エクスペリエンスからニンテンドースイッチ向けに2026年5月28日の発売が予定されている、3DダンジョンRPG『デモンキルデモン ~黄泉1984~』。今回Game*Sparkでは、エクスペリエンス様より開発ビルドを頂き本作を発売前にプレイする機会を得ましたので、ゲーム序盤のプレイレポートをお届けします。
『黄泉ヲ裂ク華』から5年。相次ぐ消失事件、そして新たなる「黄泉」

本作は1984年の架空日本・黄泉区。この世界は突如として世界中に現れた迷宮「黄泉」から採取できる新エネルギー源・アルゲンによって独自の発展を遂げ、黄泉でのアルゲン採取に携わる地下探行士(アンダーノーツ)たちは危険と隣り合わせなれど、一攫千金も可能な憧れの職業として知られています。
そんな中アルゲン技術で世界をリードしていた日本では、1979年に発生したとある事件(本作の事実上の前作となる『黄泉ヲ裂ク華』で描かれる事件)によって黄泉絡みの事業を手がけていた「黄泉公社」が失脚、諸外国の圧力によって設立された「黄泉連合」によって黄泉は管理されることとなりました。
そんな新体制から5年。今度は黄泉の周辺にて都市空間の一部がまとめて消失する「消失事故」が多発するように。そんな中1984年某日、地下探行士育成学校「黄泉高校」1年A組がまとめて消失する消失事故が発生します。

異空間で目覚めた黄泉高校1年A組のとある生徒。ここはいったいどこなのか、周囲を探索しますが……。

その目に映ったのは、同級生たちが機械生物「デモン」たちに襲われ、殺戮されていく風景でした。この光景を見た生徒もまた、デモンの攻撃を受け意識を失います。


再び目覚めたのは、「Xキャンプ」と呼ばれる場所。機械耳の少女と、謎の軍人・ゴンド中佐により黄泉高校1年A組の唯一の生存者として救われたようです。

安堵したのもつかの間、地下探行士育成校の生徒であった主人公にはいきなり「探行士として働いてもらう」という指令が下されたのでした。主人公はXキャンプにて戦闘能力を持つ唯一の身であり、拒否権はありません。

こうして、主人公のキャラクターメイキングが始まります。本作のキャラクターメイキングは本作のために用意されたポートレートや、前作『黄泉ヲ裂ク華』やその他エクスペリエンス作品のキャラクターポートレートも選択することができますが、主人公のゲーム上での立場は「唯一生存した黄泉高校1年A組の生徒」ということで固定です。

ポートレート・氏名や特性、職種を決定し、特記事項(プロフィール)を自由に入力して5ポイントのボーナスポイントを能力に割り振ることで主人公のキャラクターメイキングが完了します。なお選択したポートレートに応じてデフォルトの氏名や特記事項が用意されているので、キャラクターメイキングが面倒な人はそれをそのまま使用することもできますし、自分で名前や特記事項を入力することもできます。特記事項は最大60文字までです。
なお、本作では能力値のボーナスポイントは5ポイント固定で、リセマラ要素はありません。

最初のミッションは「1年A組の遺体回収」です。嘘か真か、遺体が8割以上残っていれば黄泉の融合炉にて1度だけ蘇生ができるといいます。
誰ですか、「約185本も骨が残ってるなら余裕で克己やスキル継承できるな」と思った別次元の仮面の冒険者さんは。なお、本作は買い切り(ダウンロード版だけ物語が分割で販売されていることには注意しましょう)でその手のアイテム課金的な要素もないので安心です。

本ゲームでの「黄泉」内部は、さまざまな現実世界のオブジェが複雑に絡まり合い、迷宮を構成する異次元空間です。主人公は黄泉内部を探索し、級友たちの遺体を探していきます。

言われた通りに級友たちの死体をキャンプの融合炉に投げ込むと、パーティの2人目以降のキャラクターとして新たにキャラクターメイキングができます。こうして、6人パーティをまずは揃えることが当初の目標となるでしょう。筆者がプレイした印象ではパーティメンバー4人まではすぐに揃いますが、そこから2人をさらに集めるのは何回かの戦闘が必要で、しかもパーティメンバーが少ない状態の戦闘では常に全力を尽くさないとこちらがあっさりとやられてしまいます。ある意味、この最序盤が最も難易度の高い場面と言えるかもしれません。

ダンジョン内の赤いシンボルの敵を倒すと、宝箱を入手できます。宝箱からはさまざまなアイテムが入手でき、同じ名前のアイテムでもプラス修正数や銅~金の品質表示によって性能が異なります。こうしたトレハン作業をひたすら繰り返し、経験値を稼いでレベルアップしつつ装備を更新してパーティ全体をパワーアップしていくのはDRPG(3DダンジョンRPG)の魅力の1つです。


6人のフルメンバーパーティが完成すれば、ようやく冒険の本格的な第一歩を踏み出したと言えます。最初の黄泉領域「X公道」には「特異体」と呼ばれる機械巨人・ハートイーターが闊歩しており、この特異体の討伐が当面の目標です。

