※ネタバレ注意
本記事には、『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』『METAL GEAR Ghost Babel』をはじめとする「メタルギア」シリーズ各作品の物語や登場人物、終盤の展開に関する記述が含まれています。未プレイの方はご注意ください。

8月27日にニンテンドースイッチ2/ニンテンドースイッチ/PS5/XBOX Series X|S/Steamにて発売を予定している、『METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.2』。
そんな本作を発売に先駆けてプレイする機会をいただいたので、過去にオリジナル版を遊んだ際の思い出も振り返りながら、その内容を紹介していきます。
本作には、メインタイトルとして『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』と『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』を収録。さらに、ボーナスコンテンツとして『METAL GEAR Ghost Babel』も収録されており、ゲーム作品としては計3タイトルを楽しめます。『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』には、HDエディション版が採用されています。
いずれも過去に発売された作品ですが、長らくPS3でしか遊べなかった『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』にとっては、今回が初の他機種への移植となります。
『METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1』に続くコレクション第2弾として、どのような作品が収められているのか。ここからは、3タイトルを順番に見ていきましょう。
英雄の最終任務を描く『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』
『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』は、2008年6月12日にPS3向けに発売されました。「メタルギア」シリーズ正史の発売順としては6作目にあたり、「ソリッド・スネーク」最後の任務を描いた作品です。

かつて英雄と呼ばれたソリッド・スネークが、急速な老化によって老人のような姿となって登場し、「オールド・スネーク」と呼ばれている。その事実に、当時大きな衝撃を受けました。
ゲームシステムには、それまでの「メタルギア」シリーズで培われたノウハウが詰め込まれています。

周囲の色や模様を読み取り、スネークのスーツに瞬時に反映する「オクトカム」や、偵察やアイテムの運搬などに活用できる小型端末「メタルギアMk.II」など、新たな要素も多数登場。シリーズの基本を受け継ぎながら、潜入アクションをさらに発展させた作品となっています。
本作をプレイして、まず印象に残るのが戦場の規模です。登場人物の数やマップの広さ、戦闘の密度は、それまでのシリーズ作品から格段に増しています。
ステージでは、PMCと現地の民兵や反乱勢力が激しく交戦しています。スネークにとって、戦場にいる者たちは最初から明確な味方というわけではありません。

しかし、民兵側を援護したり、彼らの敵となるPMCを排除したりすることで、スネークに対する反応が変化します。潜入を優先して両勢力との接触を避けることも、民兵を助けながら戦場を進むこともできる。この戦場への介入の仕方も、本作ならではの面白さです。
本作が発売されたのは、今から18年前の2008年。その少し前、2006年のE3でトレーラーが公開された際には、あまりにもリアルな描写に驚愕した記憶があります。
現代のゲームグラフィックを見慣れた状態で改めて見ると、さすがに時代を感じる部分はあります。それでも、戦闘に巻き込まれて潰れるスイカといった細かな描写は、当時としては実写と見紛うほどの衝撃がありました。

PMCと民兵が入り乱れる戦場の空気、銃撃戦の向こう側に漂う緊張感なども、その映像のリアリティをさらに引き立てています。
先に述べたとおり、本作はソリッド・スネークの物語における最終章です。
初代『METAL GEAR』から、潜入任務のプロフェッショナル、そして伝説の英雄として名を馳せてきたソリッド・スネーク。老いと死が目前に迫るなか、彼が自らの運命に立ち向かう姿が描かれます。
『METAL GEAR SOLID』『METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY』で描かれてきた、異なる名を持つ“蛇”たちの遺伝的な因縁。そして『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』から続く「ビッグボス」の物語。そのすべてが、一つの終着点へと向かっていきます。
同時に、本作はシリーズにおけるもう一人の主人公ともいえる、「オセロット」の物語の最終章でもあります。
オセロットは、時系列上では過去を描いた『METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES』『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』にも登場。そこでの彼を知ったうえで、「いずれ本作の展開へとたどり着く人物」として見返してみると、また違った感慨が生まれるはずです。

ゲーム中では、特定の場面で過去作品の映像がフラッシュバックとして挿入されます。これまでの出来事を振り返りながら、長く続いてきた物語の結末を見届けることになるのです。
18年という歳月を越えて、オールド・スネーク――いや、ソリッド・スネークの最後の雄姿を、ぜひその目に刻みつけてください。
ビッグボスの原点と変化を描く『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』
『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』は、2010年にPSP向けに発売された作品です。今回のコレクションには、後に据え置き機向けとして展開されたHDエディション版が収録されています。

物語の時系列は、『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』から初代『METAL GEAR』へと至る空白の時代。
後に発売された『METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES』『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』にもつながる、ビッグボスの物語における重要な一章となっています。
作中では、後のアウターヘブン構想にもつながる組織として、スネークが指揮する私設軍隊が登場します。

