やれんのか?『ソウル』未経験でもイケんのか?『ELDEN RING Tarnished Edition』を褪せ人初心者ライターがプレイ!いまこそスイッチ2で「王となれ」【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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やれんのか?『ソウル』未経験でもイケんのか?『ELDEN RING Tarnished Edition』を褪せ人初心者ライターがプレイ!いまこそスイッチ2で「王となれ」【プレイレポ】

『ELDEN RING』に手軽に遊べるスイッチ2版が登場。話題作だし気になっていたけど……という方に向けてプレイレポートをお届けします。

連載・特集 プレイレポート
やれんのか?『ソウル』未経験でもイケんのか?『ELDEN RING Tarnished Edition』を褪せ人初心者ライターがプレイ!いまこそスイッチ2で「王となれ」【プレイレポ】
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2022年のリリース以来、高い評価を得てきたオープンフィールド型アクションRPG『ELDEN RINGエルデンリング)』。

フロム・ソフトウェアの『ソウル』シリーズの流れを汲む本作は、独特のダークファンタジーな世界観、そしてそれに違わぬ高難易度の「死にゲー」でありながら、幅広いユーザーに受け入れられ話題を呼びました。

そんな本作が8月28日、DLCを追加して装いも新たに『ELDEN RING Tarnished Edition』としてついにニンテンドースイッチ2で登場します。

『ELDEN RING Tarnished Edition』。ゲーム本編に加えて、DLC『SHADOW OF THE ERDTREE』、4種の新防具や霊馬の見た目を変更できる新要素が収録されている。

しかし、実のところ筆者は『ELDEN RING』はおろか『ソウル』シリーズ未経験。今回はそんな筆者が「未経験者でもこれから本作を楽しめるのか」という視点で、『ELDEN RING』のプレイを検討している読者へ向けたプレイレポートをお届けします!

いまこそ「フロム死にゲー」に挑む理由(わけ)

さて、先ほど述べた通り『ソウル』シリーズ未経験の筆者。シリーズの遠い先祖ともいえる同社の『キングスフィールド』、どことなく本作と語感が似ている『エターナルリング』などはプレイしていましたが、俗に「ソウルライク」と呼ばれるようになった『デモンズソウル』以降のいわゆる「フロム死にゲー」をプレイするのは初めて。

そんな本作ですが、数々のアワード受賞に加え、発売後もネット上で話題が尽きなかったこともあり、たとえ未プレイでも何かしら情報が入ってきている状態にありました。

しかし、だからこそ「高難易度」というイメージだけがひとり歩きし、なんとなく敷居が高そうだなぁ……と感じてしまうのもまた事実。本作のプレイヤーを指す「褪せ人」という言葉には「百戦錬磨」や「修羅」のような雰囲気が漂っており、それにビビってしまう人も少なくないと思います。

一方で本作は、これまで『ソウル』シリーズが採用していた分節型のフィールドと異なり、広大なフィールドを探索できるかたちに変化しています。言い換えれば、目の前の強敵や当面の課題といったものから「逃げる余地」や「遊び」があるゲームになったといえるでしょう。

つまり、「ワンチャン『ソウル』よりイケそう感」が多くの人にうっすらあるんじゃないか……という印象が筆者にあるのです。ただそれでも、あとひと押しというところでプレイに至らなかった人もいるのでしょう。筆者もそんなひとりでした。しかし今回、携帯可能なスイッチ2版のリリースにより、以前よりも手軽に遊べる印象が強まったと思います。これはもう褪せ人デビュー、するしかないんじゃないでしょうか……!

世界とは悲劇なのか…。いま崖際で試されようとしている。

覚悟を決め、褪せ人「Yogoem」としてゲームの舞台である「狭間の地」に降り立った筆者。今回はキャラクター作成で「侍」を選択。ヒットポイントなどに関わる生命力、敵に与えるダメージなどに関わる筋力の値がそれぞれ高いキャラクターです。

さて、操作可能となってまず最初に試してみたことがあります。それは崖から落ちてみる、ということ。崖際に落下を阻止する見えない壁があるかどうか。どのくらいの「優(易)しさ」をゲームの世界が持っているか試すには、これがひとつの観測気球たりえます。案の定、Yogoemは崖下へ落ちていきました。どうやら『ELDEN RING』の世界、そうやさしくはないようです。ああ、これがうわさに聞いた「YOU DIED」……。

