「ストーリー面では、「かいけつゾロリ」やアメリカのカートゥーンから多大な影響を受けた」探し物ゲーム『Lost and Found Co.』【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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「ストーリー面では、「かいけつゾロリ」やアメリカのカートゥーンから多大な影響を受けた」探し物ゲーム『Lost and Found Co.』【開発者インタビュー】

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Bit Egg開発、PC/Mac向けに3月6日にリリースされた探し物ゲーム『Lost and Found Co.』開発者へのミニインタビューをお届けします。

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「ストーリー面では、「かいけつゾロリ」やアメリカのカートゥーンから多大な影響を受けた」探し物ゲーム『Lost and Found Co.』【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Bit Egg開発、PC/Mac向けに3月6日にリリースされた探し物ゲーム『Lost and Found Co.』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、カラフルかつ緻密に描かれたアニメーションする世界で探し物を見つけ出すカジュアルゲーム。物探しを手伝う会社のインターン生として働くキャンペーンモードが用意されており、難易度の高いチャレンジステージなどを含む数十に及ぶステージで物探しを楽しむことができます。記事執筆時点では日本語未対応。

『Lost and Found Co.』は、2,000円(5月3日までは10%オフの1,800円)で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Natこんにちは、Natachanan Lumpikanonです。Natと呼んでください。『Lost and Found Co.』のゲームディレクターを務めています。

お気に入りのゲームを1つ選ぶのはいつも難しいのですが、あえて挙げるなら『ゼルダの伝説 風のタクト』ですね。私がゲーム開発の道を志すきっかけとなった、心からインスピレーションを与えてくれた作品です。

――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?

Nat気になるところかもしれませんが、実は私たち開発チームは「探し物ゲーム」をそれほど熱心に遊ぶ方ではありません。むしろ、自分たちにこう問いかけたのです。「もし、探し物ゲームに自分たちが大好きなものを詰め込んだら、どんな姿になるだろう?」と。その問いこそが本作のデザインの核となり、可愛らしく緻密なステージ、一風変わったインタラクション、そして誰もが共感できるストーリーの断片…それらが遊び心たっぷりに混ざり合った今の形が出来上がりました。

本作一番の特徴は、細部への並々ならぬこだわりです。各ステージには数々の「発見」が詰め込まれており、繰り返し遊んでも新しい何かを見つけることができるのです。ちょっとした仕掛けがあまりにたくさんあるので、私たちはそれらを表現するために「Pokeable(ポカブル/つつき甲斐がある)」という独自の言葉まで作ってしまいました。

プレイヤーはあちこちを「つつき」回し、あらゆる場所をクリックして「驚き」を見つけるのが大好きですが、このアイデアは開発中にプレイヤーの皆さんが本作に触れる様子を観察していたことから生まれました。

また、本作は誰かとシェアするのが楽しいゲームでもあります。友達と一緒にプレイして、「あそこを見て!」と指を差したり、一緒に笑ったり、自然と社交的な体験になる…それが私たちが築き上げた世界にさらなる魅力を加えてくれるのです。

――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?

Nat本作は、「ウォーリーをさがせ!」のような絵本からインスピレーションを得ています。ストーリー面では、「ドラえもん」や「かいけつゾロリ」、「ムーミン』といった子供向けアニメ、さらには「ルーニー・テューンズ」、「トムとジェリー」、「おくびょうなカーレッジくん」といったアメリカのカートゥーン作品から多大な影響を受けました。タイで育った私にとって、これらはすべて身近な存在だったのです。シンプルでわかりやすいものの、気持ちとユーモアがたっぷりと詰まっている…それこそが、私たちのストーリーで表現したかった絶妙なバランスなのです。

ゲームプレイの面では、開発チームメンバーの多くが任天堂の作品や、PS2から3DSにかけての時代のゲームに影響を受けてきました。あの時代のゲーム体験が、私たちの考える「楽しいインタラクション」の原形を作ったと言えます。

ただ、本作独特の「クセのある味付け」は、私たち自身の多様な人生経験から生まれています。開発チームの全員がそれぞれ異なるものを持ち寄ることで、そのミックスが本作に唯一無二の個性を与えているのです。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。