プレイヤーは敵兵をフルトン回収し、スタッフとして迎え入れながら、組織やマザーベースを拡張していきます。兵士ごとの能力を確認し、適切な部門へ配置することで、武器や装備品の開発を進められるようになります。
こうした兵士の勧誘や部隊編成という発想は、PSP向けに発売された『METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS』でも採用されていました。
『PORTABLE OPS』は携帯機における「兵士を集め、自分の部隊を作る」という遊びの土台を築き、『PEACE WALKER』ではその仕組みがマザーベースの運営へと大きく発展しています。
物語は、スネークのもとへコスタリカから依頼人が訪れるところから始まります。
彼らが持ち込んだテープには、かつてスネークの恩師であり、特別な存在でもあった「ザ・ボス」の声が録音されていました。『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』で自らの手によってザ・ボスを抹殺したスネークは、その声の真相を確かめるため、仲間たちとともにコスタリカへ向かいます。
物語を進めるなかで、プレイヤーは自分たちの手によって核搭載二足歩行戦車「メタルギアZEKE」を建造していくことに。核兵器を持つ国家から独立した軍隊を作ろうとしながら、自らも核抑止力を手にしようとする。その構図には、ビッグボスと彼の組織が抱える、なんともいえない業の深さを感じます。
作中には、後の作品にも大きな影響を及ぼすカズヒラ・ミラーをはじめ、多数の個性的なキャラクターが登場します。なかでも、みんな大好き「セシール・コジマ・カミナンデス」は必見です。

登場人物の背景や意外な一面を掘り下げる無線会話も豊富に用意されているので、物語を追うだけでなく、ぜひ無線にも耳を傾けてみてください。
当時を振り返ると、筆者はまだ学生でした。アルバイト先の休憩室でミッションを攻略したり、学校の友人たちと通信プレイを楽しんだりしたことを覚えています。

ビッグボスは、どのようにしてひとりの兵士からカリスマ的な“ボス”へと変化していったのか。
ぜひ最後までプレイし、『METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES』『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』へと続いていく、重厚な物語を味わってください。
2Dと『MGS』の要素を融合した『METAL GEAR Ghost Babel』
最後に紹介するのは、ボーナスタイトルとして収録される『METAL GEAR Ghost Babel』です。

本作は2000年にゲームボーイカラー向けに発売されました。「メタルギア」シリーズで初めて携帯ゲーム機向けに展開された作品であり、副題の「Ghost Babel」も、頭文字を取るとゲームボーイと同じ「GB」になります。
ゲームシステムは、『METAL GEAR』『METAL GEAR 2 SOLID SNAKE』と同様の、2D見下ろし型のステルスアクションを採用しています。
一方で、2年前に発売された『METAL GEAR SOLID』の要素も数多く取り入れられています。
壁への張り付きや、壁に沿った移動、敵兵への格闘攻撃と気絶状態、お互いの顔が表示される無線画面など、3D作品で生まれた要素を2Dのゲームシステムへ落とし込んでいるのです。
旧世代の『METAL GEAR』と、当時の最新作だった『METAL GEAR SOLID』を融合させたようなゲームデザインが、本作最大の特徴といえるでしょう。

物語はシリーズ本編の正史とは切り離された外伝ですが、初代『METAL GEAR』から分岐した世界を舞台としており、その7年後が描かれます。
後に展開された『METAL GEAR AC!D』シリーズとの直接的なつながりが明言されているわけではありませんが、本編正史とは異なる世界観で独自の「メタルギア」を描く作品として、それらにも通じる魅力を持っています。
近年では、ゲームボーイカラーというハード自体に触れたことがないプレイヤーも少なくないでしょう。
かつての携帯ゲーム機では、限られた色数や解像度のなかで、どのように潜入アクションが表現されていたのか。当時のゲームならではのビジュアルを味わいながら、その完成度の高いステルスアクションを楽しんでみてください。

それぞれの時代を象徴する3作品を、現行機で
以上、『METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.2』に収録される3作品を紹介しました。
本作は8月27日、ニンテンドースイッチ2/ニンテンドースイッチ/PS5/XBOX Series X|S/Steam向けに発売予定です。
ソリッド・スネークの最後の戦いを描く『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』をはじめ、ビッグボスが自らの軍隊と理想を形作っていく『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』。
そして、2D作品と『METAL GEAR SOLID』のゲーム性を融合させた外伝『METAL GEAR Ghost Babel』。

それぞれ異なる時代とハードで生まれた作品を、現在のゲーム環境でまとめて遊べる貴重なコレクションです。
自分に合ったプラットフォームで、往年の名作と呼ばれる「メタルギア」シリーズ、そしてビッグボスとソリッド・スネークがたどった軌跡を、改めて体験してみてはいかがでしょうか。
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