ディスクが終わっても、あの頃のゲームは終わらない―血しぶきだらけの『ブシドーブレード』、輸入してまで遊んだ『アーマード・コア』、海外ゲーマーが綴る初代PlayStationの忘れがたき名作たち | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ディスクが終わっても、あの頃のゲームは終わらない―血しぶきだらけの『ブシドーブレード』、輸入してまで遊んだ『アーマード・コア』、海外ゲーマーが綴る初代PlayStationの忘れがたき名作たち

海外でしか発売されてない名作もあるようで…。

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ディスクが終わっても、あの頃のゲームは終わらない―血しぶきだらけの『ブシドーブレード』、輸入してまで遊んだ『アーマード・コア』、海外ゲーマーが綴る初代PlayStationの忘れがたき名作たち
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2028年をもってソニーがPlayStation向けの物理ディスクを終了するという残念なニュースは衝撃的でした。

そこで、編集者と相談した結果、この機会に初代PlayStationで楽しめるクラシックゲームの数々に敬意を表する記事を書くのがふさわしいだろうということになりました。

今回は、日本でデジタル配信(2026~2027年内には購入サービス終了となるPSアーカイブス)されている作品、続いてパッケージ版のみの作品、そして特に個性的な海外作品という順番でご紹介します。私はメカゲームの記事で知られているかと思いますが、今回は私が10代の頃に楽しんだメカ以外の作品もいくつか含めています(ええ、私は本当にかなり年を取っています。すみません)。


現在も日本でデジタル配信されている作品

『ワイプアウト』

最初にご紹介するのは、近未来を舞台にしたレーシングゲームシリーズ『ワイプアウト』です。イギリスのPsygnosisが開発した作品で、当時としては非常に革新的なゲームでした。反重力をテーマにしたレースゲームであり、マシンの挙動には非常に独特な操作感がありました。

しかし、イギリスなどで特に人気を集めたのは、日本では『ワイプアウトXL』として発売された『Wipeout 2097』です。本作ではコースの壁への接触によるペナルティが緩和され、その一方で非常に意地の悪いコース設計が特徴となっていました。

私個人のお気に入りは『wip3out』です。実は日本版の方が追加要素が収録されていたため、オリジナルのイギリス版よりも高く評価しています。また、本シリーズにはイギリスの著名なダンスミュージックグループによる素晴らしい楽曲が多数収録されており、イギリスでは非常にスタイリッシュなゲームシリーズとして広く認識されています。

『G-POLICE』

こちらもイギリスのPsygnosisが手掛けた作品で、初代PlayStation向けに数多くの名作を送り出した同社を代表するゲームの一つです。

プレイヤーはディストピア化したサイバーパンク世界を舞台に、警察のガンシップを操縦します。ステージ構成やストーリーも非常に優れており、テーマとしてはイギリスで開発された『Syndicate』の流れを受け継いでいます。

続編も発売されましたが、ゲームプレイという点では、私はやはり初代の方を好んでいます。

『アーマード・コア』

私がPlayStation本体を購入した最大の理由が、この『アーマード・コア』でした。それ以来、このシリーズとは長い付き合いになります。

イギリスで発売されたのは初代のみでしたが、その後、日本版を輸入し、『プロジェクト・ファンタズマ』や『マスターオブアリーナ』へセーブデータを引き継いで遊び続けました。

3作品の中では『マスターオブアリーナ』が一番のお気に入りで、大学時代には友人たちと本当に何度も遊んだ思い出があります。

この3作品については以前の連載コラムでも詳しく取り上げていますので、ご興味があればぜひそちらもご覧ください


『ラクガキショータイム』

少し変わった作品ですが、本作は海外では発売されませんでした。その理由は、トレジャーとエニックスの間で権利問題が発生したためです。

それでも本作は日本ではデジタル配信されており、トレジャーらしい非常に完成度の高いアクションゲームとなっています。

海外では未発売だったにもかかわらず、トレジャー作品ということもあって海外のゲームファンの間では比較的よく知られています。特に、ゲーム性が『ドッジボール』に少し似ており、アメリカではドッジボール自体の人気も高いことが、その理由の一つとなっています。

『ブシドーブレード』

おそらく私がこれまで遊んできた対戦格闘ゲームの中でも、最も好きな作品の一つです。『ブシドーブレード』では刀で戦い、基本的には一撃で相手を倒すことができます。

このシンプルな変更によって、対戦は非常に戦略性の高いものとなり、相手が何を考えているのかを読みながら駆け引きを行う必要がありました。

さらに興味深いのは、イギリス版と日本版で大きな違いがあったことです。

まず大きな違いは、イギリス版では実際に血が描写されていたのに対し、日本版では「黄色い霧」のような表現に変更されていた点です。そのため、イギリス版は非常に生々しい印象となり、勝利するたびに黒澤明監督の『椿三十郎』のラストシーンのように、血しぶきが勢いよく飛び散る演出を味わうことができました。

もう一つの大きな違いは、イギリス版がPAL規格(50Hz)だったため、ゲーム全体の動作速度が遅かったことです。これによってゲーム性はさらに戦略的になり、プレイヤーは攻撃のタイミングを慎重に計画する必要がありました。