Nat最高だったのは、あるイベントで本作を展示した時のことです。プレイを待つ人たちの長い列ができ、ついには全くの初対面の方々同士が一緒に遊ぶことになったのです。

プレイ中の彼らを見ていると、まるでもう何年も前からの友人であるかのように、おしゃべりをしたり笑い合ったりしていました。自分たちのゲームが人々を繋いでいく様子を目の当たりにするのは、本当に素晴らしい経験でした。親子が一緒に楽しんでいる光景も、今でも鮮明に覚えています。その時に「頑張って作ってきて本当によかった」と心から誇りに思いました。

――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。

Natリリース以来、「圧倒的に好評」をいただいており、このプロジェクトに心血を注いできた私たちとしては、まずはホッと胸をなでおろしています。

特によくいただくリクエストの一つに、対応言語の拡大があります。プレイヤーの皆さんが「家族や友人にもこのゲームを教えたい」と思ってくださっていますし、このゲームは「ヒント」が攻略の鍵を握るため、そうしたフィードバックは私たちにとって大きな励みであり、モチベーションにも繋がっています。

また、人によって遊び方が全く異なるのも興味深い発見でした。ストーリーを全てスキップしてしまう人もいれば、ストーリーに深くのめり込み、プロットについて議論したり、隠しアイテムの場所を教え合ったりと、オンラインで活発に活動している人たちもいます。

私にとって一番心を動かされたのは、「探し物ゲームで泣くなんて思ってもみなかった」というプレイヤーからの声です。カジュアルで気楽なものと思われがちなこのジャンルにおいて、真に感情を揺さぶる瞬間を作り出すことは、私たちの大きな目標の一つでした。プレイヤーの方の心に深く届いたのだと知り、開発チーム全員にとってこれ以上ないほど報われた気分です。

――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。

Natまず何よりもお伝えしたいのは、私たち開発チームはいただいたすべてのフィードバックに心から感謝しているということです。皆さんからの声の一つひとつが、本作を形作り、より良くしていくための大きな助けとなっています。世界中のファンの皆さんに支えられていることを、本当に幸せに感じています!

今後のアップデートについては、軽微なバグの修正はもちろん、新しいコンテンツの追加や、対応言語の拡充も順次進めていく予定です。できる限り長くこのゲームをサポートし続けていきたいと考えていますので、ぜひ楽しみにしていてください。見つけなくちゃいけないアイテムは、まだまだたくさんありますよ!

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?

Natはい、公式の日本語ローカライズは現在すでに進行中で、まもなくリリースされる予定です。本作においてテキストはプレイ体験を深める非常に重要な要素ですので、このアップデートによってさらに多くの日本のプレイヤーに楽しんでもらえるようになることを心から願っています。

他の言語については、Crowdinというプラットフォームを通じてコミュニティの皆さんにも翻訳に協力していただくことができます。日本語版に関しては、あともう少しだけ待っていていただければと思います。まもなくお届けできそうです!

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Natもちろんです!正直なところ、このゲームはみんなで一緒に遊ぶとさらに楽しくなるのです。誰かがアイテムを見つけられずに苦しんでいるのを見て、他の人がさっと助け舟を出す…そんな光景を見守ることは、開発者である私たちにとって最高の喜びです。それこそが、私たちの大好きなコミュニティの温かい雰囲気なのです。

配信や収益化についても、プラットフォームの規約に従い、ゲームの内容を著しく歪めて伝えるようなものでない限り、全面的に歓迎します!

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Natぜひこれからも応援してください!『Lost and Found Co.』を今回初めて知ったという方も、すでに遊んでくださっている方も、私たちがこのゲームに詰め込んだたくさんの驚きや仕掛けを、隅々まで探索して楽しんでいただけたら嬉しいです。

私たち開発チームは日本の文化やメディアが本当に大好きなので、本作のあちこちにそれらの影響が見て取れるはずです。

皆さんの感想やコメントも、いつでも気軽にお寄せください。どんな風にステージをクリアしたのか、どのシーンが特に心に残ったのか、皆さんのお話を聞けるのをとても楽しみにしています!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について

本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に900を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

ライター:Chandler,編集:Akira Horie》

ライター/バイク乗り Chandler

ゲームと風をこよなく愛する暇人。趣味は多い方だったはずが、最近は家でぼーっとしている時間が増えてきた気がしている

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

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