すこし進むといきなりボス敵「接ぎ木の貴公子」が登場。しかしこれはいわゆる「負けイベント」。ゲームではときおり負けイベントかと思わせて実は単に強いだけのボス敵が登場することもありますが、安心してください。正真正銘の負けイベントです。いや、よかった……。先ほどは筆者の手で崖下へ落ちていきましたが、今度はイベントでボスに蹴落とされた褪せ人Yogoem。その落下の先、辿り着いたのは「漂着墓地」という場所でした。

難しい、とは風の噂で聞いていたものの、さすがに近年のゲームらしく本作にはかなり丁寧なチュートリアルが備えられています。操作方法の解説はもちろんのこと、新しい要素が増えていくタイミングも段階的に設定されているので、いきなり色々なことを詰め込んでおぼえる必要がないのは初心者にもやさしい設計だと感じました。ただ、漂着墓地にある最初のチュートリアルダンジョン「学びの洞窟」で、「YOU DIED」の画面を何度も見たことはお伝えしておきます。

ははぁ、これが「黄金樹」ってやつかい。

洞窟を抜け、フィールドに出て最初に目に入るのが、そびえ立つ巨大な「黄金樹」。『ELDEN RING』の象徴ともいえる存在で、その落ち葉が光り輝き宙を舞っています。接ぎ木の貴公子戦前から見えてはいたものの、広いフィールドで改めて見上げると存在感がありますね。地上のどこからでも目に入るほど巨大なため、右も左もわからない筆者にも「最終的にはここを目指せばいいのかな?」という大まかな目的意識が芽生えてきました。

はるか天高く伸びる黄金樹から視線を下に移すと、地上にも渦巻く光が見えます。近づいて調べてみると……どうやらなにかが解放されたような兆しが。これは褪せ人の命綱ともいえる「祝福」。『ソウル』シリーズで「篝火」と呼ばれていたものとほぼ同様で、体力などのステータス回復とアイテムの補充、道中倒れた際に復活するチェックポイントでもあります。

ひとたび解放した祝福にはファストトラベルが可能に。また、祝福から延びる光は各エリアごとで最も近い目的地を指し示しています。このため広大な狭間の地でも目的を見失うことはありません。

おぼつかない足取りで辺りをウロウロしていると、人影を発見。これは話せる相手か、それとも……?

突っ込んできた!敵だ!

無我夢中で太刀を振っていると、思ったより簡単に倒せてしまいました。少しづつこの世界に慣れてきたのかもしれません。これならもう、筆者も褪せ人と名乗っていいのではないでしょうか。

倒した敵からは「ルーン」を獲得。これがアイテム購入やレベルアップを行うのリソースになるのですが、一旦死亡するとその地点にルーンを落としてしまいます。復活後、回収を行わないまま再び死亡するとルーンをロストしてしまうので、探索は慎重に進めつつ、使えるときは大胆に使ってしまうのが手だろうなと思いました。

もしかして、意外と優(易)しい?この世界

しばらく敵と戦ったり逃げたりを繰り返しながら周辺をぶらついていると、ようやく会話できるNPCに遭遇。地理的に考えれば、もっと早く出会っていてもおかしくない位置にいたNPC。しかし筆者は地上に出てすぐ逆方向に向かってしまったため気が付かなかったようです。

このほかアイテムの取引ができる商人や、スキルを授けてくれるキャラクターなどが狭間の地に点在しています。先々厳しい冒険が待ち構えているのかもしれませんが、助けになる人々は決して少なくないようです。

個人的にとても意外だったのが、狭間の地に非敵対的な野生動物が数多く生息していることでした。プレイを始める前は「視界に入る奴はみんな敵!」くらいの殺伐とした世界を予想していたのですが、とくにこちらを襲ってくるでもない野生動物たちの姿が頻繁に目に入るので、拍子抜け……というか和んでしまう場面も少なくありません。

一応倒してアイテムを入手することもできますが、荒みきったこの世界、筆者としてはかれらを眺めてひとときでも安らぎを得ていたいなぁ……と思いました。ただし、襲ってくるようなら涙を飲んで屠る所存です。

