THQ Nordicから11月26日にPS5パッケージ版も発売されるPC/PS5/XBOX Series X|S向け狩猟シム『Way of the Hunter 2(ウェイ オブ ザ ハンター 2)』。
今年春に早期アクセスを開始した同作が、9月29日に正式版リリースを迎えました。その大きな特徴は「犬とたくさん触れ合える」ことです。
そこで本記事では「犬とたくさん触れ合えるゲームがやりたい!」と犬分が不足している犬好きライターの視点から、いかに犬分が補充できるかを見ていきたいと思います。
『Way of the Hunter 2(ウェイ オブ ザ ハンター 2)』公式サイトはコチラ!はじめに
果てなく広がる、風の音と生き物の気配だけが満ちる静寂の森林地帯。プレイヤーであるハンターの隣には、常に耳をすませ、場に残る獲物の匂いを捉えようとする愛くるしい相棒がいます。
今作で導入された猟犬システムは、単なる「便利な追跡ツール」にとどまりません。草むらに消えたかすかな血痕を一生懸命にたどり、見事にやり遂げて誇らしげにしっぽを振る——。静かな狩猟の旅路において言葉を超えた信頼を交わし合い、思わず口元が緩んでしまうような「唯一無二のパートナー」なのです。
人間が知恵と銃を持ち、犬が鋭い嗅覚と愛くるしい忠誠心を差し出す、そんな『Way of the Hunter 2』で描かれる、愛犬とともに歩むハンターライフの魅力に迫ります。

『Way of the Hunter 2』とは
『Way of the Hunter 2』は、広大なオープンワールドを自由に探索しながら狩猟を行っていくハンティングシミュレーターです。 動物の足跡や食痕、風向きなどを読み解いて獲物に近づく本格的な追跡要素や、ただ狩ればよい、というものではなく狩猟に適切な装備を用いることで高評価が得られるシステムに加え、野生動物の個体数の調整や病気の個体の間引きなど、「自然保護官としての立場での倫理的な狩猟」という独自の要素を搭載し、マルチプレイにも対応しています。
今作では新たに相棒となる犬の要素や、臨時拠点の要素などが登場しています。
Game*Sparkでは過去にもシリーズ記事を取り上げているので併せてご覧ください。
相棒を知ろう!プロフェッショナル犬「アメリカン・フォックスハウンド」
『Way of the Hunter 2』でハンターの頼もしいパートナーとして登場するのが、米国原産のアメリカン・フォックスハウンド種です。
日本では非常にマイナーな犬種の彼らですがそれもそのはず、アメリカン・フォックスハウンド種は狩猟犬の最高峰とも称される「超」がつく実用犬であり、一般的なペット・家庭犬としての飼育数は日本どころか本国アメリカでも非常に少なく、多くの個体が猟犬として活躍しています。
家庭犬としても大人気なビーグルとの近縁種であり、ビーグルと比べて大型犬に分類されるはるかに大きい体格と長い足を持ちます。愛くるしい垂れ耳や優しげな顔立ちなど共有している特徴もありますが、アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンらが北米の大自然を狩り抜くために原種から改良を重ねたという誕生経緯を持つ彼らはまさに、本作にうってつけの存在なのです。



愛犬と歩く大自然。愛犬とこなす仕事。
本作における愛犬とのコミュニケーションは、広大な自然に分け入る狩猟の緊張感の中で、パートナーと絆を深める心地よい手応えに満ちています。
広大なフィールドを進む中、プレイヤーはリング状のコマンドメニューを介して直感的かつリアルタイムに愛犬へ命令を出すことができます。「待て」でその場に待機させて警戒を維持させたり、「探せ」で周辺の気配や痕跡を探らせたりと、指示ひとつで健気に動いてくれるレスポンスの良さが光ります。

狩猟中の相棒からの最大のサポートは、何と言ってもその圧倒的なトラッキング(追跡)能力です。一発で仕留めきれず深い茂みや起伏の激しい地形へ逃げ込まれてしまった際、視界だけでは追うのが困難な血痕やかすかな匂いを卓越した嗅覚で拾い上げて追尾してくれます。

人が足跡を見失いそうになる場面でも、愛犬に追跡を指示することで迷うことなく獲物が倒れている場所まで先導してくれるため、回収作業のストレスや見失うリスクを劇的に軽減してくれます。



