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【E3 2014】元NDSの通信ミドルウェアを手がけたエンジニアがモバイル向けに起業…Fresvii Gaming Cloudの取り組み

Fresviiの共同設立者でCEOもつとめるHiro Nakagawa氏は、かつて外部の協力企業として、初代ニンテンドーDS向けにボイスチャット機能を提供するミドルウェア開発などに協力した経歴の持ち主です。

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E3ではゲームソフトだけでなく、モバイル向けのツールやミドルウェアなどの出展もみられます。サンフランシスコ郊外のレッドウッド市に本拠を構えるFresviiもその一つで、スマートフォン向けにソーシャル機能を追加するクラウドサービスプラットフォーム「Fresvii Gaming Cloud」を展開。参加者にアピールしていました。

Fresviiの共同設立者でCEOもつとめるHiro Nakagawa氏は、かつて外部の協力企業として、初代ニンテンドーDS向けにボイスチャット機能を提供するミドルウェア開発などに協力した経歴の持ち主です(ニンテンドーDSシリーズ専用イヤホンマイクとしても発売され、『メトロイドプライム ハンターズ』などで使用できました)。同社では現在、初代ニンテンドーDSの開発にかかわった任天堂関係者も相談役に迎えています。

当時からゲーム業界ではゲームソフトは作れてもネットワーク周りのサービスやソリューションについては、ノウハウが乏しかったとコメント。同様の事態がスマホ向けアプリを開発するインディゲームでも見られるため、自社製品でサポートしたいと話しました。

Fresvii Gaming Cloudは現在、UnityとiOS向けにSDKが公開されており、Android向けにも近く提供予定です。SDKを組みこむと、アプリ単位で専用の掲示板を作成できます。テキストや画像をコメントとして投稿することができ、近く動画ファイルにも対応する予定です。これによりリテンションやDAU/MAUを上昇させることができるとしています。



また、友達の管理機能やグループ管理機能、登録ユーザーに対してニュース配信などを行うPush Notifications機能、User Authenitication機能、リーダーボード、アバター作成、クラウドストレージなども今後、アップデートされていく予定です。プレビューβ版ということもあり、現在は無料で公開中。問い合わせは同社ホームページで受けつけています。

Nakagawa氏は、これらはアプリゲーム時代に必須の要素でありながら、インディゲーム開発者が独自に作ると非常に負担がかかるものばかりだと指摘。ぜひFresvii Gaming Cloudを活用して、収益化の向上に役立てて欲しいと語りました。

その一方でE3はゲーム業界人として憧れの存在であり、ぜひ一度ブース出展してみたかったとコメント。実際にコンソールゲーム業界でも、いろいろと興味を持ってブースを訪れてくれる人が多いといいます。海を渡った日本発ベンチャーの活躍に期待しましょう。
《小野憲史》
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