その安らぎは崩れさる──忌み鬼、襲来

狭間の地を放浪しながら祝福を解放していると、突然謎の少女が姿を現しました。彼女の名はメリナ。彼女の告げるところによれば、プレイヤーたる褪せ人は、本来褪せ人にあるべき「巫女」のいない「巫女無し」なのだとか。「エルデンリング」を求める褪せ人にとって巫女は不可欠な存在。彼女は巫女の代わりとして褪せ人に協力・同行し、それと引き換えに自身を黄金樹の麓へ連れていくよう持ちかけてきます。

この世界について無知な筆者ですが、メリナの話を聞く限り、『ELDEN RING』の世界では「指」や「黄金」といったものが象徴的に取り扱われているらしいことが、おぼろげながら窺い知れます。

霊魔トレント。角が生えている。かわいらしい。

なお、メリナの取引に応じるとルーンを用いたレベルアップが祝福メニューから可能となるうえ、「霊馬トレントをいつでも呼び出せる指笛を入手できます。これで強敵にも立ち向かえますし、広大なフィールドを冒険するのにも困りません。基本は孤独な旅ですが、ときおり祝福に現れ話し相手になってくれるメリナ、頼もしい相棒であるトレントが道連れに加わり、褪せ人Yogoemの胸にも心強さが湧いてきました。

実はオープニングシーンにも登場していたトレントとメリナ

こうして祝福の光差す方へ進んで行った筆者たち。しばらくすると「ストームヴィル城」というお城へ続く隧道へと辿り着きました。ここまでさほど苦戦することもなく、進むべき時と引き際を見極めつつ、上手いことやってこれたと思います。しかし……

忌み鬼、マルギット

そんな筆者の鼻っ柱を挫くように現れたのが「忌み鬼、マルギット」。ストームヴィル城を目前にして登場する、ストーリー上初めて戦うボスです。ボス戦前の通路には味方NPCを呼び寄せる「召喚サイン」があり、先んじて「魔術師ロジェール」というキャラが仲間になっていました。しかし、ロジェールと二人掛かりでもマルギットには敵いません。

とはいえ、初戦からマルギットのHPを1/4程度まで削れていました。これは上手いことすればそのままイケるのでは……と淡い期待を抱いて何度か挑んでみます。

槌に潰され、剣で貫かれ、崖から落とされ、繰り返される「YOU DIED」。さすがにそうは問屋が卸さない。

「なるほど、難しいってこういうことか……」幾度かの敗北の末、『ELDEN RING』の世界の厳しさを悟った筆者。ひとまず目前のマルギットのことは後回しにして、いましばし放浪の旅に出ることにしました。本作はオープンフィールドなゲーム。もしここでボスが倒せなかったとしても、探索を楽しみながら自分を高めていけばいいのです。待ってろよ、マルギット……!

再び放浪の旅へ

そして褪せ人Yogoemは狭間の地を巡り、様々なものをその目に映すことになります。

闘争に明け暮れるこの世界の血生臭さを。

デカい蟹を。

悩める人の姿を。

ある時は侵入してきた敵対者に追われ…

またある時には、強者の影に怯え草葉に隠れることもあった。

数々の経験を経て、狭間の地をしかと睨む褪せ人の眼。その内奥に映るは仇敵たる忌み鬼、マルギット。

敵から奪った装備を着用したその姿は、もはや当初の侍らしい面影を失っています。誉れは崖で死にました。

装備は、メリナの導きで新たに行けるようになった「円卓」の鍛冶師ヒューグの手で事前に鍛えてもらっています。円卓は狭間の地の褪せ人が集う場所で、物品の取引なども行われています。

基本戦術は距離をとり、近づいて攻撃を仕掛けてきたらローリングで回避。魔術師ロジェールの攻撃にマルギットが気を取られている隙に、背後をとってひたすら戦技・居合を繰り出しダメージを与えていきます。戦技や魔術の使用にはFP(フォーカスポイント)を用いるので、使いどころは見極めたいところ。攻撃を加えていると時折マルギットが倒れ込むタイミングがあるので、すかさず近づき剣で突き刺して大ダメージを与えます。

FPが切れたら「青雫の聖杯瓶」で回復。囮役を兼ねるロジェールがやられる前に倒せなければ、厳しい戦いになることは必至。とにかく叩くチャンスを逃すわけにはいきません。そして……

遂にマルギットを撃破!

