『Escape from Tarkov(以下、タルコフ)』のクリエイター、ニキータ・ブヤノフ氏が海外メディアGamesBeatの独占インタビューに応じ、新作『Fragmentary Order』の詳細を明らかにしました。
「カジュアル層向けではない」独自路線を追求
ニキータ氏はインタビューの中で、近年の脱出シュータージャンルの隆盛に触れつつ、本作をあえて「戦闘シミュレーター」と定義。脱出のメカニクスは備えているものの、それは主目的ではなく、あくまでリアリズムを追求した戦闘体験の一部であるとしています。

特に『ARC Raiders』のような先行作品を「カジュアルな人々向けの脱出シューター」と評した上で、「それは我々の選択肢にはない」と断言。模倣し合う近年のトレンドとは一線を画し、「最も苦痛で、最も挑戦的で、かつ最も報われる体験」を提供することを目指すとしています。
ニキータ氏は以前にも、自身のXで本作について「なぜそれが脱出シューターだと思ったの?」などと発言。しかし「タルコフでやったように、このジャンルに何かを加えたい」とも述べており、これまでの発言からすると脱出要素は含まれるものの、新たなシューターになるであろうことがわかります。
10年の『タルコフ』開発を経て、新たな挑戦へ
本作は、『タルコフ』を手掛けるBattlestate Gamesではなく、ニキータ氏が新たに設立した「Rant Gaming Studios」によって開発されています。
約130名のスタッフのうち98%が新規採用されたチームであり、エンジンにはUnreal Engineを採用。これにより、Unityを使用している『タルコフ』よりも高度で美しいビジュアルを実現しているとのことです。

ニキータ氏は、10年以上一つのプロジェクト(『タルコフ』)に携わってきたことへの疲労感から「新しいものを作る必要があった」と動機を説明しています。
また、本作の開発は『タルコフ』よりも2~3倍のスピードで進めることを目標としており、現在はクローズドアルファテストに向けた準備段階にあるとのこと。
現代から地続きの「ハードSF」として
また、インタビューでは、ゲームプレイの一部詳細などについても明かしています。
本作の舞台は、公式設定では西暦2251年とされています。ニキータ氏はこれを「現代の出来事から延長線上に位置する、今後200年ほどの間に起こり得るハードSF」と説明しています。同氏は、自身のXでもハードSFを作りたいと夢見ていたことを明かしていました。

AI組織「Core」による秩序が崩壊し始めた未来が描かれ、プレイヤーが対峙するのはエイリアンではなく、クローンやドローンを操る他の人間。マップサイズは『タルコフ』の4~5倍に達し、車両の導入や、場所によって異なる重力、電磁波などの環境要因もゲームプレイに大きな影響を与えるとしています。
またしても「万人受けするゲームを作るつもりはない」と語るニキータ氏。本作では、自身が本当にプレイしたい、過酷でリアルな未来の戦場を具現化することに心血を注いでいるようです。
『Fragmentary Order』の対応プラットフォームや発売時期は現時点で詳細不明。最新情報は公式サイトおよび公式SNSを通じて順次公開される予定です。









