくれます。敵の攻撃も多種多様なので、戦闘が熾烈を極めてくるとこのインジケーターのサポートがなくてはならなくなってくるのですが、ノーツの間隔が狭くて若干見づらさを覚えたので、個人的にはノーツスピードを変更できる設定があったら嬉しいな~というところ。

リズムを示すインジケーターは複数の種類から選択可能。位置も調整できるので、自分に合ったデザインにカスタマイズできたりと、UIまわりはとても親切な印象を受けました。

タイミングを多少外してもボタン入力自体は受け付けられるため、コンボの継続にこだわらなければ、攻撃ボタンを連打しつつヒットアンドアウェイ戦法でしのぐことも可能です。こうした設計により、本作はデフォルメの効いたポップなビジュアルと遊びごたえを両立しつつ、シビアすぎない遊びやすさも実現しています。

おしゃれなビジュアルと演出が支えるローグライトのリプレイ性

本作はローグライト要素も備えています。短いダンジョンを進んでいくと、道中でルートが2つに分岐し、それぞれに得られる報酬(強化アイテム)が提示されています。プレイヤーは好きなルートを選択して進行し、敵を倒してアイテムを入手しながら、少しずつ自身を強化していく流れです。

プレイ中には体力やスキル、武器のグレードアップといった強化アイテムを入手できるほか、敵の撃破後にドロップする金貨を使って強化アイテムと交換することができるショップのような施設も。

スキルには「Reverb」や「Delay」といった音楽に関連する用語が使われており、テーマとの一体感も感じられます。

体力が尽きるとそれまでに得たアイテムはすべて失われますが、一部には周回をまたいで引き継がれる特別なアイテムも存在します。これを集めることで新たなコンボ技が解放され、戦い方の幅が広がっていくという仕様。これらは通常のコンボとは異なり、チェロの攻撃アクションや、その際に鳴り響く音も特別な演出に変化します。周回を重ねて専用のアイテムを集めることで新たな要素が開放されていくため、繰り返しプレイするモチベーションにもつながっています。

デモ版から感じるポテンシャルと今後への期待

Alpha Nomos』は、リズムに乗ってコンボをつなぐ爽快感と少しクセのある手応え、そして魅力的なキャラクターたちとダークな雰囲気の世界観とのギャップが印象に残るリズムアクションゲームです。

デモ版はコンセプトや戦闘システム、ローグライト要素のお披露目といった内容になっており、ストーリーについては謎に包まれたまま。チェロの仲間はどこへ行ってしまったのか、この世界を支配する“音楽”とはどういった力なのか。そして、チェロはどのようにしてこの世界を救うのか――

現時点では日本語には対応していませんが、操作自体は直感的で、一度理解してしまえば大きな支障は感じませんでした。英語スキルが中学生レベルの筆者でも、ちょこっと翻訳アプリの力を借りれば十分に楽しめる設計になっており、「音楽に国境はない」という言葉が自然と頭をよぎります。とはいえ、ぜひ日本語対応にも期待したいところです。

また、最近ではユーザーの意見を反映したアップデートも行われており、開発の意欲的な姿勢も感じられます。ここからさらにブラッシュアップされていくであろうプレイ体験はもちろん、謎に包まれたストーリー展開や、すでに魅力的なアートワークなど、フルで遊べる製品版が非常に楽しみになるデモ版でした。


Alpha Nomos』はPC向け(Steam)にて2026第3四半期リリース予定。現在はデモ版が公開中です。

ライター:難波,編集:みお

ライター/ゲームと映画と小説と移動と格闘技と犬が好きな兼業ライター 難波

雪山のペンションで殺人事件に巻き込まれたり、きらめき高校で青春を謳歌したり、時を渡る翼で時代を駆け星の未来を救った経験を経て、現在はしがない会社員。主にRPGとADV、ホラゲーとギャルゲーが好きで、郷愁と可能性に満ちたドット絵のゲームに目がない。すてきなゲームを世に生み出してくれる作り手への感謝とリスペクトを原動力に文章を書いています。棺桶に入れてほしいゲームは『FF15』。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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