ありがとうロジェール、そう感謝を伝えようと思った時には、彼はもう元の世界に帰っていました。そして不気味な言葉を残して消えていくマルギット。いつかまたどこかでマルギットと相まみえるのかもしれない……そんな兆しが筆者の頭をよぎります。

初めてマルギットに出会ったのが、ゲームをプレイし始めて2時間ほどのこと。そしてこの勝利を迎えた頃には、総プレイ時間は10時間以上に達していました。長い戦いだった……と振り返りそうになりますが、これでもまだ最初のボスということを忘れてはいけません。

目の前には、威容ある姿でそびえ立つストームヴィル城。その城門は、息つく暇もなく、褪せ人を次の冒険へと誘っています。これから先、幾度も困難に出くわすことだろう、そして幾度も「YOU DIED」を見ることになるだろう、そんな覚悟とともに褪せ人Yogoemと筆者は歩みを進めます。

俺たちの戦いはこれからだ。

いつか誰かから伝え聞いた物語を、その手に

2022年のリリース以来、世間やネット上で様々な話題が交わされてきた『ELDEN RING』。筆者のなかにはそうした伝聞によって、うっすらと本作へのイメージが形成されていました。そんな前提があったため、今回プレイしながら「これが噂の!」とか「どこかで聞いたやつだ」というふうに、あたかも観光客のような気分で楽しむことができました。これはリリースから時間を経たからこそできたことだと思います。

また、全体的なプレイ感覚としてあえてゲームらしい無骨さを残しているのも本作の特徴だと思います。筆者は記事の最初、褪せ人が崖から落ちられるかを試しました。ここで「見えない壁」の例を出しましたが、近年のゲームでは壁を設定して落ちないようにするよりも、ただ歩いているだけでは落ちないようにゲーム側で制御する(能動的にアクションしない限り落下しない)というものが主流になっていると思います。あるいは落ちそうになると崖際で自動的に掴まるといったアクションが挟まることも少なくありません。

一方『ELDEN RING』はそうしたゲーム側の「気遣い」がありません。ジャンプをしてどこかに掴まるといったアクロバティックなアクションなどもなく、プレイヤーに要求される手数が決まっています。これは悪い意味ではなく、アクションはシンプルに仕上げ、戦闘に集中・習熟させるというバランスになっているのだと思います。重厚なゲームであることは確かですが、プレイヤーに掛かる負荷がそれほど多くないゲームに仕上がっているのは意外な発見でした。

『ELDEN RING Tarnished Edition』携帯モード 解像度1980×1080P
『ELDEN RING Tarnished Edition』TVモード 解像度1980×1080P

筆者が今回プレイしたニンテンドースイッチ2ELDEN RING Tarnished Editionは、もちろんTVモード/携帯モード両対応です。本プレイレポートではおもにTVモードを使用しましたが、携帯モードでも遜色なく動作していると感じました。また、ファストトラベルを使用した際のロード時間を計測したところ、テレビモードが約9秒、携帯モードが約11秒という結果となっています(移動エリアはマップ南部「啜り泣きの半島」~北部「湖のリエーニエ」間)。

携帯モードの存在も含め、これまで以上に親しみやすくなった『ELDEN RING』。大作かつ高難易度ということもあり、若干敷居の高さを感じていた……そんな人にとって、ニンテンドースイッチ2版はまさに褪せ人デビューに適した一作だといえるでしょう。

『ELDEN RING Tarnished Edition』はニンテンドースイッチ2向けに2026年8月28日発売予定。価格は9,020円(税込)です。

ライター:林與五右衛門,編集:みお


ライター/ 林與五右衛門

2023年4月よりゲームライターとしての活動を始めました。『Fable』や『シェンムー』といったゲームから影響を受けてNPCに強い関心を抱き、彼らがゲーム内でどう息づいているのか観察しています。演劇集団ゲッコーパレードのメンバーとしても活動中。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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