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「これいつも聴く音や!」JR西日本許諾済の鉄道シム『トレインプラス西日本』が関西人に刺さりすぎる件

新快速のノンストップ走行、そしてカード収集要素でジャンル未経験者も楽しめる要素マシマシ。

連載・特集 プレイレポート
「これいつも聴く音や!」JR西日本許諾済の鉄道シム『トレインプラス西日本』が関西人に刺さりすぎる件
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しにせゲームズから、鉄道運転シミュレーション『トレインプラス西日本 西日本の電車を運転! 新快速・直通快速編(以下、トレインプラス西日本)』がニンテンドースイッチ/PC(Steam)にて発売されました。JR西日本による商品化許諾済の、本格的な鉄道運転シムです。

本作を手掛けたのは、ゲーム開発も行う鉄道系YouTuber・しにせさん。本格的な鉄道シムでありながらYouTuberによるほぼ個人制作のインディーゲームでもあるという、非常に珍しい位置づけのゲームとなっています。

本稿では、そんな本作の特徴を紹介するとともに、本作を実際に遊んでみた感想をプレイレポートというかたちでお届けします。

JR西日本の実在の車両を運転!新快速にも対応

本作のジャンルは、『電車でGO!』シリーズでもお馴染みの鉄道運転シム。プレイヤーの目的は、列車の運転席に座り、複数の機器を操作しながら適切に列車を運行させていくことです。

こうしたゲーム(運転シム)の特徴として、これは良い点でもあるのですが、かなり操作が複雑で初心者にとっては難しいものとなりがちなことが挙げられます。

とくに飛行機や電車などの大型の乗り物を扱う場合、多数の計器や操作パネルを同時並行的に操作することを求められがちなので、元々その分野のマニア以外のプレイヤーにとっては、かなりハードルが高く感じてしまうことも。

その点、本作においてそういった複雑な操作や説明は極力排除されており、膨大なチュートリアルやパネルなどはほとんどなし。非常に直感的な操作で、誰しもが鉄道の運転を楽しむことができると感じました。

それでいて電車の加速・減速、ドアの開閉、さらにピッタリと駅に停車するというこのジャンルならではの要素はしっかりと完備されているので、まさにこのジャンルへの入口としては最適なものであると感じました。

専用コントローラーにも対応していることなどを鑑みると、マニアから初心者まで、ターゲットとしている間口の広さを感じます。

そんな本作の舞台となっているのは、JR西日本エリアをモチーフにした架空の3路線「おおはん東線」「おおはん西線」「京神線」(恐らくJR西日本の主要路線から各要素をそれぞれミックスしたもの)。

ゲーム内ではこれらの路線を運転することができ、通常の上り、下り以外にも、一つの駅にも停車しない「新快速」まで走れるのが最も特徴的です。

もちろん、現実のJR西日本には主要駅をmo

通過する「ノンストップ」の新快速は存在しませんが、あくまでゲーム。架空の路線を舞台にしているからこそ、本当に止まらない、まるで新幹線のような走りができるようになっているというわけです。

タイトルにもある通り、この新快速は本作のウリでもあり、最初から最後までノンストップで飛ばしていけるプレイは、なんとも快適(なんせ止まらなくていいから)!

爽快感とスピード感を純粋に楽しめるという意味でも、こういったジャンルの初心者にうってつけの作品と言えるでしょう。もちろん、現実と同じような直通快速や各駅停車もしっかりと用意されているので、一つの路線を様々な運行で走ることが可能です。

さらに、冒頭からお伝えしている通り本作はJR西日本の“お墨付き”。ゲームでは「221系/223系/207系/321系」など、JR西日本の実在車両で遊べます。関西在住ゲーマーには見覚えのある車両たちが登場するので、これには関西人である筆者もテンションが上がりました!

