『Overwatch』は17年ぶりのBlizzard新規IP「BlizzCon 2014」オープニングセレモニー現地レポ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『Overwatch』は17年ぶりのBlizzard新規IP「BlizzCon 2014」オープニングセレモニー現地レポ

現地時間11月7日、Blizzard Entertainmentは、米国カリフォルニア州のアナハイムコンベンションセンターで、一般ファンを招いた自社イベント「BlizzCon 2014」を開催。最も注目の集まるオープニングセレモニーの発表内容を現場からまとめてレポートします。

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現地時間11月7日、Blizzard Entertainmentは、米国カリフォルニア州のアナハイムコンベンションセンターで、一般ファンを招いた自社イベント「BlizzCon 2014」を開催。最も注目の集まるオープニングセレモニーの発表内容を現場からまとめてレポートします。

今年は、RTSシリーズ初代『Warcraft』発売から20周年、MMORPG『World of Warcraft』ローンチから10周年、最新作『Warlords of Draenor』が発売目前という、Blizzardにとってウォークラフトフランチャイズの節目とも言える年。BlizzConでは、その開発とファンコミュニティ成長の歴史を振り返るドキュメンタリー映像「Looking for Group」がプレミア上映される予定で、映像の一部が発表会の冒頭でも披露されました。


DirecTVを介した生中継はGeoff Keighley氏が司会を担当


BlizzardのプレジデントMichael Morhaime氏

ステージに最初に登壇したのは、おなじみBlizzardの創設者でありプレジデントのMichael Morhaime氏。同氏が開口一番語ったのは、自社の成功話でも新作ゲームの話でもなく、最近米国のゲーム業界で議論が巻き起こっている、“GamerGate問題”についてです。

「ここ数ヶ月の間、とても悪質な行為に及んでいる一握りの集団がいます。彼らは別の誰かの生活を脅かし、ゲーマーとしての我々の評判を貶めています」と Morhaime氏。「それは正しいことではありません」「憎しみや嫌がらせを退けるために立ち上がりましょう」と強い口調で主張すると、会場を埋め尽くすファンから大きな歓声があがりました。

様々な側面を持つことから扱いが難しいGamerGate問題ですが、女性ゲームジャーナリストへの殺害予告事件はメインストリームメディアでも広く報じられるなど深刻化しており、世界中に多くのファンを抱えるBlizzardとしても問題に対してのスタンスを明確にしておきたかったのだと考えられます。


これ以降は、Blizzardの各タイトルの新情報が続々と発表されていきます。まずは新作MOBA『Heroes of the Storm』。新プレイアブルヒーローとして「Jaina」「Thrall」「Lost Vikings」3種が発表。特に「Jaina」と「Thrall」は今まで不在だったのが不思議なくらいにウォークラフトシリーズでは人気のあるキャラクターです。合わせて、新マップやスキン、マウントなどが披露された他、クローズドベータテストが2015年1月13日に実施されることも発表。正式リリースまでにはもう少し時間がかかりそうですが、『LoL』や『Dota 2』の後を追って着々と完成度を高めています。





お次は、2014年10月で登録アカウント数2,000万を突破した、Free-to-Playの人気コレクティブルカードゲーム『Hearthstone』。シングルアドベンチャーモード『Curse of Naxxramas』がリリースされて間もない中、第1弾の拡張パックとなる『Goblins vs Gnomes』が正式アナウンス。早くも2014年12月にPC/iPad向けに配信を予定しており、『WoW』ではエンジニアキャラクターとして馴染み深いゴブリンとノームをテーマにした120種類以上の個性的な新カードを用意。Android版の12月配信決定も待っていたファンにはうれしいニュースだと言えます。



バニラの発売から4年が経過してもe-Sportsシーンで根強い人気を持つ『StarCraft II』。トリロジーの最終章として計画されていたプロトス種族の拡張パック『Legacy of Void』の情報が、本イベントでようやく初披露に。TerranやZerg編とは全く様相の異なる壮大な新キャンペーンモードに加え、マルチプレイヤーにも新モードや新ユニットが多数追加され、大幅な刷新が図られているようです。




ファンからは人気者のChris Metzen氏

セレモニーも終盤、シニアバイスプレジデントChris Metzen氏がステージ上でスピーチを行い、『Warcraft』フランチャイズで20年間を共に歩んだファンに感謝の意を述べました。Blizzardが長年育んできた、『Diablo』や『StarCraft』フランチャイズにも言及しました。3のフランチャイズからなる5つのタイトルを現在運営・開発しているBlizzardですが、Metzen氏は、最後に新しいフランチャイズを立ち上げたのは実に17年も前のことだと発言。この瞬間、新規フランチャイズの発表を悟った会場のファンからは絶叫にも近い歓喜の声が沸き上がります。







MMO作品『Titan』開発中止の背景もあった中、多くのファンの予想を裏切って発表されたのは、完全新規フランチャイズとなるオンラインマルチプレイFPS『Overwatch』。『Titan』は単にお蔵入りになったわけでなく、Blizzardの主力開発メンバーの手によって、別の作品に生まれ変わった形です。『Overwatch』は6対6のチームベースで展開する対戦型シューターで、Gearboxの『Battleborn』やValveの『TF2』と似通っている点は拭えませんが、アニメ風のキャラクタービジュアルや世界観は、良い意味でBlizzardらしからぬ新鮮さを感じさせてくれ、現段階でPC専用として開発しているという点にもこだわりが伺えます。

ゲームの開発はかなり進んでいるようで、ステージでは多彩なプレイアブルキャラの紹介と、ゲームプレイ映像も披露。2015年のベータテスト実施に向けて、今日オープンした公式サイトで事前登録受付が行われています。


セレモニー後に実施されたパネルでは映画版『Warcraft』のキャストが発表


初日フィナーレのファンコンテストは大盛り上がり

17年ぶりの新規フランチャイズ発表、それも初のファーストパーソンシューティングタイトルという、まさかのサプライズで幕を閉じたオープニングセレモニー。2日間にわたって開催されるBlizzCon 2014会場では、他にも注目のイベントとして、ハリウッド映画版『Warcraft』のパネルディスカッション、各タイトルのe-Sportsチャンピオンシップ、メタリカのライブパフォーマンスなどが行われます。また、『Overwatch』を含むすべての新作ゲームがプレイアブル展示されており、Game*Sparkでもハンズオンプレビュー記事をお届けする予定です。
《Rio Tani》
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