機械生物デモンの中には友好的なものもいます。ハートイーターはなかなか姿を見せないため、彼らから情報を集め、おびき出す必要があります。

友好的なデモンがいるということは、当然敵対的なデモンもいるということです。たびたび主人公たちの前に現れる「夜桜ナデシコ」は、プレイヤーと拠点にいるデモンの少女「天河ハイリ」をつけ狙う危険なデモンです。彼女とは幾度となく刃を交わすこととなるでしょう。

特異体を撃破することで「遺品」が手に入り、その遺品を拠点の融合炉に捧げることで新たな「花」の作成が解禁。さまざまな「花」を使うことで、ダンジョンを拡張して先に進むことができるようになります(後述)。

ダンジョンの中には「扉」を作ることができる壁や、「ハシゴ」をかけることが可能な空間などが存在します。そこで「トビラの花」「ハシゴの花」といった花を使うことでダンジョンを拡張し、先へと進むことができるようになります。花を作るのに必要な花力は余分なアイテムを分解することで手に入るので、不要なアイテムはちょくちょく拠点で分解していきましょう。

戦闘では前作『黄泉ヲ裂ク華』同様、「超電(1ターンの間MPを消費することなくスキルが使用できる)」、「耐電(1ターンの間防御力・状態異常耐性が増加、ターン終了時HP小回復)」、「神電(1ターンの間先制攻撃、ターン中に敵を全滅させると宝箱報酬が2倍になる)」の特殊機能「スイッチブースト」を使用することができます。
前作と同じく宝箱を落とす敵との戦闘では1ターン目に「超電」でリソースを使わずに敵を半壊状態にし、2ターン目に「神電」→通常攻撃のみ(敵の残り次第によっては「耐電」を挟んだりスキルも駆使したり)で極力リソースを消費せずに狩りをするのが理想です。ボス級の敵が相手では「耐電」使用→次のターンにスイッチブーストを使用せず→次のターンに再度「耐電」使用……という耐久戦術が有効ですが、今作ではエリア内中ボス戦では各スイッチブーストの使用が1回のみに制限されていることにご注意ください。

本作では稀に「豪華な宝箱」がドロップする可能性があります。中のアイテムの品質がほぼ「金」確定で、プラス修正も高い値が付くことが多いため期待度は非常に高いです。さらに本作では消費アイテム「パンドラキー」を使うことで宝箱を安全に開けることもでき、出現アイテムにさらにプラス補正が付きます。パンドラキーはそこそこ貴重なアイテムですが、ダンジョン内のランダム配置宝箱にて稀に入手できる機会があるので、ここぞというタイミングで使っていってもいいでしょう。

黄泉の中には、「K」と呼ばれるネコのような奇妙な生物が生息しています。彼は人語を喋ることができ、プレイヤーたちをガラクタで出来た迷宮こと「J迷宮」へと案内します。

「J迷宮」の内部は前作『黄泉ヲ裂ク華』のダンジョンを一部再現したものとなっており、さらに敵もデモン(機械生物)ではなく前作に登場した黄泉族(モンスター)が登場します。この「J迷宮」は常に味方の最大HPが半減するというデメリットを背負う危険な迷宮ですが、ここを踏破することで各キャラクターが上位職種に昇進するための「能力向上アルゲン」や、さまざまな特殊な装備品(エクスペリエンス製DRPGファンなら懐かしく感じるものもあるかもしれない)が手に入るので、実力試しに挑んでみるのもよいでしょう。


各キャラクターはレベルアップによってスキルポイントを獲得し、得たスキルポイントを望みのスキルに振ることによってスキルを習得するという近年のエクスペリエンス作品を踏襲したシステムとなっています。スキルポイントの割り振りはいつでも行え、また拠点では転職や能力値の振り直しも自由に行えるので、いざという時はスキルポイントの割り振りを思い切って変えてみるのもよいでしょう。


こうして「黄泉」の様々な迷宮を踏破し、さまざまな特異体を撃破していくうちに、黄泉脱出の手がかりが少しずつ得られ、そして主人公の肉体にも少しずつ変異が生じていきます。明かされる秘密計画の存在や謎に満ちた漆黒のデモン、そして「再構築」とはいったい何か?ゲームを進めていけばいくほど増える謎。それを解き明かすのが、プレイヤーの使命といえるでしょう。

はたして主人公は、新たなる黄泉の謎を解き、そして仲間たちを救うことができるのでしょうか?
『デモンキルデモン ~黄泉1984~』は、ニンテンドースイッチ向けに2026年5月28日発売予定。パッケージ版は8,800円(税抜)です。
また、ダウンロード版は、今回紹介した内容などが含まれる「転移編」と、その続編・あるいは第二部的なものである「復讐編」が分かれた形での販売となり、各3,900円(税抜)です。「復讐編」のプレイには、「転移編」の購入が必要となります。












