一般解禁された体験版は、以前Tango Gameworks本社とE3でメディア向けに公開されたものとほぼ同じ内容。異なる点は、これまでのようなノーカットの海外版ではなく国内版にゴアモードDLCを適用した内容であること、ライティングやシェイディングに更なる磨きがかかってより製品版に近づいていること、そして主人公のスキルアップシステムとセーブ部屋へのアクセスが可能になっていることです。
今回プレイできるステージはチャプター8の洋館内探索。難易度やギミック、戦闘など、これまでのハンズオンレポートで伝えられてきたコンテンツは割愛しますが、特筆すべきはスキル強化とセーブが可能な安全部屋の存在です。特定の扉に血で描かれた精神病院のシンボルが目印で、中にある鏡は別の空間に通じています。セーブ部屋にはタチアナというナースが座っており、ゲームの進行状況を記録してくれます。彼女が何者なのかは一切不明。部屋に飾られた写真などのオブジェクトはストーリー展開にあわせて変化するとのことです。
そのほか、主人公の脳みそを改造できる装置が設置されています。本作ではグリーンジェルという青汁のようなアイテムがあちこちに散らばっており、入手するとスキルポイントが加算されていきます。それを改造装置で消費することで、主人公の最大ライフやダッシュスピードといった身体能力の強化や、武器の威力やリロード速度といった戦闘面でのスキルが底上げ可能。中でも携帯弾薬数アップは、少ない攻撃手段でタフな敵を相手にしなければならない本作において優先強化事項であると感じました。ちなみに、グリーンジェルは敵をマッチで焼き殺した際にも死体から回収可能です。
さらに以前との違いを感じた点として、アイテムの出現数が若干増加しているという印象を受けました。これに関してもより製品版に近づけているとのこと。しかし初期状態で持ち歩ける弾薬数は非常に限られているため、スキルアップによる底上げを急がなければすぐにあふれてしまいます。もしくは積極的に発砲していく筆者好みの戦闘スタイルも有効な攻略方法になるのかもしれません。最後に、開始直後や死亡した際のローディング時間が若干長いと感じましたが、これは現在調整中で製品版ではある程度の改善が見込めるとのことです。
特設ブースにはハンズオンデモの試遊台のほかに、自分の顔をパッケージ画像に合成できる撮影所が2箇所に設置されています。壁面に設置されたカメラで横顔を撮影した後に、タッチパネルの操作で顔に食い込ませるワイヤーの位置を調整可能。作成したイメージは入力したメールアドレスへ送信され、携帯端末でダウンロードすればあなただけのサイコな待ち受け画像の完成です。
ほかにはデモプレイの順番を待つファンを退屈させないために、ブース内の列途中には三上氏本人が出演するチュートリアル映像が流されています。撮影禁止区域のため残念ながら様子を直接お届けすることはできませんが、全4種類の作品はマッチやステルスキルの使い方を現実世界で実演するという内容。三上氏がクールに投げたマッチが着火してスタッフが火だるまになったり、ステルスキルの標的にされたスタッフがボールペンのようなもので後ろから頭を串刺しにされたりと、どこか笑えるシュールなチュートリアルに仕上がっています。
脳みそをテーマにしたサバイバルホラー『サイコブレイク』は、Bethesda Softworksから、PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360を対象に、10月23日のリリースを予定。価格はPS4/Xbox One版が7,300円、PS3/Xbox 360版が5,800円です。また、対応言語として音声、字幕ともに日本語と英語が用意されています。
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