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【GC 14】『MGS V:TPP』パーティーレポートその2、小島監督による話題の『P.T.』ネタばらし

欧州最大のゲーム見本市gamescom 2014。初日の夜に貸切の劇場で催された『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』プレビューショー。小島秀夫監督によるトークショー後半部分を、VIP招待席から引き続きレポートします。

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ドイツのケルンで13日から開催されている欧州最大のゲーム見本市gamescom 2014。イベント初夜に貸切の劇場で催された『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』プレビューショーの後半部分を、VIP招待席から引き続きレポートします。

トークショーの前半は、ビジネスエリアでプレス向けに公開された『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』新デモの一部とファンへのQ&Aをカバーしましたが、後半は今話題の『P.T.』について小島監督自らネタばらし。制作秘話やタイトルの意味、ホラーゲームにかける想いをジョーク交じりに語りました。



先だって巷で語られていたように、『P.T.』は小島プロダクション制作の最新プロジェクト。Fox Engineを用いたホラーゲーム『サイレントヒルズ』のことです。開発には映画監督ギレルモ・デル・トロも関わっています。「サイレントヒルズについては今の時点ではあまりお話できないので、P.T.の話をしたいと思います」と切り出した小島監督は、まずP.T.がPlayable Teaserの略称であると説明。ゲームの予告編やティザーを流すならプレイヤー自らインタラクティブに情報へたどり着けるようなものにしたかったと、業界初の試みであったことをネタばらししました。

パズルをあえて難解に設定して読解されるまで1週間はかかる予定だったと語る小島監督。予想よりもはるかに早いわずか半日で解かれてしまったことに触れ、「今のユーザーさんはすごいと思う」と感心していました。その上で、以前行った同様の試みは流している最中にバレてしまったので、それよりはよくなっていると弁解。会場の笑いを誘いました。

続けて、「昨日の深夜にイギリス人の女の子を囲むTwitchの人々が解いたんですけど、あれをやって欲しかったんです。いろんな言語を解析しないと解けないんですけど、世界中の人が1つのゲームをよりどころに集まってみんなで協力して正解にたどり着くというティザーを作りたかったので、その点で成功したことには非常に満足しています」と喜びを語っています。

その後、暗闇で恐怖をあらわにするプレイヤーの絶叫トレイラーをビッグスクリーンにて公開。「これはFox Engineとか僕らの名前を隠してインディーズのとあるグループが作ったわけの分からない謎のゲームとしてダウンロードしていただいて、情報がなくて目的も何も分からない状態だからこそ怖いっていうシチュエーションを狙ったものなので、今はもうそんなに怖くないかもしれません」 しかし、それでも怖いので未プレイのユーザーにはぜひ遊んで欲しいとのことです。

本作の開発は、「Fox Engineでサイレントヒルを作ったらどんだけ怖いかという実験を兼ねていた」とのことですが、インディーゲームに見えなければいけないのでかなり手を抜いて制作したとのこと。「Fox Engineでもっときれいに描けたり、もっと操作感をよくしたり、もっと驚かしたりできるんですけど、それ以上するとプロが作ってるっていうのがバレてしまうんで、そこのさじ加減っていうのがなかなか出来なくて、今までで一番難しかったですね」と大きな挑戦であったことを振り返っています。



さらに、本編の『サイレントヒルズ』に関して言及。「1つだけ言えるのは、デル・トロさんともお話しているんですけど、まあ、オシッコをちびるようなゲームにしようっていうんですけど、最近はまあ、ウンコをもらしてしまうようなゲームを作ろうということで取り組んでますんで、期待しておいてください」とのこと。会場は拍手喝采の大嵐でした。

「怖すぎるとやめてしまうんですよ。映画とか乗り物のアトラクションは目を瞑ってても出口に出るんですけど、ウォークスルーのゲームっていうのはやめてしまうんで、あんまり怖いゲームなかったと思うんです。僕らはそれをやろうとしているんです。途中でやめてくれて結構です。怖くてできなくてもいいんですけど、それが人生で一番怖いような、ウンコをもらすようなゲームっていうのを目指してますんで、怖がりの人はちょっと出来ないかもしれません」

排泄物への言及を繰り返す監督のテンションは頂点に。饒舌は留まるところを知らず、拍手と歓声にかき消されながらも「パンツの替えは持ってくださいね。限定品にはパンツを付けるかもしれません」と続けました。

同時に、PSNストアに表示されている『P.T.』の紹介画面を表示。制作スタジオとしてクレジットされている「7780s」に秘められた意味を説明しました。「sはサイレントヒル”ズ”のsです」「日本には静岡っていう地名があるんですが、サイレントヒルはしず(サイレント)おか(ヒル)って呼ばれています。7780っていうのをGoogleで検索すると、50番目か60番目か70番目に静岡県の面積が出ます。それだけです」と苦笑い。そこからもバレることを期待していたとのことですが、気が付いたユーザーはいなかったようです。

次に背景の画像についても解説。「これ素人っぽくて非常にビジュアルがよくない写真なんですけど、これはうちのスタッフの住んでる裏庭です」と打ち明けると、脱力したかのように観客からは笑いがこぼれました。小島監督は続けて、「ここからもバレるかなと思ったんですけど、バレなかったようです」と様々な場所にヒントを散りばめていたことを明らかにしました。開発状況についてコメントを求められた際は、まずは『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』の完成が優先ですが、平行して作業を進めていくとしています。



最後に、監督自身も含め開発チームは皆怖がりであると告白。『P.T.』のチェックは誰もが避けていたと制作を振り返りました。恐怖を引き立てるためにテントのようなブースを作り、TPPチームにヘッドセットを装着してモニターしてもらったとのこと。「だいたい怖がりの人はヘッドフォン半分外してテントのチャック開けて聞いてきます。ここのグラフィックはおかしいんちゃうかとか。怖いから聞いてくるんです」「まあでも怖がりの作るホラーが一番怖いんで。これはヒッチコックも言ってますね」と終始笑顔で語りました。

「まだ遊んでない方はぜひやってください。怖いので友達同士で集まってワイワイやったりとか、Twitchでみんなとネットで繋がってやった方がいいですね」と締めくくる監督。終わりに、サイレントヒル”ズ”のタイトルに一言追加しました。「sです。楽しみが複数です。怖すぎて」と、sを忘れないことを強調。大歓声と拍手喝采の轟音は、小島プロダクションが放つFox Engineの新たな可能性にかける期待の大きさを物語っているようでした。
《河合 律子》



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