また、JR西日本の商品化許諾を得ているからこその要素もしっかりと収録されています。

具体的な部分では、ドアの開閉や発着メロディ、電車から流れるミュージックホーンなどは実際にJR西日本が採用している音源をそのまま使っており、雰囲気抜群。筆者もゲームを遊んでいる中で、「うわ! これいつも電車で聴く音じゃん!」と何度も反応してしまいました。

聞きなれたあの音楽がゲーム内で聴ける……。これだけでも、西日本の鉄道ファンには唯一無二の作品であることは間違いないでしょう。

まさかのガチャ要素!カードを集めてスコアを伸ばすやり込み要素つき

そして、これらの運転シムに必要な要素だけで終わらないのが、本作の面白いところ。なんと、運転シムらしからぬ「カードとガチャ」要素が用意されているのです。

具体的に説明すると、本作には50枚ほどの実在車両をデザインした「車両カード」が存在しており、それを組み合わせデッキを組むことでスコアにボーナスがかかるという仕様になっています。

スコアというのは、プレイに応じて適宜ポイントが加算されていくいわゆる採点機能の数字のこと。適切な位置に停車する・時間ぴったりに運行するなどによって、どんどん高いスコアになっていき、これが鉄道運転シムのやり込み要素かつクリアの先にある目的となっています。

そして、元来鉄道運転シムはこのスコアをMAXまで取ってしまうと、基本的にそのコンテンツにおいてはプレイヤーが目指すことはほとんどなくなってしまいがち。そこで、本作のカードシステムというわけです。カードの組み合わせによってスコアが変動することにより、ほぼエンドコンテンツに近いかたちで遊ぶことができます。

鉄道好きなら嬉しいカードたちはただのコレクション要素という訳ではなく、しっかりとゲーム内に反映できるアイテムとしての側面を持っているわけです。

そして特にユニークなのが、ただ強いカードをデッキに入れていけばいいというわけではなく、それぞれのカードの「シナジー」を意識する必要があるというところ。

各カードにはそれぞれの効果のほかに、同じ駅のカードを揃えるとその駅のスコアが1.5倍になる「駅ボーナス」が用意されており、これによりどの区間を走るか、そしてその区間に合ったカードをデッキに組み込めるか、という相性の要素が生まれます。

また、カードの入手方法はゲーム内で引ける「ガチャ」を利用するので、どのカードが排出されるかは基本的にランダム。まるでトレーディングカードのような引く際のワクワク感を味わえます。なお買い切りゲームなので、もちろんガチャは無課金で回せます。

ランダム性と成長・強化要素……そしてそれを使ったスコアアタックという、鉄道運転シムではなかなか見ないローグライト的な遊び方も用意されています。

制作者はゲーム&鉄道系YouTuberの「しにせ」氏

最後に、ゲーム以外の部分についても少しだけお話しましょう。本作は繰り返す通り、JR西日本の許諾を正式に得たゲームですが、手掛けたのは個人で活動しているYouTuber・しにせさんです。

しにせさんは主にゲームと鉄道に関するコンテンツを日頃からYouTubeで発信しており、また今回の『トレインプラス西日本』以外にもゲームを開発、販売しているという、ゲーム開発者であり鉄道マニア、そしてYouTuberという様々な顔を持つ非常に多彩な方です。

関東を拠点に活動していながら関西の鉄道を舞台にしたゲームを、それも個人制作でありながら正式に許諾を得るにまで至ったというのは驚きです。

自身のチャンネルの視聴者から多彩な意見やアイデアを取り入れ、奔走の末に作り上げたという本作。鉄道ゲームが好きな方は、本作と同時にぜひ制作者であるしにせさんのチャンネルもチェックしてみてはいかがでしょうか。


『トレインプラス西日本 西日本の電車を運転! 新快速・直通快速編』は、ニンテンドースイッチ/PC(Steam)にて発売中。

そしてなんと、Game*Sparkではしにせさんに本作の聖地となる大阪府にて現地インタビューを実施しました! その様子は近日中に掲載されるので、鉄道好きや関西人のゲーマーはお楽しみに。

電車でGO! ! はしろう山手線 - Switch
¥5,173
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:植田亮平,編集:八羽汰わちは

編集/ 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Sparkの共同編集長。特技はヒトカラ12時間。

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