ベセスダ・ソフトワークスは、MachineGamesが開発したアクションアドベンチャーゲーム『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』のニンテンドースイッチ2版を5月12日に発売します。
本作は「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」と「最後の聖戦」の間を舞台にした一人称視点のシングルプレイヤーゲームで、プレイヤーは考古学者の「インディ・ジョーンズ」となり、遺物と謎を追い求めて世界を駆け巡ります。
本記事では、今回の移植を機に「インディ・ジョーンズ」の魅力や、映画を観てから遊ぶとどのような面白さがあるのかをご紹介します。なお執筆にあたり、ベセスダ・ソフトワークスからニンテンドースイッチ2版の提供を受けています。
『大いなる円環』の舞台設定と「インディ・ジョーンズ」の魅力
まず、本作は第二次世界大戦前の1936年を舞台とした1作目の「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」と、その2年後の1938年を描いた3作目「最後の聖戦」の間である1937年が舞台となっています。
シリーズの主演はハリソン・フォードで、「ブレードランナー」のデッカードや「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロなども演じています。また、3作目までは原案や製作総指揮にジョージ・ルーカスが関わり、4作目の「クリスタル・スカルの王国」までスティーヴン・スピルバーグがメガホンを取っています。
1作目の「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」はアカデミー賞など複数の賞に受賞・ノミネートがしており、もはや説明不要なほど世界的に有名な作品。金曜ロードショーや洋画劇場などで見たことがある方も多いのではないでしょうか。
謎に包まれた遺跡に遺物、一歩間違えれば死への道へ真っ逆さまなトラップに生物たち、遺物を求め様々な勢力や陰謀が渦巻き、協力し騙し合う人々……そんな危険に飛び込む「インディ・ジョーンズ」は、私たちを未知の世界へと連れて行ってくれます。どんなにピンチな状況でも、持ち前の頭脳と泥臭さをもって打破していくインディ。そんな彼と追い求める“謎”に我々も夢中になり、まるで共に旅をしているよう。冒険のハラハラとワクワクが続く映像は、観客を飽きさせません。
危険でありながらも愉快な冒険とインディ、そして未知の世界へと連れて行ってくれるような舞台設定と映像の楽しさこそが「インディ・ジョーンズ」の魅力であり、愛され続ける理由だと筆者は考えています。(今見ると、けっこう殺すじゃん!という印象を抱いたり、国の描き方などに時代を感じる描写も多いのですが……)
また、1作目はこれらの冒険活劇と人間の欲望、2作目はダークとコメディの融合、3作目は父と子の話、とそれぞれ作風が違う所も特徴です。筆者は2作目の「魔宮の伝説」が一番ハチャメチャにぶっ飛んでいて好きなのですが、こちらを一番好き、というのもどうなんだという所があったり……。
ゲーマー目線から見る「インディ・ジョーンズ」の面白さとは
そんな超がつくほど有名作である「インディ・ジョーンズ」ですが、筆者はここ数年以内という比較的最近に初めてシリーズを鑑賞しました。すると、ゲームで見たことがあるような謎解きや遺跡のギミックが盛りだくさん!踏んだら矢が飛んできたり、大きな石の球が転がるシーンにはQTEが重なるよう。「もしかして、ゲーム制作者達はインディ・ジョーンズを観て、ステージギミックに活かしたのでは……」と思ってしまうほどです。
謎解き要素のある遺跡に、遺物や謎に目がない主人公、コメディタッチでありながらもグロテスクな死に方や、悪の親玉がちょっと小物っぽいところ……などなど数々の特徴に、「このままでも違和感なくゲームにできそうだな」と感じていました。
なので、もともと「インディ・ジョーンズ」はゲームと相性がとても良い映画ですし、ゲーム好きなら「ゲームっぽい」と感じるシーンが多く、ゲーム化したらこうなりそう、と想像しながら楽しめる映画です。
本作で最初に訪れる「バチカン」までプレイしたところ、まずは1作目の「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」をプレイする前に視聴しておくと、より楽しめるな、と感じました。その後は、クリアしてから1作目以降を観るか、ゲームを進めつつ息抜きに「魔宮の伝説」と「最後の聖戦」をクリアする前に観ていくといいのでは。
レイダース/失われたアーク《聖櫃》 Amazonプライムビデオ/Netflix/U-NEXT/Hulu
魔宮の伝説 Amazonプライムビデオ/Netflix/U-NEXT/Hulu
最後の聖戦 Amazonプライムビデオ/Netflix/U-NEXT/Hulu
※2026年5月12日現在にサブスク配信しているサイトの一覧です。
映画の再現度と、“インディらしさ”はバッチリ!
ここからは、映画を観たうえで感じた本作の面白さや、“インディらしさ”についてご紹介。冒頭についてのネタバレがあるので、気になる方はご注意を。
本作の冒頭は1936年の南アメリカのジャングルから始まります。なんか見たことあるような……と思っていると、石像と「ホビト族」という言葉が出てきたところで「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」の冒頭と一緒だ!と気付きます。この時点で、さっそく映画を先に観ておくと楽しめる要素がありますし、またプレイしてから観ても「ゲームでやったところだ!」と思えます。