一方、日本版のNTSC(60Hz)は動作がかなり速く、反射神経や相手の攻撃への即座の対応がより重要となっていました。

私はこの作品を友人たちと本当に何度も遊び、一晩中対戦が続くことも珍しくありませんでした。

続編についてですが、刀を投げられるようになったことでゲーム性はかなり大味になってしまい、初代が持っていた戦略性の多くが失われてしまったと感じています。

日本でパッケージ版のみ発売された作品

『天誅』

初代『天誅』は、私にとって最も好きなステルスゲームの一つです。何と言っても、忍者はやはり格好いいですからね。

この作品は本当によく遊びましたし、ステージ構成やゲームデザインも非常に楽しめました。正面から戦うこともできますが、やはり敵に気付かれないように忍び寄り、仕留めていく方がずっと面白かったです。

また、本作の英語吹き替えでは、英語を話せる日本人声優が起用されており、日本の歴史を題材とした作品ということもあって、とても自然で雰囲気のある仕上がりになっていました。

『天誅』シリーズの中でも、私にとって今なお初代が一番のお気に入りです。なお、イギリス版では本作にもかなり多くの流血表現が収録されていました。

『鈴木爆発』

初代PlayStationを象徴する特徴の一つは、とにかく奇抜で個性的な作品が数多く登場し、新しいアイデアに果敢に挑戦していたことです。

『鈴木爆発』は、その代表例とも言える作品でしょう。爆弾解体という題材を取り上げながら、それを非常にシュールなゲームへと昇華しています。

ゲーム自体のボリュームはそれほど長くありませんが、高難易度モードも用意されています。

私はこの作品も友人たちと本当によく遊び、あまりにも馬鹿馬鹿しくて笑えるシチュエーションの数々に、みんなで床を転げ回って笑ったことをよく覚えています。

現在では爆弾解体という題材そのものが少々扱いにくくなってしまいましたが、この作品のように独創的な発想でパズルゲームを作る作品は、もっと増えてほしいと感じています。

『オメガブースト』

地上戦を描くメカゲームの決定版が『アーマード・コア』だとすれば、宇宙戦を描くメカゲームの決定版が『オメガブースト』です。

初代PlayStation末期に発売された本作は、非常に複雑な宇宙戦闘を、驚くほど直感的かつ洗練されたゲームデザインへとまとめ上げており、自分自身がメカアニメの主人公になったような感覚を味わうことができました。

『アーマード・コア』と同様に、この作品についても以前のメカゲーム連載で詳しく取り上げています。


また、PlayStationの数ある作品の中でも、本作はぜひHDリマスターとして復刻されるべき作品だと思っています。あまりにも素晴らしいゲームなので、このまま忘れ去られてしまうには惜しすぎます

『マクロス VF-X2』

初代『MACROSS DIGITAL MISSION VF-X』には、とてもがっかりしたことを覚えています。当時も今も、私は熱心な『マクロス』ファンだからです。

マクロスプラス」で描かれた素晴らしい空中戦を見ていた私は、それを自分で体験できる本格的なフライトコンバットゲームを心から期待していました。

しかし、初代『VF-X』は、少なくとも私にとってはほとんどまともに遊べる出来ではありませんでした。それに対して、続編の『VF-X2』は本当に素晴らしい作品でした。

私はこの作品を隅々まで遊び尽くし、すべての要素をアンロックしました。そして、本作こそ決定版の『マクロス』ゲームだと感じました。

操作できるメカの種類も非常に豊富で、それがゲームの楽しさをさらに高めていました。

『VF-X3』が開発されていたという噂も耳にしたことがありますが、結局発売されることはありませんでした。

いずれにしても、本作はメカゲームの傑作であり、私が心から楽しんだ作品の一つです。

海外でパッケージ版のみ発売された作品

『V2000』

最後は、私にとって本当に特別な一本をご紹介したいと思います。それが『V2000』です。

本作はクラシックゲーム『Virus』の続編であり、私は『Archimedes』では『Zarch』というタイトルでこの作品を遊んでいました。プレイヤーは小型宇宙船を操縦し、地形すれすれを飛行しながらウイルスに侵された敵を撃破し、人々を救出していきます。

『V2000』では、そのゲーム性が大きく進化し、より完成度の高い作品へと仕上がっていました。

また、操作性も大きく改善されています。オリジナル版では機体を上下逆さまにして、そのまま地面へ墜落してしまうこともありました。この機能自体は『V2000』にも残されていますが、オプションで無効にできるようになっており、そのおかげで初心者でもずっと遊びやすくなりました。

本作も、初代『Elite』を制作したイギリスの開発チームによる作品です。

そして、先ほどご紹介したパッケージ版のみの作品と同様に、本作についてもぜひデジタル版として復刻されることを願っています。

ゲームの歴史を守るために

PlayStationが物理ディスクのサポートを終了するという今回のニュースを受け、私は改めてゲームの歴史そのものが危機に瀕していると感じています。

今回ご紹介した作品を見ても分かるように、多くのゲームは現在、ほとんどの人が遊ぶことのできない状態になっています。

最終的にどのような解決策が採られるにせよ、今回挙げたような作品が時の流れの中で失われてしまわないよう、ゲームという文化の歴史を後世へ残していく仕組みを整えることが必要だと考えています。

ライター:オリー・バーダー,編集:Akira Horie》

ライター/ゲームデザイナーであり、Forbes の寄稿者、そしてどうやら「日本のメカ専門家」。 オリー・バーダー

オリー・バーダーは、日本のゲーム業界やポップカルチャー全般を取材・執筆しており、日本のクリエイターへの数多くのインタビューも行っています。また、メカ系ゲーム専門サイト「Mecha Damashii」を創設し、パブリッシングおよび開発の両分野において、20年以上にわたるゲーム業界での豊富な経験を有しています。

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

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