単に自動で動くシステムではなく、プレイヤーが状況に合わせて適切な指示を与え、犬がそれに応えて能力を発揮する。この双方向のコミュニケーションとサポート体制こそが、広大なマップで仕事をこなす上での大きな柱となっています。
『Way of the Hunter 2(ウェイ オブ ザ ハンター 2)』公式サイトはコチラ!ほとばしる、制作者の「犬好き感」
前述の通り、狩猟の現場では圧倒的なスペックで仕事をこなしてくれる愛犬ですが、狩猟のさなかに双眼鏡で獲物をじっくり観察していると、ふいに視界の端から揺れる相棒のしっぽがフレームインしてくることも。



こうした狩猟中の邪魔(?)すら愛おしいと思わせる数々の表現ですが、開発スタッフの「犬好き感」が爆発しているのは何もフィールドのアクションだけではありません。一例として作中に登場するドッグトレーナーのジュニパーという女性ですが、彼女との会話はまさにこれを象徴するものです。
主人公:あなたの飼い犬を初めてみたときどうだった?
ジュニパー:叫んで少し泣いたわ
ジュニパー:恥ずかしいわね
主人公:俺も初めて会ったとき泣いた!あのピンクの肉球が!



愛犬家にしか書けず、そして愛犬家しか共感できないこのピンポイントすぎる偏愛具合。この「ピンクの肉球を見て泣く」というだいぶ重度な会話のやり取りからも、開発陣がどれほどの愛犬家であり、なみなみならぬ愛を持って本作の猟犬システムを作り上げたのかがひしひしと伝わってきます。
本格シミュレーターとしての高いクオリティの裏には、こうした「愛犬家スタッフによる溢れんばかりのフェチズム」がしっかりと息づいているのです。
愛犬と駆け抜ける、本格狩猟体験のロマン
スタッフの見え隠れする偏愛によって命を吹き込まれた相棒ですが、本作の本当の醍醐味は、そんな愛犬と一緒に挑む「本格的な狩猟体験」そのものにあります。
イヌは「人類最古のパートナー」として数万年もの間、人間のとなりに寄り添い続けてくれた存在です。その長い歴史の中で、人間と犬の結びつきを最も深く象徴しているのが、まさに「狩猟」という営みでした。
紀元前7千年紀、場合によっては8千年紀の昔にサウジアラビアに住んでいた人々は、岩肌に人と犬が力を合わせて狩りをする姿を刻み岩絵として残しました。さらに2世紀頃のギリシャ人著述家アリアノスは、狩猟に関連する事柄を著した論文『Cynegeticus』の中で、過酷な狩りが終わった後に猟犬には深く褒め称え、労うことの大切さを説きました。また日本においても、縄文時代の遺跡からイノシシの牙で重傷を負いながらも手当てを受けて奇跡的に治癒し、最後は手厚く埋葬された犬の骨が見つかっています。
ヒトとイヌは古代から単なる「指示と報酬」の関係だけでなく、確かな愛と信頼によってトレーニングが行われ、危険な狩りの現場で命を預け合い、傷つけば家族のように介抱する強固な絆で結ばれていたのです。
人間が持つ知恵や道具と、犬が誇る圧倒的な嗅覚やしなやかな機動力。過酷な自然を生き抜くために互いを信頼し合ってきた「絆の原点」は、本作において画面越しにしっかりと再現されています。
静寂が広がる大自然の中、風向きを読みつつかすかな痕跡を追う緊張感。そのすぐ隣には、言葉はなくとも同じ獲物を見据えて耳をすませる、頼もしい相棒がいます。獲物を追って生い茂る草むらへ分け入り、見事に先導しきった愛犬と視線を交わす瞬間——そこにあるのは単なる便利システムを超えた本物の相棒との確かな信頼関係であり、最高にエキサイティングなアクティビティなのです。
超本格的狩猟シムとしての手応えと、愛くるしいパートナーと絆を深める極上の癒やしが見事に融合した『Way of the Hunter 2』。ぜひ皆さんも、数万年前から続く絆とともに、大自然を駆け巡る最高のハンターライフに飛び込んでみてください。

そして願わくば、皆様の相棒が仕事をやり遂げたとき。声をかけ、撫でてあげてくれたら、一人の愛犬家として何より嬉しいです。

『Way of the Hunter 2』はPC/PS5/XBOX Series X|S向けに正式版配信中。PS5パッケージ版は11月26日発売予定です。
『Way of the Hunter 2(ウェイ オブ ザ ハンター 2)』公式サイトはコチラ!〈画像出典〉
※ Wikimedia Commons Author: User:Peepe License: Public Domain (パブリックドメイン)














