さまざまなゲームが発表される6月。そのうちのひとつであるマイクロソフト主催のイベント「XBOX Games Showcase」および「XBOX FanFest」に参加してきました。

本記事では、FanFestでプレイできた『Halo: Campaign Evolved』の試遊レポートをお届けします。
ワートホグで駆け抜け、コヴナントと交戦。“あのビーチ”が現代の映像で蘇る
本作は、2001年(日本では2002年)に初代Xboxで登場したコンソールFPSの歴史に残る名作『Halo: Combat Evolved』のリメイク作品です。同作は『Anniversary』として一度リマスターされていましたが、今作では新たなグラフィックや完全新作ミッション、PS5対応などを備えたフルリメイクとして登場します。

初代『Halo』は、家庭用ゲーム機におけるFPSの普及を語るうえで欠かせない存在です。アナログスティックによる照準操作、シールドの自動回復、2種類までに制限された武器所持、グレネードや近接攻撃を組み合わせた戦闘など、現在のFPSにも通じる要素をコンソール向けに整理したタイトルとして知られています。当時、これでFPSというものを知った……という人も、国内外問わずいるのではないでしょうか。

また、ビークルを交えた広い戦場設計も大きな特徴でした。一本道の通路を進むだけではなく、屋外フィールドで敵部隊と交戦し、ワートホグなどの乗り物を使って移動や戦闘を行う構成は、当時のコンソールFPSとして強い存在感を示しました。


今回試遊できたのは、初代『Halo』を象徴するミッション「カートグラファー(The Silent Cartographer)」の冒頭部分。ペリカンから海岸へ降下し、コヴナント部隊との戦闘に突入する、“あのビーチ”です。
プレイヤー(マスターチーフ)が初期状態で手にしているのは、MA5B(アサルトライフル)とM6D(ハンドガン)。アサルトライフルは連射性能に優れ、近距離でコヴナントをなぎ倒すにはうってつけの武器です。一方で、M6Dは、ハンドガンとは思えないほどの威力と精度を備えており、ヘッドショットを狙えば遠くの敵も着実に処理できます。

エイムアシストもほどよく効いている上、ゲームデザインとして精密な射撃はそれほど要求されないため、スティックでも快適にプレイできます。単発でグラント(最弱のザコ敵)をパシパシ殺していくのが楽しいんですよね!

ビジュアルはとにかく美しく生まれ変わっており、ライティングやキャラの造形などパッと見でわかるところから、テクスチャなど細部まで、現代のものとして素晴らしい進化を遂げています。白い砂浜、青い海、その中に鎮座する異物感のあるコヴナントの基地と飛び交うプラズマ弾……という景色が印象的なこのミッションは、歩いているだけでも雰囲気抜群。木や草花、岩を活用しながら敵を倒していく、初代『Halo』の感覚が確かにそこにはありました。

今回の試遊は10分強ほどの短い時間でしたが、その中でもリメイクの恩恵を感じる部分はいくつかありました。ゲームプレイにかかわるところでは、スプリント(走り)が追加されている点です。そう、初代『Halo』にはスプリントがなかったのです……!
初代『Halo』はもちろん名作ですが、マップ移動では間延びする瞬間はどうしてもありました。スプリントが追加されたことで、戦闘での動きやすさ、移動の短縮など、いくつかのメリットを与えてくれます。ちなみに、OFFにもできるそうなので、昔のプレイ感に近い状態で楽しみたい人も安心です。

また、初代『Halo』の弱点であった迷いやすかった導線についても、画面上の目的地表示や音声による案内が加わることで、現代のゲームとして遊びやすく調整されている印象でした。公式説明では、一部ステージについてより自然に進行できるよう調整が加えられるともされており、この点もリメイクにおける大きな改善点になりそうです。
一方で、今回の試遊範囲では、スプリント以外にゲームプレイが大きく変化したという印象は強くありませんでした。基本的な銃撃戦やワートホグの操作感は、かなりオリジナルの手触りを意識しているように感じます。ワートホグ(車両)の操作も左スティックでアクセル/後退を入力しつつ、右スティックでカメラを向けた方向へ車体を誘導するという、『Halo』や『ボーダーランズ』で見られるやや独特な操作系でした。

いまや、FPSやアクション・アドベンチャーに車両があったとしても、多くはレースゲームと同じような、RTでアクセル、LTでブレーキというような操作感になるでしょう。一方で、この昔ながらの操作感には、慣れるまで少し時間を要するかもしれません。ただ、今回はオプションに触れることができなかったため、こちらも現代的な操作感のオプションが用意されている可能性もあります。
短い試遊ではありましたが、少なくとも「カートグラファー」の冒頭に関しては、記憶の中の『Halo』を現代のビジュアルで再構築する、手堅いリメイクという印象でした。大きく別物にするのではなく、当時の手触りを残しながら、見た目や移動面を今の感覚に近づけている――そんな方向性が感じられます。
一方で、今回のリメイクでは、完全新作の前日譚ミッション3つや、エナジーソード・バトルライフル、敵車両ハイジャックなどの後続作要素の追加などが行われるそう。そうした変更点で体験はどのように変わるのか?『Halo: The Master Chief Collection』でいつでも原作にアクセスできる中、改めて購入・プレイする価値のあるものになっているのか?その答えは、製品版でじっくり確かめたいところです。
『Halo: Campaign Evolved』は、PC(Steam/Microsoft Store)/XBOX Series X|S/PS5向けに2026年7月28日発売予定。Game Passにも対応します。プレミアムエディションおよびコレクターズエディション購入者は7月23日より早期アクセスが可能です。











