パブリッシャーのわくわくゲームズより『最終回収SQUAD』がニンテンドースイッチ、ニンテンドースイッチ2、PC(Steam)向けに2026年6月18日に発売されました。
同作は日本の個人開発者であるサンフィッシュくまの氏が手掛けたFPSで、わくわくゲームズがJRPGならぬ「JFPS」と銘打ち展開するゲームの1つです。以前に行った取材によると国内のみならず海外のFPSファンからも注目が集まっています。
果たしてそのプレイ内容とは?今回パブリッシャーより本作の先行プレイの機会を頂いたので、この記事ではそのプレイレポートをお届けいたします。
特殊武器を使い回す捨て身作戦で宇宙からの脅威に挑め!

人類は、宇宙からの侵略者によって滅ぼされた。
ある日突如として現れた異星文明の巨大宇宙船は地球に数多の殺戮ロボットを投下。このロボットの装甲はあらゆる攻撃を防ぎ、それによって人類文明はなすすべ無く崩壊することとなった。
もちろん人類もこの装甲に有効打を与える特殊兵器の開発し対抗を試みたが、その完成はあまりにも遅く、人類はこの地球上から姿を消した。

しかし、人類なき地球でまだ戦いを続ける存在があった。全高12mの人形自立群体兵器「CogrinaUnits」である。彼女らは人類が遺した特殊兵装を回収し、エイリアンとの戦いを継続していたのだ。

『最終回収SQUAD』は地球で抵抗を続ける巨大ロボたちとなり、エイリアンとの戦いに身を投じるFPSです。ステージクリア型となっており、プレイヤーはエイリアン軍を打倒するためのさまざまな作戦に挑戦し、そこで敵を残らず排除できればステージクリアとなります。
ここで重要となってくるのが、「エイリアンの殺戮ロボには通常兵器が通用しない」という設定です。主人公である「CogrinaUnits」たちは多数のロボットが意識共有を行う群体兵器です。やろうと思えば全員でエイリアンと戦うこともできるでしょう。ですが、エイリアンに対抗できる特殊武器は開発が終わったばかりで数がありません。
そこで彼女たちは群体であることを利用し、特殊兵器を持って1人が戦い、敵に敗れたら次のユニットを戦場に向かわせて特殊武器を回収して戦闘を継続するという運用を行っています。群体ユニットの自分を使い捨て、大事な武器を回収し続ける。文字通りの捨て身作戦です。

ですので本作では、ほとんどのステージが武器を最初持っていない状態からスタートします。そして、ステージには戦いで敗れたユニットと武器が配置されており、まずはそこまで武器を拾いに行かなくてまともに戦えません。
加えて、このゲームは群体ユニットを1体ずつ戦場に送り出す運用を残機制で再現しています。プレイヤーがやられるとその場に武器をまた落として、別のユニットとして初期リスポーン地点から出撃し武器の回収からやり直すこととなるんです。

このゲームは敵の攻撃が難易度にもよりますがかなり痛く、かつHPは回復しません。しかもエイリアンはどのステージでも結構な数が配置されるうえに、動きもすばやい。こちらを見つけるとキモい動きでエイムを避けつつ、プレイヤーを囲ってきます。それだけでも厄介なのに、エイリアンはしっかり固く、1体倒すだけでもそれなりの時間を要してしまいます。強力な特殊兵器を回収できたとしても、いつかエイリアンの物量に必ず押しきられてしまうというわけです。なので、死んで次のユニットに武器を託すことは避けられないでしょう。捨て身の作戦ですから、当然です。
死んでは回収を繰り返しエイリアン打倒を目指す。ユニットの数がゼロになる前に作戦を完了できるかの限界作戦。まさにタイトル通りのゲームシステムを採用しているのが『最終回収SQUAD』なんです。
強力な装備を活用し、殺戮兵器の群れに打ち勝て!
しかしこの武器回収、当然一筋縄ではいきません。プレイヤーが倒されたということは、敵はプレイヤーを囲って袋叩きにしたということ。すなわち武器の回りにはすでに多数の敵が陣取っているわけです。これはとんでもないピンチです。何も考えずに武器を拾いに戻れば、なにもできないままやられてしまいます。ステージ開始時の武器回収は危険、死んだ後の回収はさらに危険なのがこのゲームです。

武器を回収し、状況を立て直すには特殊兵器以外の装備がいる。
このゲームで敵に有効打を与えるメインウェポン以上に重要なのがサブウェポンと能力アップグレードです。本作ではコスト上限までサブウェポン・能力アップグレードを装備してステージに挑むことができます。
特に立て直しにおいて重要なのがサブウェポン、いわゆる投げ物です。というのもサブウェポンは装備した数までしか使えませんが、敵にやられるとその数が復活します(次のユニットが持ち込んでいる)。サブウェポンにはデコイやスモークといった敵の目を奪うものや、直接敵を倒す爆弾系、自分や遮蔽物となる建物を回復するものなどが揃っており、戦闘中はもちろんのこと、武器を持っていないときもしっかりと活躍してくれます。武器回収という無防備状態を脱するにはこれを活用しない手はありません。

