
1993年に発売された2Dプラットフォーマー『やまねこバブジーの大冒険』(日本では1994年)。『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』を意識したスピーディーなジャンプアクションで、今でもNintendo Switch Onlineでプレイ可能です。
日本人にはあまり馴染みのないキャラクターですが、実はいくつもシリーズ作が出ている歴史あるIPなのです(日本未発売タイトルが多く、さもありなんという感じではありますが)。
そして今回、良作3Dプラットフォーマー『Demon Tides』の作者であるFabrazにより『Bubsy 4D』として大復活! よくできた3Dプラットフォーマーに仕上がっておりました。

メタ&自虐発言てんこ盛りッ!おバカな山猫が宇宙で大暴れだ!
ある日、バブジーが部屋でのんびりしていると、宿敵のウーリーが羊を誘拐し、バァボットに改造してしまいました。そんなことはどうでもいいのですが、バァボットはバブジーが大事にしているゴールデンフリースを奪ってしまいます。
仕方がないので仲間たちとともにゴールデンフリースを取り返す旅に出るのでした。

ゲーム自体は、Fabrazが今まで制作してきたジャンプアクション主体の3Dプラットフォーマーであり、初期のソニックライクな空気感はほぼ残っておりません。はっきり言ってFabrazが制作したゲーム『Demon Tides』や『Demon Turf』の変奏曲といった出来です。
3Dプラットフォーマーといっても、いわゆる『バンジョーとカズーイ』シリーズのような箱庭ゲームではなく、ステージ選択式で、時折寄り道がある以外は一本道を突き進んでいくタイプです。『クラッシュ・バンディクー』シリーズに近いゲームデザインですね。

バブジーは、ヘアボールという地上での高速移動と、ジャンプ、ばたばたステップ、グライド、飛びつきという4種類の空中機動が可能で、これらは好きな順番で使用することができます。
これらの動きには慣性が乗るので、ヘアボールジャンプから飛びつきなどのコンボで、かなりの距離を稼ぐことが可能です。
本作のプラットフォームはだいぶざっくりした作りになっているため、用意された足場を何個かすっ飛ばすなんてこともできちゃいます。

基本的にはコースの最後にあるゴールデンフリースを目指しつつ、道中の収集物を集め、アップデートやスキンを買うという王道な作りになっていますが、バブジーらしい特徴もいくつかあります。
まず彼がメタ発言しまくりなところ。のっけから「オレは前世紀の遺物じゃないぞ……。」と虚勢を張ってみたり、テリーから「またあのウザい「第四の壁」突破ネタやってるの?」と言われちゃったり、かなり自由です。
海外3Dプラットフォーマーの主人公がメタ発言するのはもはや伝統な感じもしますが、バブジーは自身の知名度を気にしている節もあり、ちょっと自虐気味でやや哀愁が漂います。自分の名前であるBubsyの綴りすら書けないほどのおバカなのはカワイイですが……。

また、本作には各ステージにタイムアタック要素があり、これが結構シビアです。
チュートリアルステージからすでにタイムアタックが存在し、一部ギミックをジャンプのコンボですっ飛ばさないと絶対に間に合わないように作られています。
これを『Demon Tides』らしい自由なジャンプを楽しめる要素と取るか、レベルデザインが雑と取るかは意見が分かれそうですが、筆者としてはチャレンジや工夫のし甲斐があるところだなと感じました。

何にせよ、Fabrazらしいジャンプアクションが詰まった作品であり、グラフィックの質感からゲームプレイに至るまで、とにかく『Demon Tides』です。手堅い面白さはありつつも、オリジナリティはそこまで感じませんでした(元がソニックのパロディであったと考えると、今回はこんな具合に変化したのか~と受け取ることもできますが)。
ステージ数がかなり限られているところや、道中のちょっとしたぼやきが翻訳されていない点は純粋に残念ですが、よくできた3Dプラットフォーマーを遊びたいならおすすめです。
『Bubsy 4D』は、PC(Steam、Epic Gamesストア、GOG)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ/ニンテンドースイッチ2向けに配信中です。