本作でハリソン・フォードを演じるトロイ・ベイカーも、本人の甘い雰囲気はありつつ“インディらしさ”を感じられる表情の演技になっていました。トラップに引っかかった死体を見て驚く案内人の「サティポ」の表情も再現されており、「インディ・ジョーンズ」の特徴である登場人物たちの豊かな表情も、しっかりこだわって作られていると感じます。



スイッチ2版でも、インディの格好良さや大自然、怪しい遺跡と街の美しさを感じられるグラフィックになっています。携帯モードでは表示に時間がかかる箇所がいくつかありましたが、TVモードは表示やロード時間が気になるところはありませんでした。


その後も黄金の像や砂の袋、転がり来る石の球から逃げる名シーンをほとんど再現。球のシーンはQTEでなく走って逃げるものでしたが、やはりゲームとの相性はピッタリ。

球から逃げ切ると、教授姿のインディが目を覚まし、どうやら先ほどまでのシーンは作中での現代でインディが見ていた夢だったことが判明します。インディの勤める「マーシャル大学」を歩き回っていると、そこにも映画を観ていると分かる要素が。


すると、展示室の方に向かう怪しい謎の大男の影が。明らかに良からぬことをたくらんでいる雰囲気を感じ、大男に声をかけますが、戦うことになってしまい、身体を掴まれ意識を失ってしまいます。
目を覚ますと、展示室が大男によって荒らされている様子。展示品を元の場所に戻していると、シーワの「猫のミイラ」が盗まれていることが発覚。証拠を集めていくと、どうやら猫のミイラだけでなく何か大きいものが渦巻いていることが見えてきます。


もちろん、このまま黙っていられるインディではありません。インディの友人であり同じ考古学者の「マーカス・ブロディ」に無茶なことはやめろと止められますが、聞かずにバチカンに飛び立ってしまいます。(こちらのマーカスも、1作目から登場)荷物をまとめる際、「マリオン」からのメモがあったりと、1作目からの“その後”もほのめかされています。


また、バチカン行きの飛行機へ乗る時の地図をバックに赤い線で旅路を描く演出も再現。冒頭の時点でも、映画との繋がりを感じるアイテムや演出が多く登場しますし、実際に映画としても“ありそう”な話の流れだと感じました。

バチカンに着くと、いよいよ探索と戦闘が本格的に始まりますが、ムチや銃以外にもその辺にあるフライパンやスコップ、傘や木の棒など、身近にあるものをなんでも使うスタイルにも泥臭いインディらしさが。ベルで殴るとしっかり音が鳴るのが面白く、つい使いたくなってしまいます。
ステルス寄りなのであまり派手には暴れづらいのですが、バレてしまい敵がわらわらと集まってきても、「これはこれで映画っぽいな」と思えます。

遺跡の謎解きも、「インディ・ジョーンズ」らしく聖書や歴史、神話にもとづいた謎解きが展開されます。戦闘とは別に難易度も選べるため、「インディ・ジョーンズ」は好きだけど謎解きは苦手……という方や、その逆の方でも楽しめるように作られていました。


メインストーリー以外のサブクエストも存在し、そちらでも一癖も二癖もあるキャラクターたちと交流できます。また、本作のヒロイン「ジーナ」もハッキリものを言う女性で、“インディらしい”キャラクターです。
登場人物の性格や掛け合い、台詞など、遊んでいて「なんか違うなあ」と思うことはなく、「インディ・ジョーンズ」の世界にたっぷりと浸かれる作品になっていると感じました。



スイッチ2移植により、更に手軽に遊びやすくなった本作。これを機に、映画だけでなくゲームにも影響を与えた「インディ・ジョーンズ」の世界を楽しんではいかがでしょうか。
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は、Xbox Series X|S/PC(Steam)/PS5/ニンテンドースイッチ2向けに発売中です。