もちろん武器を拾ったあと、こちらを囲う敵を迅速に処理する戦闘能力も合わせて必要でしょう。状況を好転させるのが投げ物のサブウェポンならば、戦闘能力を底上げしてその状況を維持するのが能力アップグレードです。サブウェポンが強力ならこちらも非常に強力。まず最初から持っているのがADS時オートエイム化という時点で、その強力さは説明不要でしょう。他にもリロード速度アップに体力の自動回復、攻撃力と弾速アップ、ADS時にシールドの付与、瀕死時ステルス化などなど強力なバフが用意されています。
これら装備を活用することがエイリアン打倒の第一歩というわけです。

加えて、このゲームに実装された武器も当然1つではありません。ステージを進めるとさまざまな武器がアンロックされていき、より幅広い戦い方が選べるようになっていきます。ですが、初期武器のライフルの時点で単発リロードだったり、ガトリングガンはチャージが必要な特殊な挙動だったり、ショットガンは有効射程がとんでもなく短かったり、どの武器も操作のクセがかなり強い。強く立ち回るにはなにかしらの補助が欲しくなるような作りになっています。
つまり、武器の選択肢が増えてきたゲーム中盤以降はステージに合わせて武器をチョイスし、武器のクセをサブウェポンと能力アップグレードで補助して強みを伸ばすビルドを組むことが重要になってきます。動きが鈍重になるガトリングガンはシールド系の装備で固めるとか、近接武器の刀は回復系の装備でリスクを軽減しつつ継戦能力を高めようとか、さまざまな組み合わせを模索しエイリアンに対処していきましょう。
一部のサブウェポンと能力アップグレードがあまりに強力でそれを使うプレイヤーが多くなってしまう気はしますが、このビルドで自分のスタイルに合わせた攻略ができるのもよいところです。ガンガン攻めるのが好きな人も、守って堅実にいくのが好きな人も、なんならオートエイムアップグレードがあるのでFPSが全然遊べないという人も、楽しく遊べるFPSとなっています。
そんなゲームの核とも言えるサブウェポン・能力アップグレードはエイリアン兵器を倒すとドロップするリソースチップを集めると購入可能です。チップを拾いやすくする装備も用意されており、ステージは繰り返しプレイが可能です。行き詰まったら稼ぎプレイでリソースを稼ぎ、ビルドを調整して再挑戦しましょう。
かわいくユルく描かれる終末世界を戦い抜こう!

さて『最終回収SQUAD』は基本は4色で構成されたビビットな色使いが特徴のゲームです。
エイリアンの侵略によって空が真っ赤に染まってしまった……という描写があるので、これはどうやら終末世界を表現する演出のようです。人が死んだ都市や人類を滅ぼしたエイリアン兵器は真っ黒で不気味で、滅んだ世界の空気が感じられます。また、よくよく考えなくともすでに人類が死滅しロボットたちが捨て身の作戦で抵抗をしているというのはかなり重い設定です。

が、遊んでみるとそういう暗さをこのゲームはあまり感じさせません。これがいいんです。
キャラクターのデザインはかわいらしく、主人公が操るロボットたちはみんな前向きです。この窮地に犬を拾ってきて楽しそうにもしています。少しネタバレになってしまうかもしれませんが、ストーリーでショッキングな展開はほとんどなく、最後は大団円で終わるのもよいところです。悲壮感はなく、ちょっとユルい雰囲気が本作の持ち味なんです。FPSはなんだか陰鬱なストーリーと雰囲気になることが多いですが、ああいうのが苦手という方も多いはず。そういう意味でもこのゲームは広く楽しみやすいゲームになっていると感じます。かわいいビジュアルに惹かれた人も安心です。
また、群体兵器という設定もそういうのが苦手なプレイヤー心理としてありがたいところです。かわいいロボットたちがプレイヤーの操作のせいでドンドコ壊れていくのを、登場人物たちが悲しんでいたら本当に辛いので……。「私らみんなで1人だし!」という主人公たちのマインドのお陰でそういうつらさはだいぶ薄れています。陰鬱さがないのは本当に好印象。

もちろん、FPSとしてもクセのある銃を工夫して戦っているところが楽しく、丸腰で入場して武器を回収するというシステムも他にないものです。FPSファンも満足できるゲームでしょう。
あとストーリーの途中で主人公たちは姉妹機となる戦闘特化タイプのロボットを見つけ仲間に加えるのですが、彼女を操るステージがいくつか用意されています。そこでは彼女の戦闘性能を存分体験できる、何の小細工もないパワープレイが許されるステージとなっています。「2.5D系FPSファンはこういうのがしたいんだろ?」というオタクへの気配りも感じられます。

ストーリークリアまでだいたい3時間程度とボリュームは短めですが、ゲーム体験としてはちょうどよい長さに感じます。まだまだやり込みたい方にはアレンジステージも用意されているのもありがたいところです。
人類なき地球はどうなってしまうのか?かわいい巨大ロボットたちの運命とは?ぜひあなたの目で確かめてください。
『最終回収SQUAD』は、PC(Steam)/ニンテンドースイッチ/ニンテンドースイッチ2向けに配信中です。
※UPDATE(2026/6/18 21:19):リンク設定を修正し、再公開しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。













